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ラーメン: 2006年11月アーカイブ

 2007年度版のラーメンガイド本(関西版)2冊が出揃った。

 『噂のラーメン』(日本出版社)と『激うまラーメン』(昭文社)。

 昔は(毎年出ると言わないまでも)もっと種類があったんだけど、この数年はこの2冊しか見かけないね。

 で、私が両方買うのは2年ぶり。

 去年はタイミングを逃して『激うまラーメン』を買いそびれたのだ。本屋から返品されるのが早かったらしく、一瞬で本屋から消えてしまった。売り切れたのかもしれんが。

 それに比べて『噂のラーメン』はほぼいつでも置いてる店があったので、すぐ入手できた。

 なので2006年は主に『噂のラーメン』と『KansaiWalker』(2006 No.4)の通巻300号記念特集号を使った。

 こういう本は新しい店を見つける時にも使うけども、主な使い道はデータ取得にある。場所、開店時間など。
 なのでなるべくは新しいデータがほしいのですよ。

 で、今年は主に『噂のラーメン』を使ったわけ。
 1年使って感じた……というか、昔から感じていたもののメインにしてみて身に染みて実感したことがある。

 『噂のラーメン』と『激うまラーメン』の違い。

 この2冊、両方とも定石通り店の紹介、その店のお薦めラーメンの写真、電話番号、住所、地図、開店時間、定休日などの基本データが掲載されている。
 その意味では同じなのだが。

 しかし。

 2冊を比べると、『激うまラーメン』(昭文社)の方がガイド本として圧倒的に優秀なのだ。

 これはね、もう、『噂のラーメン』は『激うまラーメン』の足元にも及ばないと言ってもいいくらいの、雲泥の差。

 何が違うかというと、コンセプトというか、一体どういうつもりで本を作ってるんだという、心根が違う。

 伝統あるガイドブックにこう言ってしまってはナンだが、『噂のラーメン』は読者のことをあまり考えていない。「ラーメンガイド本は、ある部数は確実に売れる」という事実に甘えてるだけ。「(データが)あればいいだろう」という感覚。なので「新しい店を紹介する」以外に改善の余地がない。読者の使いやすさ(使いにくさ)に気がまわらない。

 反対に『激うまラーメン』は、かなり使う側の立場に立って作られている。これは発行元の昭文社が地図屋さんであることや、その絡みで他のガイドブックもたくさん手がけているという経験もあるのだろう。細かいところに気遣いがある。この2者には超えがたいカベがある。

 そう思わせる決定的な違いが2つある。
 たった2つだが、私は両者を一流と三流に分ける決定的な差だと思っている。
 別に両者に恩も恨みもないが、一流の心遣いをちゃんと賞賛しておきたいのと、三流が三流であることに開き直ってノホホンとしているのが腹立つので、ここに書いておく。

 具体的に言おう。

 その前に、こいう本の読者設定から押さえておこう。
 こういうガイドブックを「わざわざ」買う人というのは、「わざわざ」ラーメンを食べに行く人である。
 交通手段は電車の場合もあればクルマの場合もある。
 基本的に「知らない店を知る」ために読む。(知ってる店ならこんな本なくても行ける)
 とりあえずこのくらいか。

 で、その決定的な差をもたらす2点というのは、「地図」と「索引」。
 2点と言いながら結局「検索の利便性」という1つの問題。

 初めての店を探そうというのはどういう時か、ちょっと考えていただきたい。

「ラーメン食いたいが、どういう店があるかね?」
「●●に行く/いるんだけど、近くにいい店がないかな?」

 こういう時、一番大切なのは「場所」なんだよね。もちろん営業してないと意味ないから開店時間も重要。もちろんどんなラーメンかも必要……だが、こういう本はとりあえず「うまい店ばかりを集めました」という建前なんだから、場所とか開店時間ほどには重要でないかもしれない。まあ同等でもいいけど。

 とにかく、場所が判らないとどうしようもない。ハシゴしたい場合などはなおさら。(^O^)

 で、以下の広域地図、どちらがあなたのニーズに合いますか?



