ラーメン: 2009年6月アーカイブ

 これまであまり深く考えてなかったんだけども。

 「7.5hz」って知ってる?

 ななてんごへるつ。

 この数字を店名に冠しているラーメン屋まである。

 「麺屋7.5hz」は以前は単に「麺屋」という名前だったんだけども、チェーン展開する際にこれでは商標が取れないということで、名前を変えたのだそうだ。

 以前この店に「7.5hz」の根拠を聞いたような気がしたんだけどあまりよくわからず、人間の心臓の鼓動が7.5hzなのかな、くらいに思って深くは考えていなかった。

 しかし最近ちょっと気になって......というのもたまたま「麺屋7.5Mhz」と記述しているのを見かけて、「どんだけ速い鼓動だ??(^O^)」と。で、「じゃあ7.5hzって正確にはどういう数字だった?」ということでググったというわけ。

7.5Hz (ヘルツ) の意味(公式サイトの説明)
http://www.geocities.jp/menya9_9/

7.5Hz (ヘルツ) の意味

人間の心は何処にあるのか?
多くの人は胸を指差すが、実際は脳の中。 心は脳の働きに過ぎない。
今まで心の問題は科学ではなく、哲学的な話として論じられてきました。
しかし科学が進めば進むほど、脳の問題だとわかってきた。
人間の身体は細胞から出来ており、その数60~70兆個です。
その中に量子というものがあり、簡単に言えばヒモの様なものでそのヒモが振動している。
その振動をMRA(共鳴装置)という機械で測ると秩序を保つ波動が7.5Hz。
絶好調だけど少々押さえ気味で、ウトウトしているけど目が覚めている状態が7.5Hz。
これが人間にとっての最高状態。 つまり赤ちゃんなのです。
産まれた時の脳波は7.5Hzで、非常に快適状態。
赤ちゃんは嘆いたり悲しんだり恨んだりは、ほとんど無い。根に持つ事がない。
いつも一定の7.5Hzで生きているそうです。
目がきれい、肌も張りがあり、成長も早い。 
そういう脳であれば人間は非常に良い状態で生きているわけです。
さて、大人になってしまった我々が7.5Hzの世界に行く事は出来るのか?
2つの事を実践すれば出来るそうです。
1つは、楽しい事を思い出す事が大事。 それをいつも心掛け幸せ探しが出来るようになると7.5Hzの脳波に近づくそうです。
2つめは、未来に対してより鮮明に具体的にイメージをはっきり持っていく事。
良い事をどんどん思い返す作業と未来を具体的にイメージ化する
この2つが大事だという事です。
麺屋7.5Hzの中華そばを日々お客様に提供し、お互い7.5Hzの世界で日々自然体でいきたいものである。

 え、MRA......?
 波動......?
 量子......?
 「人間にとっての最高状態。つまり赤ちゃん」......?

 むううううぅぅ。

 で、こういうのを見つけた。麺屋7.5Hzの掲示板。

http://www1.rocketbbs.com/410/bbs.cgi?id=menyabbs&mode=pickup&no=622

★ (No Subject) / ようたん。 引用
7.5Hzの説明を読みました。。理解です。

ちなみに、MRAではなくMRIですmagnetic resonance imaging
磁気共鳴イメージ法。ではないでしょうか?

No.622 - 2008/06/03(Tue) 20:18:03
☆ (No Subject) / きぃお 引用
MRAで合っていると思います.
(MRA=Magnetic Resonance Analyzer)
下記アドレスなどを参照してください.
http://www.hbi-salon.com/salon/mrastory.htm

No.625 - 2008/06/14(Sat) 09:53:57

 で、ここで「参照してください」と言われたリンク先は......、

http://www.hbi-salon.com/salon/mrastory.htm

 「波動」だった......。_| ̄|○∠))

 江本の名前も出てくる。

 MRAを知らない人のために、説明のリンクを貼っておこうとこの↓ページをリンクしようとよく読んだら......。

ニセ医療装置MRAとETAscan(忘却からの帰還)
http://transact.seesaa.net/article/104056391.html

 文中の「ニセ医療装置MRAで商売していた人物」という部分に、上記波動サイトへのリンクがあった。(^^; 狭い世界だ。

 まあとにかく、MRAはインチキ、波動商売の小道具という理解でいいだろう。

 そうか、麺屋7.5Hz、波動さんだったのか......。i||!_| ̄|○i||!

