音楽の最近のブログ記事

 もひとつ時代認識。

「でもその頃(戸川純・ザ・スターリンの頃)って、ミリオン(セラー)ばんばん出てたんでしょ?」

 って。(^O^)

 これを見てみろ。

歴代ミリオンセラーアルバム一覧
http://homepage1.nifty.com/shislabo/million/millionalbum.htm

歴代ミリオンセラーシングル一覧
http://homepage1.nifty.com/shislabo/million/millionseller.htm

 自分でも勉強になるので、この表↑を元に、グラフを作ってみた。

ミリオンを
達成した年
ミリオンセラーになったシングル/アルバムの数
シングル
アルバム
1968
3
0
1969
4
0
1970
1
0
1971
2
0
1972
1
0
1973
0
0
1974
4
0
1975
0
1
1976
5
0
1977
1
0
1978
5
0
1979
5
0
1980
3
0
1981
5
3
1982
1
0
1983
1
2
1984
1
1
1985
0
1
1986
0
0
1987
0
0
1988
0
0
1989
1
3
1990
3
4
1991
8
11
1992
18
17
1993
21
11
1994
20
13
1995
32
19
1996
24
21
1997
17
22
1998
18
31
1999
12
23
2000
14
19
2001
5
23
2002
1
11
2003
2
5
2004
1
9
2005
1
10
2006
1
5
2007
1
2

 80年代ってのは88年頃からのバブル突入以前までは、レコードセールスは「冬の時代」とまで言えるんだよねえ。
 ちなみにミリオンセラーが全くない1986~1988年あたりは、アナログレコードからCDに変わっていく過渡期だった。

#というか、むしろCDセールスは90年代が「異常」だというのが、このグラフから読み取れる結論じゃないのかな。
結局、「CDが売れる」という感覚は、この異常な時代を経験した人たちの特殊感覚でしかないんじゃないか。

 80年代はどんなパラダイスだったと思ってるのかと。(^O^)

突然食いたくなったものリスト:

  • バウムクーヘン

本日のBGM:
Paraiso /野宮真貴



 昨日の戸川純/ザ・スターリンのビデオを見て、その10歳下のコは、

「あんなんにカネ出してる人がいたなんて、バブってたんですね~」

と言っていた。

「その頃ってまだロックっていうのが未成熟な時代だったと思うんですよ。その時サザンは『BYE BYE MY LOVE』とか『メロディ』とか作ってたんでしょ? そう考えるとサザンの凄さが際立ちますね」

 だそうだ。

 「バブってた」の「バブ」っていうのはもちろん「バブる」ね。

 で、このあたりで私は

「あ......」

と。なんか、ちょっと悟りました。

 いや、考えてみれば当たり前のことなんだけど。

 やっぱり、時代の空気というのを伝えることは難しいんだよね。

 この「バブってる」という言葉にはそれが凝縮されているような気がする。

 彼らにとって「バブル」というのは体験ではなく歴史用語に過ぎない。それがいつごろのものだったかというのも、あまりわかっていない。漠然と80年代全部がバブルだというくらいの認識だったり。
 まあ本人たちも単に過去の、「そんなもんにカネ使うかよ?」というようなことに対して最後に「(笑)」をつけて使っているのだとは思うが、じゃあちゃんといつからいつまでがバブルだか言えるのかといえば、やっぱり解ってないだろう。

 いや、解ってないことが悪いということではない。
 当たり前のことだ。
 だって体験してないんだもん。

 ほんと、当たり前のこと。

 で、その当たり前のことを認識して、当たり前のことを悟ったのですよ。

 何というか、リアルタイムで経験していない人にとって、やっぱり過去の作品は時代と切り離して、その作品だけで評価せざるを得ないんだよね。

 ところが特にこの戸川純やザ・スターリンは時代性が強いというか、80年代のあの時代の空気なしには考えにくいわけで、私たちにとっては時代性を切り離した評価というのはあり得ないわけだ。

 例えば今のコは「ソ連って何ですか?」とか、「西ドイツ??」とか普通に言うし、もし知ってても東西冷戦の緊張感なんて実感として解るはずないし。
 で、そういう中でわざわざ「ザ・スターリン」という名前をつけた意味とか、彼らが「先天性労働者」で『共産党宣言』を歌ったときに観客が感じた空気とか、そんなのは伝わるはずがないのだ。