『噂のラーメン』の地図

 『噂のラーメン』の広域地図は、ほんとにこれだけ。指定されているページは個別の店のデータがある場所を示している。
 あとは個別の店のところに最寄りの駅を含んだ近所の地図があるのみ。

 ちょっと近くに行ったけど……という人には全く使えない。
 ハシゴしようという人は全然計画が立てられない。
 その店にピンポイントで行きたい人だけしか使えない。



『激うまラーメン』の地図

 『激うまラーメン』の地図は、近畿圏をカバーした地図から京阪神、主要都市など、かなり段階を踏んだ詳細な地図で、その範囲内の店が一覧できるように工夫されている。(↑この地図だと、「P.20キタ」の部分はまた別ページに詳細地図がある)

 こうしてもらえると最寄りの駅じゃなくてもちょっと足を伸ばせばいいとかがよくわかる。
 ハシゴの計画も立てやすいし、使われているのがちゃんとした地図なので、これ1冊あればクルマで店にたどり着くことも可能。(『噂のラーメン』の地図じゃちょっとムリ)
 このあたりはさすが地図会社!と言うべきところですな。

 『噂のラーメン』だって、ちゃんと地図使用のライセンスをとれば同じことができるはずなんだよね。しかしいつまでたってもそれをやらない。
 使う側がかなり不便を強いられているはずだが、長年、改善の徴候なし。

 あ、もちろん、個別の店の紹介ページのところにある地図は両者ともちゃんと使えるものですよ。どちらの本でも、最寄りの駅からちゃんと店にたどり着けるはず。
 ただ、この地図はそれぞれの店の最寄りの駅までの範囲なので、店→地図という検索しかできないのだ。
 地図→店という探し方を全く考慮していないところが『噂のラーメン』の大きな欠点。

 そしてもう1つのポイント、「索引」。

 索引というのは「あの店、どこだったかな?」というような、店の名前が判ってる時に使うもんですね。



『噂のラーメン』索引



『激うまラーメン』索引

 伝わるかな? 『噂のラーメン』の索引のバカバカしさが。

 『噂のラーメン』の索引だと、例えば「作ノ作」は『さ』には載ってない。「満月」は『ま』には載ってない。「がんこラーメン十八代目」は『か』には載ってない。

 「作ノ作」は『か』、「満月」は『て』、「がんこラーメン十八代目」は『そ』に載っている。

 なぜなら、これらの店の正式名称が、

「作ノ作」は「元祖豚骨ラーメン 作ノ作」、
「満月」は「手打らーめん満月」、
「がんこラーメン十八代目」は「宗家一条流がんこラーメン十八代目」

 だからですよ。

 もうね、あほかと。(+_+)

 ここまで店名全部覚えてるヤツおるか?

 正式名称?になると「ラーメン」から始まる店がやたら多いので、索引も無意味に『ら』段の店ばかりになってる。

 これ、何か役に立つのか?

 ほんとに読者が便利になるように作ってるか?

 これも昔から改善の気配なし。

 結局、こういうデータ本というのは、膨大な数のデータの中から望みのデータを見つけること(つまり「検索」だ)が目的なんだからして、索引と地図は生命線とも言えるわけですよ。
(雑誌だと店の個性とかが紹介のキモになるのでちょっと違うんだけども)

 最初に私が『噂のラーメン』のことを「(データが)あればいいだろう」という態度だと書いたのはこういうこと。適当に新店の情報を入れておけば読者が喜ぶと思っているのかもしれん。しかしいくらデータを並べてもちゃんと検索できないと価値は半減以下だ。

