らー麺藤平 甲子園口店

 梅田にある店だが、ここ数年かなりの勢いで出店している。こういうのってフランチャイズを担当する?会社の勢いなんだろうか? ラーメン自体はかなりオールドスタイルに入る(と思う)ので、ここ数年でこの店自体がブームになってると考えるには無理がある。とはいえ、店自体は1993年オープンで、比較的新しいんだけどね。
 ここで言う「オールドスタイル」というのは、だいたい70~80年代の「国道ロードサイド(トラックドライバー相手)」「繁華街の横(飲み客・タクシードライバー相手)」にあった主に豚骨ベースのフニャフニャ麺のラーメンで、多くの場合キムチやライスが食べ放題という感じ。どの店と言えなくても何となく「ああ、あったね。そういうの」と思うでしょ。

 この日はQ氏とこのあたりで食べようとうろついていたが、時間が時間(25:30頃)だったために開いてる店も少なく、選択肢はあまりなかった。
 この店も「ここでいいか」と入ってみたものの閉店間近(26:00閉店)だったため、店員同士顔を見合わせて一瞬の間があった後、「どうぞ~」と片づけの邪魔にならない端っこの席に通された。
 Q氏はこの店、初めてだそうだ。私は数年前に梅田の本店で食べたことがある。その時一緒に行ったKM氏は気に入っている店だと言っていた。

 私は「少し濃い味」と説明のある藤平スペシャル(¥730)を頼んだ。前回普通の藤平ラーメン(¥680)を頼んで普通の印象だったため。

 ちなみにこの店は高菜がfree。



藤平スペシャル(¥730)@らー麺藤平

 具は青ネギ、きくらげ、チャーシュー
 麺は普通の太さの半透明ストレート。
 スープはライト豚骨。臭い消しにニンニクの焦がし油が少しふられている。


膜が張る

 テーブルに「ご自由にお持ち帰りください」と書かれた小冊子が置かれていて、この店の創業物語がマンガにされていた。カネかけてるねえ。(天下一品になりたいのか??)
 それによると、創業者が「らーめん彦太郎」(仮名かも)という店の味に感激して、それに近づきたいと考案したスープだそうで、それは熊本ラーメンの系統だったそうだから、臭い消しがフライニンニクだというのも頷ける話。
 なかなか象徴的なのが、その創業物語はほとんどがスープ作りに費やされていること。店主が彦太郎の味に感激し、そこの主人にどうやって作るのかとか、何を使ってるのかとか、どこで修行したのかとかを尋ねてみるが全く教えてもらえず、それならアルバイトとして雇ってくれと頼み込んで断られ、結局自分で1からスープ作りに取り組む……。という話。これに5年かけるのだけども、麺の方は、彦太郎のゴミ箱を漁って製麺所の袋を見つけ出し、そこに連絡して頼み込むというだけ。しかもそのままのコピーだとちょっとまずいのでその店よりちょっと細くして納入しましょう、なんて話。

 これってほんと、ラーメン業界の象徴的な話ではないかなあ。
 「スープ偏重」。
 ラーメン屋は麺屋だぞな。
 そういう意味でもらー麺藤平は、オールドタイプのラーメン屋だと思うのだ。

 まあそれはいいや。

 藤平スペシャルにしたのは正解だったようで、ちょっと濃いめの味付けのスープは藤平ラーメン(¥680)と違ってそこそこいい塩梅になっている。
 ちなみにこの店の豚骨スープは九州豚骨ほどキツイものではなく、大阪のオールドスタイルのラーメン屋によくある「関西ライト豚骨」。九州豚骨を関西人の口に合わせてアレンジしたもの?で、豚骨臭がかなり抑えてあり、味もあっさりめに仕上げられている。
 関西ライト豚骨は麺も九州ラーメンとは違う。九州のような低加水麺ではなく、半透明な安物くさい麺が多い(もちろんハリガネなんて無理)。だから正直、九州豚骨ラーメンと関西ライト豚骨とは食べてみると印象がかなり違うんだけども、豚骨であるということと、キクラゲや高菜、紅ショウガなど九州ラーメンのアイテムを使うことが多いので同じように扱われることが多いような気がする。

 藤平ラーメン(¥680)は典型的な関西ライト豚骨で、かなり薄目?に感じられる味だったけども、藤平スペシャルはメリハリの利いた味になっていて、印象は悪くない。
 麺はやっぱり安モノっぽいんだけども、これはこれでこのスープに合ってるかも。トロっと乳化したスープがいい感じに麺に絡む。つまりバランスとしては悪くないと。

 チャーシューはまあこんなもんかな。臭みがあったりしないし、味付けはさほどしつこくないもので、「可」と。ただし出された時、脂身が真っ白だった(直前まで冷蔵庫に入ってた)のはちょっと見栄えとしてはよくないね。このあたりはチェーン店ならではの食材管理ってことなんだろうか。
 キクラゲはちょっとしたアクセントになっていて、いいよね。

 印象は前回に比べてよくなった。
 もう少し安くてもいいと思うけど、まあノーマルの藤平ラーメンが680円と考えれば高すぎるということもない。少なくとも飲んだ後のサラリーマンの金銭感覚なら問題なかろう。

2007/04
C

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コメント(2)

Q氏 :

野菜ラーメンはイマイチやったかな。
ちょっと辛かった。

先日TVで紹介されてたけど、あの冊子にも書いてあったシスターの一件を凄く悔やんでるらしい。
それもあって、毎年?施設等に寄付してるとかって話してた。

他のお客さんの手前もあったらしいけど、涙ながらに悔やんでたなぁ。

管理人 :

ちょっと食べさせてもらったけど、野菜ラーメンは確かにアレでしたな、(^^;

経験上、野菜ラーメンは大抵、ダメですよ。特にチェーン店がバリエーションを増やすためにやりたがるんだけど、やるのがチェーン店だからほとんど冷食を温めて突っ込むだけだし、だいたい野菜は水分が多いから絶対にスープの味を壊すしね。

だからこそチャンポンとラーメンは別物って感じがするし。

シスターの一件を悔やんでるってのはいい話だね。
そういうのを自分の「痛み」として感じられる、そして持ち続けられる心ってのは大事だ。ひょっとしてそれは商売上のパフォーマンスかもしれんけど、それでもええやんかと。(^O^)

そういう話は、素直に褒めるぞ、私は。

ただしラーメンの味とは別問題、と。(^O^)

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このページは、hietaroが2007年4月 8日 01:44に書いたブログ記事です。

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