 「YMOチルドレン」として戸川純が出てきた頃のニューウェーヴだとかパンクだとかテクノだとか歌謡曲だとかインディーズとか宝島(^O^)とかの微妙な位置関係だとかもそうだ。伝わるはずがない。

 で、やっぱりこういうのはリアルタイムで経験した者だけの特権として胸に秘めておくべきなのかなあと。(^O^)

 そういえば少し前にコメント欄で岡林信康について、ゆでめんさんに同じようなことを言ったところだった。

>やはり70年代の若者だった自分とは決定的な差異を感じます。 一方で、今のミュージシャンがまっすぐな姿勢で演奏したら 結構「通じ」て「感じ」てくれたりするのではないだろうか、とも思ったり。

私はあの頃の岡林の歌は、「通じない」と思っています。
何から何まで違うので。

(略)

そしてリスナーにとっても、正直言って、岡林のこの時代の歌がリアルに響くのは当時のゆでめんさんのような、「当時の若者」たちだけなのであって、彼らに「伝説」として響いても、価値はないと思うのです。
つまり、岡林のここらへんの歌がリアルに感じられるのは、ゆでめんさんたちだけの「特権」なんです。そしてそれは現代には決して甦りません。

今の若者に通じさせる、などという妄想(^O^)は、抱かない方がいいと思います。

 まさにこんな話をしておいて、しかし実感はしてなかったってことだ。

 うん、時代の空気はは伝えられない。

 そして、自分を振り返って、例えばGSなりフォークなりについて、私は同世代の人間に比べればかなり多くの知識を持っていると思うのだが、結局これは「今」という定点から過去という山を双眼鏡で観察しているようなもので、ある程度の輪郭を知ることはできても、実際にその山道を登った人のリアルな感覚はさっぱりわかってないのだよなあ、と。

 これはね、ほんと、自分が「年下」ではなく、「年上」になって初めて実感できた感覚だ。
 私は無根拠に、過去の音楽についてわかった気になってたもの。
 同じように過去の「時代」も、なぜかわかった気になっていた。

 でも結局、私も1984年を「バブル」と言ってしまうようなレベルだったんだと思う。

 いやあ、ほんと、「なるほど」だ。(^O^)

 音楽と時代は切り離すことは出来ないし、だとすればそれは時代を超えて伝えることはできない。

 当たり前なのに、やっと解った。

 ......とすれば、もし時代の普遍性を持たせようとすれば、やっぱり愛だの恋だのを歌わんといかんのですかなあ。

突然食いたくなったものリスト:

  • きなこもち

本日のBGM:
さようなら世界夫人よ /頭脳警察



 ちょっと前に何年かぶりにカラオケに行った。
 そしてそれから数週間後に、もう1回。

 両方とも結構長時間。そこそこ歌った。
 しかし一緒に行ったのは私より10歳くらい若いこたち。

 しかしジェネレーションギャップは無視して勝手に歌い倒した。

 で、その中で彼らが全然知らないのにびっくりしたので、ちょっと貼っておく。

 両方、一部では「カリスマ」だった人たちです。

戸川 純 レーダーマン

戸川純 - 好き好き大好き

戸川純 玉姫様

戸川 純 昆虫軍

戸川純 レーダーマン

The Stalin - Romantist video from Stop Jap lp

THE STALIN / STOP JAP

The Stalin - Tempura (Live 1985 Final Concert)

The Stalin - Your Order 1985

突然食いたくなったものリスト:

  • 筋煮込み

本日のBGM:
レーダーマン /ハルメンズ



少女

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 今テレビでやってる『ガリベン!昭和歌謡曲SP』の中で、勝俣州和のデビューとなった『あぶない刑事』で犯人役をやったシーンがちょっとだけ放映されていた。
 勝俣はどうでもよかったんだが、この犯人に絡んでいた女優が森恵だったことに感激。(^O^)