 読者をナメるにも程がある。

 ……と、これが私が両者を実際に使って感じた感想ね。

 もう1つ、疑問というか、あがりそうな話なので書いておこう。

「本や雑誌で採り上げられてる店がうまい店か? マスコミに乗ったからってうまいとは限らんし、マスコミに乗ったことがなくてもうまい店はあるだろう」

 という疑問。

 これはその通りだ。

 もちろんデータ本信仰などしていないことは私の書いてるものを見てくれれば判っていただけるだろう。

 ただし。

 これまでの経験からして、マスコミに乗ったことのない店でうまい店というのは本当に少ない。
 もちろん、ないわけじゃない。そういう店もある。
 確率の問題。

 行ったことのない店があったとして、どこにも採り上げられたことのない店と、採り上げられたことのある店、どちらが「アタリ」の確率が高いでしょう、って話で。
 しかも近年はインターネットという情報源もあるわけだから、それにまで乗らないような店は、正直言って一番最後でいいんですよ。残念ながらね。

 てなわけで、信仰ではなく合理的判断として、ガイドブックに一定の信用をおいておるのだということです。

突然食いたくなったものリスト:

  • おでん

本日のBGM:
どうぞこのまま /丸山圭子


 この日はたいぞ氏と黒門屋ら~めん@日本橋と示南@阿倍野に行った。
 この2軒は私にとっては限りなく2敗に近い1分1敗。(分=黒門屋ら~めん 敗=示南)

 あまりに悔しいので、2軒の予定だったのに口直しにもう1軒行くことにした。

 口直しが目的なので、3軒目はチャレンジではなく既に味がわかっている安全パイとしましたよ。人間、ここまでいじめられると弱気になるもんでね。(^^;
(まあ黒門屋ら~めん@日本橋でああいうことがあった後にこういうこと言うのもアレではあるんですがね)

 この店は以前たいぞ氏に連れてきてもらった。
 とてもいい印象がある。

 味仙@心斎橋にしろ、龍馬@池田市にしろ、私は台湾ラーメンには甘いのかもしれん。
 とはいえ台湾ラーメンの元祖とされている名古屋の味仙(こっちは「みせん」。心斎橋のは「あじせん」と読む)で食ったのは辛みが少ない「アメリカン」にしてもまだ辛すぎてダメだったんだけどね。

 しかしびっくりしたのはこの混みよう。
 土曜日の夜とはいえ、こんな僻地(^O^)でなかなかやりよる。



台湾らーめん徹@箕面市

 カップル、家族連れ、友人連れなど色々だったけど、客層は比較的若い。しかもかわいい女の子が多くてとてもよろしい。(^O^)

 15分くらい待ったかな。
 行列するほどにうまいと思ってるわけでもないんだけども、とにかく口直しがしたいわけですよ。(^O^)

 台湾らーめん(¥600)を注文。



台湾らーめん(¥600)@台湾らーめん徹

 具は豚挽肉、ニラ、トウガラシ。
 スープは鶏ガラ醤油。
 麺は普通の太さのストレート麺。

 挽肉は豆板醤と一緒に味を付けて炒めてからラーメンに入れる。
 具が辛い分(?)スープは甘くしてあって、甘辛い奧で鶏ガラスープと醤油がうまいという味わいがなんともよろしい。
 そして麺はそれほど高級にも感じないけども歯ごたえといい臭みのなさといい、スープととても合っていて、バランスがとてもいい。

 これで機嫌が直りましたよ。


 ……ただし、食べて1時間後くらいにキョーレツな便意に見舞われた。これは化学調味料が多いラーメンを食った時によく体験することなのだけど、まあこれに関してはこの店との関連はよくわからん。(これの前に2軒行ってるわけだし) 一応、事実の報告ってことで。

 天王寺に昔からある中華屋……というにはラーメン依存度が高そうな店。



示南@阿倍野

 この「シュラー」というのが、とても気になるじゃないの。

 気になるだろ?