 ラーメン自体はうまいけど......やっぱり早めにチケットを消費してしまおう。(破棄するとは言わない。(^O^) 食い物に罪はない)

 実は「7.5Hz」で検索すると、引っかかってくる話題はほとんど絞られてくる。

 それはだいたい2つに絞り込まれ、その1つが↑の麺屋7.5Hzの「人間の心は何処にあるのか?」から始まる説明。もう1つがこれから紹介する「7.5Hz怪文書」。

 しかしこの2つも内容がかなり酷似している部分があり、どちらかがどちらかを下敷きにしたか、あるいは共通の元ネタがある、つまり元ネタはたった1つだと思われる。

 「7.5Hz怪文書」というのは、2003~2005年あたり(?あんまり正確にはわからない)に創価学会内で出回ったらしい「怪文書」のこと。私は学会員ではないのでよく知らないが、ネット上の記述を見ると、(少なくとも学会内では)それなりに問題になったようだ。


7.5Hz怪文書

 「怪文書」は「信仰をする理由」と題されている。内容は、麺屋7.5Hzの説明のように、「7.5Hzの状態=最高の生命状態になることが大事」という導入から始まり、「南無妙法蓮華経」は「百万倍ありがとう」という意味(!)で、インドの言葉を日蓮が日本に持ってくる際に「最も良い波長」(=7.5Hz)で顕したのが「南無妙法蓮華経」という言葉・発音なのだ......だから題目を唱えると成功できる。皆さん信仰を大事にね......ということになっている。あまりに無茶苦茶なので要約することを脳が拒否してしまってかなり端折っているけども、まあ、うん、そういうことで。

 ここにも水伝の陰がチラホラと......。

 いくら学会を礼賛するような結論となっているとはいえ、無茶苦茶な論理で礼賛されても迷惑なだけで、当然のことながら学会員からのツッコミも入っている。

 ツッコミを入れている方によると、

全くのデタラメとしか言いようのない、講演の速記と称する怪文書が出回っています。
怪文書のタイトルは「仏法の科学 ... 科学的な祈りとは」「信仰する理由」など、いろいろです。

(略)

 このデタラメな講演をおこなった人物も早くから特定できています。ところが、その速記録が、何者かによってコピーされ、その人物の名ではなく、他のいろいろな著名人士の名を騙り、いまや世界中にばら撒かれているという事態になっています。

 ということだそうだ。

 このツッコミのアップデート版?もあった。

怪文書セミナーを破折する
http://www.geocities.jp/heiheikoufu/hajya/7.5Hzkaibunsho.html

 この方は全文をアップしていないが、別バージョン?と思われる文書がネット上にあった。
 かなり長いが、もしどうしても読みたいというのなら、以下をクリックしてみるがいい。

怪文書を表示する

 うーむ。

 結局なんなんだよ7.5Hz。(^^;;;;

 「7.5Hz」では他にこんな論文(みたいなの)↓も引っかかったけど、

論文2 「氣」の作用と脳波との関係
http://www.alphacom.co.jp/shiga.fils/sub5.htm

 これだって「サトレエネルギー学会シンポジウム発表論文より抜粋」(「サトルエネルギー学会」の誤字だろう)だとか言うし。prz

 ......ったくどいつもこいつも。(^^;;;;

 ラーメン屋の屋号にこんな深い闇が潜んでいようとは。

 いやはやまったく。

 なあ。


突然食いたくなったものリスト:
  • なし
本日のBGM:
さようなら世界夫人よ /頭脳警察

桑名正博ちゃうぞ。(^O^) メロディがいいんだよなあ。カラオケで歌ってみたいんだけど、さすがにないねえ。

 この1週間でいくつかのラーメン屋さんで話をして、ふと思い出したり実際にあったことが「してもらったことをする」というので共通してるなあと思ったので、エントリにしてみた。