 仲井戸麗市の機材が盗難に遭ったそうだ。

盗難楽器の発見にご協力下さい。
http://www.up-down.com/info/index.html

 一日も早く発見されることを願う。

突然食いたくなったものリスト:

  • そばぼうろ

本日のBGM:
2時間35分 /THE RC SUCCESSION



 先日書いた「書こうと思って放ったらかしのネタ」というエントリのコメント欄でゆでめんさんと岡林信康についてお話ししてもらっている。

 お返事を書いていて、ちょっと前に別のところで岡林信康について書いたものがあったなぁ......と思い出したので、これを紹介しようと思う。

 コメントをくれた方の許可は取っていないが、コメント自体がとてもいいので一緒に紹介しちゃう。もし問題があれば御連絡下さい。削除します。m(_ _)m
(一応、コメントをくれた方の名前は仮名にします)

 きっかけとなったのは去年10月のこのニュース。

岡林信康36年ぶりの野音に3000人
 
 岡林信康(61)が20日、東京・日比谷野外音楽堂で、36年ぶりのライブを開いた。71年以来の野音には満員の約3000人が集い、岡林は「変わり者、嫌われ者、鼻つまみ者の吹きだまり」。フォークの神様、日本語ロックの提唱者と呼ばれた伝説の男は「放っといてもいいコンサートになりますから」と、独特のシニカルな表現で観衆の緊張をほぐした。
 
 ライブでは、故郷滋賀の地元音楽を取り入れた「江州音頭物語」から「山谷ブルース」まで歌い、約3時間のステージを披露。ステージ終盤には「(36年ぶり日比谷野音は)単なるスタートに過ぎない。来年は武道館でやらなきゃいけなくなった」などと話した。この日の公演の模様は、11月23日午前11時から、文化放送で放送される。
 
[2007年10月20日20時39分]

 これについて、私はこう書いた。

岡林が71年以来36年ぶりに野音でライブをしたそうだ。

しかしこれは先日の吉田拓郎と南こうせつのつま恋ライブとは全然意味が違うと思う。
いや、違うものであるはず。どちらも客は「団塊」の方々が中心だとは思うけど。

つま恋では客は「郷愁」にどっぷりと浸かっていられると思う。
岡林のライブではそういうわけにはいかなかったんじゃないだろうか。

この日のセットリストは知らないんだけど、きっと岡林は「私たちの望むものは」も「自由への長い旅」も「性と文化の革命」もやらなかったんじゃないかな。
失踪前の曲は、きっとやってない。

エンヤトット、エンヤトットと、延々やっていたのでは? 違うかな?
そうだとしたら、さて、ここに集まった人はどんな気持ちでそれを聞いていたんだろう。
きっと懐かしさなんて感じようがなかったんじゃなかろうか。
知ってる曲がないので。

でも、「懐メロ」になったプロテストソングほど情けないものはないのだし、岡林自身、そんなものはもう歌いたくないだろう。

あるいは「ジェームス・ディーンにはなれなかったけれど」(同じ26歳だった尾崎豊の死と自分の失踪を重ね、生きていられてよかったと歌っている)みたいな曲ってのは、客はどういう思いで聴くのだろう。

なんというかな、岡林は昔の曲をやらない分、聞く側にもこの36年の時の流れを問うような、そんなライブになるんじゃないかなあ。
ある意味、聴衆にもキツいかも。

私はやっぱり、あの時代、ステージ後の岡林に延々と討論に参加させた聴衆のその後の人生ってどうなんだと思うもの。
あのときにプロテストソングを歌ってた団塊さんは、つまり岡林を失踪にまで追いやった方々は、その後どういう日本を作ったんですかと。

岡林はノスタルジーや過去の栄光ではなく、「今」に生きている。
今度は岡林が、聴衆に「おまえらはどうなんだ?」と問う番だ。

だから岡林のライブは、つま恋と一緒になんかなっちゃいかんのだ。

 と書いて、このエントリに対して、以下のようなコメントがついた。(コメンターの名前は変えました)

赤レンジャー 2007年10月21日 02:45

初めまして。ちょっとコメントを。

岡林は1曲目「スチャラカ!」の後のMCで
「懐かしい歌もやります」宣言。
「ご安心下さい。ちゃんと弁えております」と続けて、
会場の大きな安堵の拍手を浴びておりました。