 この店が最近、テレビ番組で紹介されてて(ガラスにステッカーが貼ってある通り、『王様のレストラン』)、やっとその謎が解けた。

 「シュラー」=「シューマイラーメン」とな。

 「六角形だからロッカッキー」ってくらい、た~んじゅん。\(^O^)/

 名前の如く、ラーメンの上にここの自慢らしい自家製シューマイが乗ってるだけ。しかし紹介してるタレントがやたらうまそうに食べてたので、一度行ってみたいと思っていた。

 いざ行ってみると、店内の雰囲気はちょっと微妙ね。
 貼り紙が何とも言えぬ味なのだ。

大は並の倍量あります
分けて食べると
単品扱いにて戴きます

別の器の貸出しは出来ません

 まずもって日本語として微妙だが、おそらく2人で大盛を分け合ったら単品×2の料金を取られるってことだろう。

 あるいはこのピータンの見本写真。



示南@阿倍野

 これ、思いっきり既製品とちゃいますのか? (^^;;;

 なんか、どうもあんまりいい印象は持たないよね。

 なんともいえぬムムムな雰囲気。
 ゲゲゲの鬼太郎。
 ビビビの松田聖子。

 気を取り直して憧れの(^O^)シュラー(¥750)を注文する。



シューマイラーメン(¥750)@示南

 具はシューマイとチンゲンサイ。のみ。
 麺は普通の太さのストレート麺。
 スープは鶏ガラ……なんでしょうなあ。醤油味。

 スープは他で味わったことのない独特の味がする。どちらかというとラーメン屋ではなく中華料理屋のスープの味……ではあるけども、今まで中華料理屋で食べたどの味とも違う、かなり個性的な味。何なんだろうなあ。単に私の慣れてない本格中華の調味料でも使ってだけかもしれない。よくわからんけども。ただはっきり言えるのは、あんまりうまくないってこと。
 
 個性があってもうまいとは限らんわけで。

 そういうことですよ。「子供の個性を伸ばしたい」と思ってるお母さん、個性ってのは闇雲に伸ばせばいいってもんとちゃいますよ。教育というのはとんでもない個性を何とか削り取ってどうにかこうにか他の人とやっていけるように矯正する行為であって、そういうことをしてでも残ってしまうのが本当の個性ってやつです。……おっと脱線。

 このスープ、最初は干しエビも入ってるのかと思った。しかし一緒に行ったたいぞ氏(ネギ風味ラーメンを注文)は「そーですかぁ!?」と。どうも単にシューマイのエキスがスープに流れ出ただけみたい。確かにシューマイと離れたところでスープをすくってみたらエビの味せんかった。(^O^)

 一番の問題は、塩味が極端に薄いってこと。

 これの前に行った黒門屋ら~めん塩ら~めんは必要以上に塩が多かったし、なんすか今日の、この塩味のバラツキは。(^^;

 塩味が薄いってのと「あっさり」とは違うだろう。
 塩梅ってのはほんとに難しいね。

 シューマイはフツーにうまい。でもそれだけ。抜群にうまくてこれのためにこの店に来たいというほどでもない。
 私が座っていた位置からは見えなかったけど、たいぞ氏の席からはおっちゃんがシューマイを電子レンジで温めているのが見えたそうな。
 _| ̄|○

(ちなみにこの店では、おばちゃんが調理して接客をおっちゃんがやっていた)

 麺は、これまた独特。
 テレビでは自家製麺だと言ってたように思う。
 確かにこれだけエッジの立った麺(恐らく断面はきれいな正方形だろう)は製麺所の大量生産の機械では難しいかも。
 ちょっと写真ではわかりにくいと思うけどね。

 しかしこの麺もなぁ。
 コシはあるけど、食べると異様に粉っぽい。茹でが足りんのか? でもこれ以上茹でてしまうと今度はやわらかくなりすぎるだろうし。まさか、製麺方法に問題が? いやまあそりゃないだろうけど。(^^;
 この麺はきっと焼きそばにすればうまいだろうな。茹でてから炒めるとコシはそのままで匂いが消えるだろうから。

 ……というわけで、「そらアタリを引くこともあるんだからハズレにぶつかる時もありますわな。ええ経験させてもらったと思えよ」と自分を納得させるしかない店でございました。

 王様のレストランめッ!