 「南大阪のつけ麺、夢のコラボっっっ!」で書いたコラボ企画の最中のこと。

 将来の独立を考えているという純情屋のYA君に対し、綿麺主人綿田氏は、

「何でも聞いてくれたら教えるから。応援するから」

 と声をかけていた。

「何でもって......。なんでそんなにしてくれるんですか?」

 と戸惑いながら聞くYA君に対し、綿田氏の答えは、

「自分がしてもらったから」

 だった。綿麺はその初期の頃、麺哲庄司氏や虎一番西山氏が、麺の打ち方やチャーシューの作り方を気前よく教えてくれた。麺哲庄司氏からは「今すぐ店を畳んでうちに修業しに来た方がいいよ」というようなキツい言葉もかけられたそうだが、庄司氏の批判は決して口だけのものではなく、自分の店の製麺機を自由に使わせてくれ、製麺を教えてくれたという。

 しかし庄司氏にしろ西山氏にしろ、このことになんら対価を求めなかった。
 みんなに支えられて今があるし、だから自分も、これからやろうとする人には同じことをしようと思う、と綿麺綿田氏は言った。

 私はこの話を聞いた時にいたく感動してしまったんだよね。

 この話で庄司氏を見直しもした。

 それまで私は彼のことを、ただ単に表の面......すなわち上記「南大阪のつけ麺、夢のコラボっっっ!」の冒頭で書いたような、

 21世紀に入って関西ラーメン界に庄司忠臣氏(当時秀次郎という店にいた)が出現し、「ラーメンは麺」という原点回帰的なスタイルを唱えた。今となれば当たり前のことだけども、当時の大阪のラーメン界は「ラーメンはスープ」という考え方が主流で、例えば脱サラしてラーメン屋を始めたいと考えれば、まずスープを苦労して開発し、そのスープに合った麺を製麺所から買うというのが標準的な行程だった。それに対して庄司君の、自家製麺にこだわり麺を旨く食べるためのスープを作るというスタイルは、当時の大阪ではかなり前衛的だった。これに若い、新しい店の店主たちが影響を受けて広がっていき、大阪でもやっと、ラーメンの中で「麺」が重視されるようになった。今では大阪でも自家製麺はさほど珍しいものではない。言ってみれば、庄司君は関西ラーメン界の綾辻行人だ。(^O^)

 という部分でしか評価していなかった(知らなかった)のだが、それはかなり断片的な印象であって、彼が関西ラーメン業界に与えた影響はもっと大きいものだったと知ったから。

 これが1つめの、「してもらったことをする」。

 もう1つは、その「何でも聞いて」と言ってもらった方の純情屋YA君の話。

 純情屋って店主がああいうキャラクターの店だから、店員とお客さん、あるいはお客さん同士のコミュニケーションというか、初めて会う人でも普通に話せちゃう雰囲気がある。

 この時はもうおっちゃんは帰ってて、店はYA君とI君が回してた。

 純情屋には坦々つけ麺というメニューがあって、豆板醤で辛さを調整するのだけども、辛いのが全然大丈夫なキモチワルイ人がたまにいる。(^O^)
 今回も、私の隣に「豆板醤5杯」ってのを頼んでいる女性がいた。それを受けて店員YA君が言う。

「うちには激辛キングと激辛クイーンと激辛ジャックがいるんですよ。キングはこの前、豆板醤12杯で4玉(800g)ペロリといきました。今日はね、ジャックが8杯っての食べましたね」

「クイーンって誰?」

「お客さんですよ」

「(^O^) ......8杯にしてみよかな」

 おもろ過ぎるので声をかけてみた。経験的には、辛いのが好きな人はいい人が多い。(^O^)
 ひとしきり話が盛り上がった。

 つけ汁を舐めさせてもらったら、短期刺激は何とか大丈夫だったものの、舌のヒリヒリが結構長く続いて、やっぱり私にゃ辛いものはダメだとわかった。閉店したなかむら家がやっていた激辛つけ麺みたいなメニューを出している店があったら、この人を連れて行こう。(^O^)