3部構成の1部はエンヤトット、2部が弾き語り、
3部がまたエンヤトット大会。

2部では「山谷ブルース」も「チューリップ」も
「自由への長い旅」もやりました。
いずれもなかなかしゃれたアレンジでした。

追憶の追体験に来た同世代の感傷にちょっと付き合いながら、
それでも現在を突きつける。

神様でした。


ひえたろう 2007年10月21日 03:42

赤レンジャーさん こんにちは。

ライブ、行かれたんですか。
詳しい御説明、ありがとうございます。

どうやら、「いい塩梅」だったようですね。

ところで失踪以降の曲の反応はどうだったんでしょうか。


デンジマン 2007年10月21日 09:51

ニュースから来ました。

赤レンジャーさんのコメント見て
ちょっと聞いてみたいような、
もういいような、複雑な気がしました。


赤レンジャー 2007年10月21日 11:42

おなじみの冗談交じりのMCの中で、岡林は
失踪・隠居から江州音頭、サムルノリとの出会いを経て
エンヤトットにたどり着くまでの歩みを振り返りました。
フォーク時代の岡林しか知らない聴衆に対して、
今の自分がどこにいるのかを教え、
「あんたたちの中にもエンヤトットの血は流れているはずだぜ」と
繰り返し訴えるようなMCでした。

で、聴衆はというと、さて、どうでしょう。
前乗り、手揉みの手拍子盆踊り大会のような雰囲気にとまどう客も、
これはこれで面白いと乗る客もいたでしょう。

フォークからロック、カントリーとスタイルを変えたディランに触れて、
「私との決定的な違いは、私の場合、表現スタイルを変えるたびに多くのファンを失っていったことです」
と笑わせる。
ここでの客の笑いは、果たして共感の笑いだったのか、それとも
かつて岡林を見限った自分を、36年を経て振り返る苦い笑いだったのか。

岡林を見に来た、という一点で共通はしていても、
今の自分たちがいかに互いにかけ離れたバラバラな場所にいるかを
みんなが感じた一夜だったのではないか。
客の大半を占める団塊世代より下の私はそう感じました。


ひえたろう 2007年10月21日 13:27

>デンジマンさん

「プロテストフォークの神様」を求めてしまうなら、やっぱり行かない方がいいのでしょうね。


>赤レンジャー さん

>岡林を見に来た、という一点で共通はしていても、
今の自分たちがいかに互いにかけ離れたバラバラな場所にいるかを
みんなが感じた一夜だったのではないか。

 あー、まさにそのとおりだったんでしょうね。
 バトルジャパンさんという方の日記に、この日のセットリストがありました。

スチャラカ!
エンヤトットでいきまSHOW
酒持ってこい
風の海峡
あらえっさっさ
江州音頭物語(上と順番曖昧)
御歌囃子ソーラン

休憩

山辺に向いて
山谷ブルース
チューリップのアップリケ
今日をこえて
自由への長い旅
26ばんめの秋
春を運ぶな雪の海
上林小学校校歌
流れ者

全ては恵みの雨になって
陽炎情話
虹の舟唄

アンコール
今夜は朝まで踊りましょ
らっせーら!

 このコンサートで「友よ」はあり得ないと思ってましたが、やっぱりやらなかったんですね。
 この歌とは一番遠いところに、今の聴衆はいるのでしょうから。
 やることよりもやらないことのメッセージの方が、重いですね。

 とかいいながら、もし


今ある幸せにとどまってはならない
まだ見ぬ不幸せに今旅立つのだ

 と歌ったとしたら聴衆はどう反応したのだろう、という興味もありはするのですが。

 実際に見に行った人からコメントをもらえて興味深かった。感謝。

 岡林はやっぱりリアルタイムの人だ。

突然食いたくなったものリスト:

  • ユッケ

本日のBGM:
堕天使ロック /岡林信康





てーへんだ!! 親分!!