 大阪日本橋にある「本黒門ら~めん」がいつの間にか改名して「黒門屋®ら~めん」になっている。
 店内のどの表記を見ても「®」マークがついているので、そういう店名なんでしょう。なんかすごく商売臭いね。まあ商売だから当然だけども。     ケッ



黒門屋®ら~めん@日本橋

 店名変わってからは初めてながら、「本黒門ら~めん」時代には3回くらい来てて、今回で4回目だと思う。

 最初の2回はここのメインのとんこつら~めんを食った。うまかった記憶がある。

 で、前回は限定の塩ら~めんを食べた。

 私はその時、これに非常に感心したのだ。

 チャーシューをガスバーナーで豪快に炙ってくれて、非常に香ばしく仕上がっていた。これに絶妙の塩加減のスープ、そしていい感じの固さに茹でられた細麺の歯ごたえと、非常にバランスのいいラーメンに仕上がっていた。
 「そうか、塩ラーメンってのは香りで食うんだよな。そうだよ、うんうん」と思わせてくれたのだ。

 なので今回、ミナミ附近でラーメン行きましょうというたいぞ氏をここに連れてきたわけですよ。

 こういう流れがあるので、今回も塩ら~めん(50食限定)(¥630)にした。たいぞ氏も同じものを。
 ここは食券制。自販機のボタンを見ると……あれ? 前は20食限定じゃなかったかな? 記憶違いか。まあいいや。

 食券を出すと、麺の固さを聞いてくれる。
 とっさに「バリカタ!」と言ったが、すぐに「固めですね?」と聞き返された。(^^;
 どうやらこの店には「バリカタ」というオプションはないらしい。この店のメインは九州風の豚骨ラーメンのはずなんだが。



塩ら~めん(50食限定)(¥630)@黒門屋®ら~めん

 具はネギ、チャーシュー、春菊(っていうの、これ?)、海苔。
 スープは鶏ガラ塩。豚骨も入ってるんだろうなあ。
 麺は細ストレート麺。九州風のやつ。

 麺は「バリカタ」と言ってみたものの、まあ確かに固めかなあ、どうだろう、というくらいの固さで出てきた。
 海苔はこの塩ラーメンにはかなり合うね。香ばしくはないけど、まあこんなもんか。

 しかし。

 正直、がっかり。

 まず一口目からしょっぱいのがイヤ。

 みなさんここでちょっと想像してもらいたい。
 あなたが家で、そうだな、袋入りのエースコックの「ワンタンメン」を作ったとしようよ。
 麺を茹でて、できそうになったら丼に粉末スープを入れて、湯で溶きますわね。
 その湯の量だけども、おそらくは薄くなるのがイヤだから、気持ち少なめにするんじゃないかな。スープが薄くなるよりは濃い方がいいから。安全サイドの考え方というか。(^O^)
 で、結局かなりしょっぱいのができて、でもご飯のおかずにワンタンメン食べるならちょうどいいくらいの塩加減……みたいなことがあるのではないかと。
 そんな塩加減なのよこのラーメン。

 この一口だけを食べるとか、ご飯のおかずにするラーメンなら最高の味だろうけど。(あるいは飲んだ後の塩分がほしい時に食べるならね)

 塩ラーメンとして判断するなら、ちょっとキビシイね。
 いや、「売り物として判断するなら」と言ってもいい。

 これまで何度も言ってきたが、塩ラーメンというのは、最初は「あれ? こんな薄くていいの?」というくらいの味でないと、結局しょっぱすぎて最後まで食べられないのよ。

 でもしょっぱい方が一口目のインパクトが強いので「おいしい」というイメージを与えられる。(逆に薄めの塩ラーメンというのはよほど自信がないとできない)
 この誘惑に負ける店は多いのよね。

 私が「味はいいけどマズい」と判断しているべらしおラーメンもこの類だと思う。

 で、どうもこの店も、まあ店名変えたことと関係があるのかどうか知らないけど、そういう安易な道に走ったんじゃないかと。もともとの味がよかった分、逆に日々の手抜きを感じさせて、もったいなくて余計に腹が立つ。

 チャーシューも以前のようにバーナーは使っておらずコンロで炙るようになっていて、これまた風味がまったく出てないシロモノだった。しかもちょっと臭みがあった。これまた全然だ。チャーシュー自体変えたのか??