 この夫婦(ダンナさんと2人で来ていた)が帰ってしばらくすると、今度はその奥の席に座っていた若い男の子(20代中盤のかなりのイケメン)が、「お勘定お願いします」と、2350円の支払いに対して5000円札を出した。

「あ、お釣り、2000円でいいです」

「え......? いや、ちゃんとお返ししますよ」

「取っといてください」

「いえいえそんな......、はい2650円です......」

「いや......なんだったら2000円の方取っといてください」

「えー? いや、そういうことしないんで......」

「いや、ボクもう人生どうでもいいんで、いいんですよ」

「は?」

「死のうと思うんで......」

 いやいやいやいやいやいやいやいやいや。(^^;;;

 そんなん聞いちゃったら、YA君だって、一緒に厨房に入ってるI君だって、端で聞いてた私にしたって、知らん振りするわけにはいかんでしょ。

 かといってみんなして大仰に説得するのも変で。YA君も、

「まあ座りや」

 と。するとI君が後ろからすかさずコーヒーを入れてあげていた。

「そんなん聞いて『ありがとうございました』って返すわけにもいかんやん。(^O^) 何もできひんけど、話聞くことくらいはできるで」

 このあたり、自身も一度は死を決意したことがあるというYA君は動じることなく彼の話を聞き、自分の話を聞かせていた。よく見るとそのイケメンの左手首にはいくつもの傷があった。

 店員2人と私でいろいろ彼と話をした。つまらない話が多かったけど。
 彼なりにいろんな事情があるみたいではあった。
「そら死ぬわ」という事情には見えないものの、辛いだろうとは思え、その辛さは他人にはわからないのだから何とも言えない。YA君にしろI君にしろ、私にしたって一度はそんなことを考えたことがある人間であり、だからそこにいる誰も、「そんなことくらいで......」みたいなことは言わない。
 まあいろいろあるみたいだった。

 それはそれとして。
 聞いてみると、彼はすごいイケメンなのに、女性経験もほとんどないという。(゚Д゚)

 男が好きというわけでもなく単にそういうことに奥手で、前の彼女にもひどい振られ方をして女性不信になったという。

 とりあえず死ぬなら10人とやってからにしろ、もったいなさ過ぎると言ったのだが(^^;、通じたかどうかはわからない。
 話の流れで一緒にコンビニに行って風俗情報誌を買おうとしたが見つからず、DVD付きのただのエロ本を買ってきてしまった。(^^;

 ようわからん展開になったが、まぁこんな、ラーメン屋でふと言った一言で見も知らない人何人もと話が進んで、なぜかコンビニに行ってエロ本を買って帰ってくる、みたいなわけのわからんことは珍しい経験だったろう。(^O^)

 最後には

「また純情屋で会おうな」

「はい」

 と言って別れたから、次にバラ肉つけ麺を食べるまでは死なないだろうと思っている。そうだったらいいんだけどなあ。

 ......で、この時のYA君の話が印象的だった。

「オレも、数年前全部イヤになって、仕事も辞めて、もう死んでもいいと思ってた時期があったんよ。その時たまたま、この店(純情屋)によく食べに来てて......、聞き方もいろいろあるやん。あのおっちゃんはああいう感じで、大袈裟に聞くでもなく、でもちゃんと話は聞いてくれて......。あのおっちゃんに救われたんやな。ほんで仕事辞めたんやったら手伝ってくれへんかってことでそれから2年ここにおる。でオレ今生きてる。凄い毎日楽しいよ。だって1回死んだと思ってるから。その意味では凄い幸運なことやと思ってる。まあそこまでできひんにしろ、純情屋っていうのはそういう店でありたいから、オレは君の話を聞くよ」