 ささささサザンが、サザンが活動休止だよぉおおお。

サザンから重大発表。
http://www.sas-fan.net/sas2008/index.html

 といっても、最近はアルバムもチェックしてなくて、ライブにも行ったことがなくて、私の中ではすでに活動休止状態だったのだけれど......。

 でも、面と向かって「やりません」って言われると、ちょっと参るよ。

 いつか、是非また。よろしく。

 というわけで、今回はサザンオールスターズと桑田佳祐の名言を。

☆ ほんとの意味での裕福という観念が不明な分だけ、芸術に対する評価もいまいち盛り上がらないんだよ。

── 桑田佳祐。

☆ あのビートルズの膨大な遺言状は今まさに単なる死亡届に等しい。しかしS・ワンダーの遺言状は書いては消され書かれてはまた訂正される生命の証しであり、現代病のカルテである。そして彼は今後も遺産で食いつないでゆく気はさらさらないであろうがごとく、黒人演歌のロウロウとした世界を生で歌っているのだ。

── 桑田佳祐『ケースケランド』より。

☆ さめた目で見て、飾りたてた言葉を並べる。そんな歌だけが感じる歌じゃないだろう。

── 桑田佳祐。

☆ やっぱり歌謡曲のメッセージの方が強くなっちゃったからね。松山千春よりキョンキョンのメッセージの方がね。だってあれはメディアをともかくも1から10まで使いきってるでしよ。1人のタレントとかアーティストを売ろうと思ったら、これだけあふれるコマーシャルやテレビを使っていった方が逆にメッセージ出来てしまうという器用さと危険さの裏表だね。

── 桑田佳祐インタビュー集『ブルー・ノート・スケール』より。

☆ 日頃、盛んに日本語による抽象的な表現とあいまいさを好み、レコーディングなどの仕事の中では特に、的確な伝達をさけて通っているかのような私達のやり方が、見事なまでに通用しない事には驚きます。感覚を互いに伝達し合うのにも、やはりここでは根本的にYESかNOか、好きか嫌いかのどっちかなわけで、しだいにそれに慣れてくると、これほどまでに、あのYESとNOが意志疎通の上で便利で自然で、且つ刺激的な愛しい芸術用語であったのかと思えてきてたまりません。

── 桑田佳祐『ケースケランド』より。

☆ 人様なら誰もが持っているコンプレックスや苦悩というものを、音楽のノリ一発がこうまでに、ありのままの美しさとして演出するとしたら......人生は名場面だ。

── 桑田佳祐『ケースケランド』より。ジャームス・クリーブランドのライブアルバムについて。

☆ マイナー・コードの歌謡曲は一番ラテン系である日本人にとっては好色なパターンだから。ちょっとラテンめいたやつね。まあそういうのもたまにはやりたかった。それを追求し続けるつもりはなかったんだけど、何でも片手間にやるというのが我々世代の浅くて深い美の追求なんだよね。

── 桑田佳祐インタビュー集『ブルー・ノート・スケール』より。

☆ でも、もうこういう仕事はあまりしたくないですね。だって、たとえばヒューイ・ルイス&ザ・ニュースと仕事する場面で、「クワタよ、一緒に『いとしのエリー』と『勝手にシンドバッド』をやろうよ」なんて言われたら、俺はやっぱりイヤだもん。だったら新曲作って一緒にやりたいって言うよね。昔録った記念塚じゃ、俺はやっぱり面白くないですからね、どうしたってね。

── 桑田佳祐『ただの歌詩じゃねえか、こんなもん '84-'90』より。「こういう仕事」とは、1989年にレイ・チャールズがCMソングとして「いとしのエリー」をカヴァーしたこと。

☆ だいたい日本は重い音楽を変に評価しすぎなんだよ。もうそろそろ重さの裏返しの軽さも評価されていいんじゃないかな。

── 桑田佳祐。

☆ たまたま店頭にて、ジャケットが気に入ったからというミーハー的購入意欲だけで、なんらレコード屋さん側としても「これイイからよ!!」みたいな扱いも無く、すみっこのアフロ・コーナーに私だけを見すえるようにチマーッと置かれてあったのを、まるで万引きでもするかのように、ひっそりとスリリングに「下さいな」と、レジの綺麗なネエさんに差し出したわけです。