 ついでに言わせてもらうと、店に来て食券を買って席に座った時、前の人の食器が下げられずに残されていた。ほとんど全部食べ残した豚骨ラーメン。いくら忙しいといってもこういう丼は一刻も早く下げるのが商売人だろう。塩ら~めんだけじゃなく豚骨ら~めんの味や店員の姿勢を含めてほんとに大丈夫なの? この店。

 一緒に行ったたいぞ氏はここで食べるのは初めてで、このラーメンに関しては「ちょっとしょっぱかったけどおいしかった」と言ってくれていた。

 店はこういう優しい声に甘えずに、ちゃんとしてもらいたい。

 先日、戸張ラーメン@東灘区でこの世のものとも思えんキョーレツなブツを食らったことは(私には)記憶に新しいところである(2006年10月07日のエントリ)。

 その時、ほんとは別の店に行くつもりだったのがそこが閉まってたのでこういう生き地獄を味わうハメになったのだ。

 で、やっとその、本来行くつもりだった店に行ってきた。

 店の名は福龍門
 「刀削麺」を出す店。「とうしょうめん」と読む。



店構え@福龍門

 刀削麺というのは、読んで時の如く、生地の塊を刀で削いで麺の形にするもので、ラーメンともうどんともそばとも違う。
 すいとんに近いんだろうか。
 いや、違うなあ。

 刀削麺は、刀削麺だ。
 独立のジャンルですな。

 メニューは麻辛マーラー刀削麺(¥850)、海鮮あんかけ刀削麺(¥980)、豚スペアリブ刀削麺(¥980)。
 それぞれ麺は白・赤・緑が選べる。赤は唐辛子が練り込んであって、緑はほうれん草なんだって。

 値段はちょっとだけ高めね。
 他は酢豚とかミミガーとかいろいろ一品料理があった(¥500均一)。

 おっちゃんが中国人かどうかわからんが、うん、中国っぽかったなあ。
 青島碑酒も置いてる。

 しかし、普通の刀削麺はないんかい?
 仕方ない。辛いのは得意じゃないけど、麻辛刀削麺を頼んだ。麺は白で。

 刀削麺の作り方↓。



刀で削いでるところ@福龍門
(7MB mpgファイル)


 楽しいねえ。

 しかも面白いことに、私がこれを撮影してるとおっちゃんが「やってみるか?」と。(^^; 

 マジっすか? やりますやります。\(^O^)/

 でも素人にやらせていいの?……って、まあ食うのは自分だからいいのか。(^^)

 喜んでやりましたよ。
(↑の撮影が終わってるのは、この直後私がやらせてもらったから)

 しかし難しい……。

 でも、そういう気持ちが嬉しいじゃないか。かなり得点アップですよ。
 単純で恐縮だけど。(^^)

 だって、すごい楽しかったんだもん。

 で、出てきたのがこれ。



麻辛刀削麺(¥850)@福龍門

 具がたくさん入ってるね。
 青ネギ、長ネギ、にんにくの芽、白菜、鶏肉……。
 スープは鶏ガラなのかな。よくある悪趣味な激辛じゃないんだけど、やっぱり辛いよ。(^^;
 なんか、ちょっと中国っぽい味がした。(^^; 何なのかな? 私にゃわからん。
 麺は……超超極太。(^^)


麻辛刀削麺(¥850)@福龍門

 中には私の作品もある。\(^O^)/


麻辛刀削麺(¥850)@福龍門

 こうなると超超超極太麺ですな。

 自分がやったんじゃなかったら怒るところだ。(^O^)

 辛いんだけど、柚がアクセントになって平坦な味じゃなくなるのもよい。
 ちょっと酸っぱさを感じるのは柚のせいだけじゃないのかな?
 なんか、よかった。

 ラーメンじゃないので、同列には評価できませんが、また来て今回食べなかった海鮮あんかけ刀削麺(¥980)、豚スペアリブ刀削麺(¥980)も制覇しようと誓った次第ですよ。

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