 横で聞きながら、これもまた「してもらったことをする」だなあ、と考えていた。

 今回のエントリの「してもらったことをする」というテーマで書くべき2つの話は↑で終わりなんだけども、あともうちょっと。

 何にせよ、自殺をしようと決めた人間が、その直前にこの店に来たというのはそれはそれで、食い物屋冥利に尽きるというか、凄いことだなあと思った。

 純情屋のおっちゃんが以前、一緒に大門でお好み焼きを食べてる時に言ったこんな↓ことを思い出した。

「ラーメンちゅうのは、人の人生にぴったりくっついてるもんやねん。受験に失敗した時、女にフられて悲しい時、逆に結婚がようやく決まって嬉しい時、......そんな、個人的な大きな経験があった時、そらお祝いとかでみんなでどこか高級料理店に食事に行こうってことはあるやろうけど、やっぱりそういう時、1人で行く店はうどん屋でもそば屋でもトンカツ屋でもなく、ラーメン屋やろ。

 大勝軒かて、もともと競馬に行く前に腹ふくらせて行く店やったんや。『大勝ち』やから。そこで競馬新聞片手に予想しながら食って、爪楊枝でシーハー言いながら『ごっそさん』で出て行く......それがラーメン。これでいい。

 こんなに人の人生に寄り添った食い物なんて他にないよ」


「やる方にとっても、ラーメンはありがたいんや。
 経験がなくても、......例えば脱サラしてもラーメン屋は始められる。

 始められるだけじゃなく、来来亭の社長なんか、ラーメンであれだけ大儲けして、やっぱりそれはそれで夢があるやん。『ラーメンドリーム』みたいな言葉もあって。他の食べ物やとあんまりこういうことはないわなあ。

 そうでなくてもオレかて、なぁんもなくなって大阪に帰って来て、『これからどうやって生きて行こう?』『世間の端っこの方で、人生スネて生きて行ったんねん』なんて思ってた時にラーメン屋を始めて、今ではある程度食わせてもらえてる。
 そういう意味では、ラーメンっていうのは、食べる方にも作る方にも手をさしのべてくれる食べ物なんよ」


 こんなふうに考えてるから、純情屋のオヤジにはラヲタだのブロガーだのネット上の評判だのなんて、これっぽっちも気にならないってわけ。(^O^)
 そういうところで勝負してないんだよね。

突然食いたくなったものリスト:

  • イカの姿フライ

本日のBGM:
Thriller /Michael Jackson

マイケル追悼は、やっぱりこのダンスだ。合掌。




 関西ラーメン産業展2009(2009/06/15~17)に行ってきた。
 諸事情により(^O^)、コスプレにて。

 とりあえずのメモを、いろいろ箇条書きに。

  • このイベントの「特別協力」ってのに名を連ねる日本ラーメン協会は今年もブースを出していた。何をやってる団体なのか依然として全然わからないが、ブースでも特に協会について説明やアピールをしているわけでもなく、去年と同じパンフレット(入会申込み書を折り込んである)をただ配っているだけ。何考えてるんだろうか。
  • 麺屋棣鄂は今年は新作発表もなく(去年は「MTG」を発表し、サンプルを配っていた)、かなり地味だった。ただし商談は結構やっていたので、ビジネスとしては何の問題もないんだろう。
  • 製麺所は案外、関西圏外から来ていたのが多かった。東京、北海道、広島など。納品の最少ロットはだいたい100~120。冷蔵庫保存で2週間とか大丈夫な麺があるのね。
  • 製麺所のサンプルを見ると、去年に比べて太麺が多くなったような気がする。12番とかの極太麺が普通にある。もちろんつけ麺用。まだまだつけ麺ブームは続いているということね。
  • つけ麺用の豚骨魚介のスープのサンプルが多かった。中でもエバラ食品の濃縮スープ、宝産業西山製麺のものが結構よくできていた。この水準のつけ汁を出してる店は普通にある。つまり豚骨魚介のつけ汁は濃縮スープのような展開に相性がいいってことだろう。
  • 鰹節屋さんも、魚粉需要はかなり伸びてきているといっていた。特に東京あたりのニーズは凄いのだとか。
  • つまりアレだよ。時代は太麺・豚骨魚介(魚粉入り)・つけ麺。そういうことみたい。安易だよねえ。(^O^)
  • 私には随分安易に見えるけれど、安易だろうがなんだろうが食べる人が気に入ればそれでいいわけで、商売としてはそのあたりをどう割り切るかだろうな。
    • この濃縮スープで濃厚なつけ汁を使って魚粉で風味づけをして、
    • 自家製麺or格安麺でコストダウンして「3玉まで同額、600円」みたいなメニューにし、
    • ブロガーに「アドバイスお願いします」なんて声をかけて、
    • グルメWalkerに登録して
    • シャンプーハットてつじにでも紹介してもらえば
    簡単にひと儲けできそうな気もする。
  • 商業ベースの問題として、太麺は普通に作ると茹で時間が長いので都合が悪い。しかし製麺所のサンプルにはかなり太いのに早い時間で茹で上がる麺が多くあった。なぜか?
  • 麺に10%ほどコーンスターチを混ぜると茹で上がりが早いのだそうだ。でもそれって、余分なものを混ぜて増量する(同じ重さの麺の中に含有される小麦粉を減らす)ってことちゃうのか?
  • 小麦粉の打粉を売っていた。チラリと見ただけでブースに行かなかったのだけども、どういうことなんだろう。
  • 本来打ち粉であるコーンスターチを練り込んで、小麦粉を打ち粉にして......。なんかヘンだよね。(^^;;
  • こういうイベントだからやたら試食は多い。しかしなぜかここで配られているギョーザはたいていまずい。それでも去年よりよくなった。
  • 去年はギョーザ包み器を出品している会社がいくつかあったが、今回は1つも見なかった。
  • プラスチック割り箸も今年はなかった。
  • 一般の飲食店でも洗い箸が増えてきているが、ラーメン業界で洗い箸は少しハードルがある。塗り箸だと麺が滑って掴みにくいのだ。だからいろいろメーカーも工夫している。今回見た曙産業のトルネード箸はなかなか凄かった。