── 桑田佳祐『ケースケランド』より。

☆ ......そのパワーをそのまま持ち込んで作ったのが『NIPPON NO ROCK BAND』。全曲英語でやってみました。けれど少々残念なことに、雑誌などにはたたかれました。方法論だけまねていて、結局は日本人に聴かせるための音楽ではないか。桑田の音楽はしょせんご飯にみそ汁だ。日本人の枠を超えられるわけがない......と。たしかにそれは当たっているかもしれませんね。でも得られたものの大きさはやってみた者にしか分からないでしょ。トライしてみないことにはどうにもこうにもね。

── 桑田佳祐『ただの歌詩じゃねえか、こんなもん '84-'90』より。

☆ 私も含めて日本人の多くの人が認めてしまうのがとても苦手なポールの魅力を、ストレートにスムーズに感じ入ることができたら、いわゆるアフター・ザ・ビートルズの時代も、もっと大きく素晴らしく変わっていたことでしょうねェ。

── 桑田佳祐『ケースケランド』より。

☆ 一応有名になったバンドというのは、なかなか本当の意味の解散ができない運命にあるんだよね。なぜなら、この業界で生きていく限り、元 ── 元 ── のメンバーってことがついてまわるから。

── 関口和之。桑田佳祐『ケースケランド』より。

☆  もはや"ロック=不良"みたいな体育会っぽい発想が、まかり通るほど世の中全般可愛くもなんともねェとは思うが、例えば『グラミー賞』でエラ・フィッツジェラルドとM・T(マンハッタン・トランスファー)のアカペラ・スキャットを見た時、俺はどうしたらいいのか分からなくなってしまった。つまり見て聞く立場としての余裕が全部吸い取られちまったのである。これは感激だった。だから隣のやつ突っついて「良かったねェ」どころではない。思わずTVの前で踊った......それしか憶えていない。

 本当の意味でこういうことが早く我が日本のシーンの中で現実となることを願って、俺達アーティストはもうちっと頑張んべェと思う。まだまだジャパニーズ・オーディエンスには余裕があり過ぎる。「過激」というより、単に「感心」といったニュアンスに近い気がする。

── 桑田佳祐『ケースケランド』より。

☆ 河の流れを変えて 自分を飲み込まれ

── サザンオールスターズ「吉田拓郎の唄」の歌詞。

☆ 諸兄らはオンナが好きか? 好きだろう。それじゃ泣いたことはあるか? 諸兄らだって心が深く傷つけられたことはあんだろう。それで諸兄らにケンカ友達がいて、ゼニが欲しくなって、チョッピリしがらみなどに耐えてるようなフリでもすれば、こりゃどこにでも居るような奴というか、男ってのはどれも同じなんだなぁなんて思わないかい。

── 桑田佳祐『ケースケランド』より。

 もう1つ、かねがね皆さんに聞いてみたいなあと思っていたことがあって。
 まあどのファンサイトとかでもやってるベタな質問なんだけども、ここに来てくれる人の話が聞けたらいいなあ、と思って。

■サザンの、どの曲が好きですか?■

 すっぱりベタベタな質問だけど、できたらベスト10で教えてほしい。

・1~10位(それよりも少なくても可。オーバー不可。悩め)
・コメント(あれば嬉しいけど、なくてもOK)

 この2つ。コメント欄に入れてくれるとうれしい。長くなってもいいので。

 ちなみに私は


  1. EMANON
  2. 東京シャッフル
  3. Tarako
  4. 赤い炎の女
  5. MICO
  6. 女流詩人の哀歌
  7. 栞のテーマ
  8. メロディ
  9. 真夏の果実
  10. Long-haired Lady

 あたりっす。やっぱり10に絞るのはしんどいわ。(^O^)

 これまでに出たシングル/アルバムを表にしたので、それを参考にね。

 書いてくれたら嬉しいなあ。

 表は↓ココをクリック。

 C-C-Bの再結成がらみの話題から、こんな記事を見つけた。

ジュディマリ再結成を望む声、20代以下で圧倒的
http://www.oricon.co.jp/news/ranking/42813/

 アンケート期間は2007年2月23日~27日だそうだから、1年ちょっと前か。

 この1年ですでに再結成を果たしたバンドもいるけど、やっぱり時流かなあ。

 需要あるところにビジネスありってことで。

 で、考えた。
 自分ならどれに再結成してもらいたいかなあ。

 再結成ってのはいろいろ複雑な思いがあるから、

・解散前と同じような(or延長線上の)音楽をやってくれる
・日本のバンド

 という条件で考えてみた。

■FLOWER TRAVELLIN'BAND
 やっぱり再結成してほしいバンドの筆頭だったけど、これは実現しました。\(^O^)/

■TERRA ROSA
 このバンドの再結成も去年から今年にかけて一瞬だけ実現した。でも見られなかった。またやってほしい。

■EZO
 これは是非是非。
 いわゆる「モダン・ヘヴィネス」の源流。日本メタルの中でこんなクールなバンドはなかった。
 このバンドが解散せずにもっとアルバムを作っていれば、あるいは日本メタルは別の方向に行っていたかもしれないとか思ったりする。

■VOW WOW
 人見元基は現在英語の先生やってるって。
 日本メタル界は、こんな凄い才能1人養えないくらいの市場規模なんですよ。
 暗澹たる気分ですわ。

■竜童組
 ダウンタウン・ブギウギ・バンドよりも私はこちらに再結成してもらいたい。
 ダイナミックで繊細で、いいバンドだった。
 あと、このバンドはメロディがよかった。
 解散した時のインタビューで、バンドを維持していくことのしんどさを宇崎竜童が語っていた。メンバーが多かったし、リーダーとして彼らを「食わせていく」ことの困難は相当なものだ。
 バンドって、ほんと、解散しないというだけでも偉業なんだよ。

■REBECCA、BARBEE BOYS
 80年代のバンドでぜひ再結成してほしいのはこの2バンド。
 今聴いてもとてもいい。
 バービーはKONTAが俳優しちゃったり脇道にそれちゃったのが解散を早めたのだろうか? 当時興味がなかったので知らないんだけど。(^^;;
 この2バンドには、もっと続けてればもっともっと名曲ができただろうにという残念さがを感じる。

■PLASTICS
 カッコよすぎる。(^O^)
 いやほんと。
 でもわからない人にはわからない。こりゃ仕方ない。
 恐らくPOLYSICSあたりは好きでたまらんはず。

■HALMENS
 戸川純がカバーして有名になった?のかも。
 このあたりのいい加減さとB級臭さって、80年代ならではかもしれない。
 電車でGO!

■モダンチョキチョキズ
 渋谷陽一は鈴木ヒロミツ(故人・モップス)について、「鈴木ヒロミツが歌わないのは犯罪である」と言った。
 同じように、濱田マリが歌わないのも犯罪だと思う。
 コミック色の強い作品はもちろん、真面目な?歌もかなりいける。つまりシンガーとして素晴らしい。
 バラエティ番組のナレーションとか女優ばっかりやってないで、是非もう一度。

■近田春夫&ハルヲフォン
 まだまだ「一段劣る」音楽だと言われていた歌謡曲をこよなく愛する近田春夫は後に歌謡曲批評を確立することになるけども、このバンドでやってた歌謡曲のカバーはほんとにステキだった。『電撃的東京』は名盤。でもこれに収録されていない「ポップス・メドレー」という曲のアレンジセンスにやられました。
 このバンドはほんとに時代性が強かったなあ。再結成してほしいけど......この人が当時と同じようなことをやるとは思えないね。(^^; 存在意義として不可能っぽい。

■小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド
 これも素敵すぎ。(^O^)
 このバンドのやってることは楽しかったしセンスもよかった。桑田佳祐、世良正則あたりが提供した曲も佳曲が多く、YMO~スネークマンショーつながりとして聴いたとしても、いわゆる「関連バンド」みたいなワクに納まるようなショボいものじゃなかった。
 あの頃のパワーのまま復活したら凄いのに。
 世良正則のペンによる「ヤア!ヤア!ヤア!ストーンズがやって来る!」はストーンズの来日を待ち望むオッサン少年たちのストーンズへの愛情ほとばしる1曲だが、さて、ナウなのヤングたちは1973年の「幻」の来日公演以来、初来日の1989年までの間、ストーンズが来日するなんて誰も信じちゃいなかったなんてことを知ってるだろうか。

☆ 念のために言っておくがローリングストーンズは来日しない。外務省はビザを出さないだろう。キース・リチャーズがコカインをやめるのは奴がヘロインを始める時だ。

── 小田嶋隆『我が心はICにあらず』より。

 これは冗談ではなく、実感だったんですよ。当時の。
 更にこの曲の題名が「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」(A Hard Day's Night)のパロディであることだとか......。いや、よそう。
 とにかく小林克也には咆吼がよく似合う。(^O^)

■THE GOLDEN CUPS、THE SPIDERS
 カップスはGSの中で一番"ロック"だった。今聞いてもしびれる。
 スパイダースは今聞くと厳しい曲も多いが(^^;、ムッシュの完全プロデュースで、マチャアキがコミカルな部分を封印してサイケデリックな曲を本気でやれば、まだ名曲が作れそうな気がする。え? 井上順? いや、彼には黙っておこう。(^O^)

■SHOGUN
 一時期、「日本のバンドとは思えない」という言葉はホメコトバとして使われていた。今はどうか知らないけど。
 『探偵物語』や『俺たちは天使だ!』などの主題歌を手がけたショーグンは、まさに「日本のバンドとは思えない」カッコよさだった。
 芳野藤丸、カッコよし。\(^O^)/

突然食いたくなったものリスト:

  • ハーゲンダッツ・ドルチェ・モンブラン

本日のBGM:
ミスター・タックス /ザ・スパイダース



ONGAKU

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 以前、久しぶりに再会した音大出身のアーティストTIさんとの話がとても面白かった、という話を「登龍軒でオンガク」というエントリで書いた。

 その話の翌日くらいに書いたメモが出てきたので、「備忘録」として掲載しておきます。
 わけわからんだろうけど、まあ許して。m(_ _)m

  • ソナタ形式の様式美をまず「美しい」と教え込む。←基本
  • ジャズであってもロックであっても、この様式美を踏まえている/いないはすぐに分かる。標準語を喋っているか、方言を喋っているかほどの違いがある。
  • オーケストラは曲のテンポを指揮者がタクトを上げるタイミングで掴む。
  • 一般の人を入れて演奏をしたのはベートーベンから。
  • バイオリンとか同じ楽器がたくさんいるのは単純に音量を増やすため。だからホールが大きくなるにつれて人数が増えていった。⇒同じ楽器は同じ音を弾く。
  • 今年(2007年)は小さな場所で少人数編成のアンサンブル(各楽器1人ずつ)の曲を聴くのが流行。大人数編成だと音塊に過ぎない細かな作曲家の音をよく味わうことができる。
  • 弦楽器は管楽器より難しい。3歳とかからやる。管楽器は吹奏楽部から始めたという人も多い。ピアノは直接弦に触れないので、難しい。
  • ベートーベンは古典派⇒ロマン派 Romanisch
  • わかる人は演奏を聴いていれば指揮者とオーケストラがどういう関係なのかまで分かる。
  • 日本の「歌の前での平等」みたいなものは西洋の宮廷音楽でもあった? ⇒それはむしろ西洋ではバレエだったのかも。

突然食いたくなったものリスト:

  • チョコベビー

本日のBGM:
裏切りの季節 /JACKS


 季節柄、「恋人はサンタクロース」がラジオでかかることが多いけど、そのほとんどが松任谷由実バージョンだ。

 昔も書いたけど、ユーミンって声があんまりよくないし、歌だってさほどうまくない。

 いいソングライターがいいシンガーとは限らんですよほんと。

 前の話はユーミンの曲はHiFi-Setと麗美に歌わせるという法律を作れ、みたいな話だったわけだけども(どこからか聞いた話だったか?)、とりあえず本人に歌わせるのは最後の手段にしておけよ。高見沢含めて。

 松田聖子ではあかんのか。

 あるいはこれだけの定番になって、奥井香とか色んな人がカバーしているわけで、それをあえて松任谷由実で押し切るのがどうにも納得いかない。

突然食いたくなったものリスト:

  • 王将の餃子

本日のBGM:
青いSunset /仙道敦子



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