    すべって麺が掴めない

    なかなか食べることができない

    食べるのに時間がかかる

    店の回転が悪くなった

    まさに負のトルネード(^O^)
    箸を鉛直方向に持って(普通に食べるときは水平に持つよね)、上から麺を掴んでそのまま引き揚げても、ちゃんと麺を掴める。全然滑らない。こりゃびっくりだ。ただ、洗いにくそうだということと、そこまでのホールド力が必要なのかというのが少しひっかかりはする。(^O^)
  • ホールド力といえばミドリ安全の靴が凄かった。靴底で特許を持っているそうな。片足に普通の靴、片足にミドリ安全の靴を履かせて、サラダ油を塗りたくってつるつるにしたステンレスの斜面に乗ってもらうというデモンストレーションをしていた。違いは明らか。こんな状態の床でちゃんと止まるなんて、普通の靴では考えられない。ほんとに凄い。この製品は実際、何人もの命を救っているのだと思う。いい商品だ。一般客もこれを買って、みんな王将に行くときは履いて行ったらどうだろう。(^O^)
  • チャーハン作り器は今年も健在。面白い。味は、チャーハンのうまい店よりは下で、下手な店よりは上。つまり、これを導入すればよくなる店は多い。
  • 日清製粉で試食させていた全粒粉入り麺は全粒粉が40%も入っているというのに味・歯応えが抜群によかった。さすが日清製粉。凄い。
  • ホッコクは「どさん子」から始まって現在は「みそ膳」が一番押しのブランドのはずだが、ブースでは「藤平」がメイン扱いになってた。(今年、破綻した藤平をホッコクが引き受けた)
  • やしきたかじんプロデュースで味の時計台が作った「大阪心斎橋ラーメン」(2009/07/01、戎橋筋の味の時計台があった場所で開店)の試食ブースにずっと行列ができていた。サクラか?と思うくらい、他のブースにはない行列がここにだけあった。
  • オオタメンは去年は柚子を練り込んだ中華麺のサンプルを配っており、これがなかなかおいしかったのだが、今年はなかった。あの麺は果たして今も存在しているのだろうか。
  • オオタメンが出していた今年の麺の中では28番の極細麺が興味深かった。番手の数字は、生地の横幅3cmあたり何本に切るかで表される。つまり28番だと3cmを28本に切るのだから、1本あたりほぼ1.07mm幅ということになる。細い!(もちろん熟成だの茹でだので実際に口に入るときには若干の変化がある) このくらいの麺を話題性だけではなくちゃんとおいしく食べてもらおうとすれば、どうやって食べさせるかを真剣に考えないといけないだろうなあ。こんな細麺ならつけ麺ではなくラーメンてことになるだろうし、ということは作ったそばから伸びていくわけだから、なるべく早く食べてもらわないといけない。テーブルに運ぶ時間さえもどかしいだろう。刻一刻と伸びていくのだから客にも一定のスピードを求めなくちゃいけないし、となるとスープの熱さも考えないといけないだろう。そこまでやって、食べるときにマンガ読んだりしゃべりまくってなかなか口をつけなかったら、殴るな。(^O^)
  • 試食をさせるブースがたくさんあるので、お客さんはあっという間にお腹が一杯になる。奥の方にあるブースはちょっと気の毒。
  • 米粉麺が出品されていて、中華スープとカルボナーラで試食させていた。ブースには利用例としてパスタ風、うどん風、ラーメン風のさまざまな調理法が紹介されていた。オールラウンドに使用できて「アイデア次第で可能性は無限」的な扱いなんだろう。食べてみるとスパゲッティでも中華麺でもうどんでもそばでもない独特の食感があってよかったのだが、紹介(提案)されているメニューがことごとく「○○風」。スパゲッティのメニューやらラーメンやらを作ってみましたとかいう感じ。でもそんな使い方って、単にスパゲッティなりうどんなりの代用品にしか過ぎないわけで、だったら本家の方がうまいに決まってる。せっかく独特の食感と味があるのに、わざわざ商品を二流品として位置づけることはないだろう。絶対に売り方を間違ってると思う。
  • トッピングとして山芋を売っている店があった。うどん用ね。山芋はちょっとラーメンにはダメだなあ。少なくとも大阪では、トッピングに山芋を入れる店(感臨丸・和~めん喰u)はみんな潰れてるんだよね。
  • コンサルのブースの営業はキャッチセールスめいてる。きっとサンプルなど人を誘い込む材料がないからだろうけど、業界自体の胡散臭さも無関係ではなさそう。
  • コンサルって、「お手伝いをさせていただく」というモノイイながら、結局は「教えてやる」「指導してやる」という部分を売っているわけだから、どうしても自分の立場の「優位さ」を示す必要がある。で、リサーチ力だの時代を読む先見性だの経験だのを過剰にアピールすることになり、それが非常に鼻についちゃったりする。このへんの話についてはまた後日。
  • あるコンサル系のブースではなんとビールを振る舞っていた。ワインを扱っている会社が少量の試飲をしているのはあったけども、ここは単に振るまいとして出していた。いいのか悪いのか......。もちろんいただきましたが。(^^;
  • コンサルはインターネット時代ってのも煽っていた。ケータイがどうとかも。そりゃ便利かもしれないけど、それしないと生き残れませんッ!みたいな断言を、よくもまあそこまで自信満々でできるなあ、とある意味感心。
  • 会場の端っこのブースで、マッサージチェアーの展示販売をやっていた。会場内を歩き回るのは結構疲れるのでここで休んでいる人も数人いる。しかし、これとラーメンとかそばとかは全く関係ない。(^^; 確かこの会社は去年も出していた。なんかもう、わけわからん。
  • 鰹節屋さんで、なんとメイドのコンパニオンを使ってるところがあった。しかもみんなかわいい!! マルサヤ、グッジョブ!

    凄くかわいい。*^_^* 顔出しがいいかどうかわからんのでぼかしでひとつ。
  • 1年前にここで会っただけの営業マンなのに、案外顔とか覚えてるもんだ。向こうはどうか知らないが、「確か去年はあのあたりにブースを出してて、こういう話をしたなあ」みたいなのまで思い出した。人間って素晴らしい。
  • カネヨシ商事のアイスオシボリというのがなかなか素晴らしかった。名前のごとくオシボリを凍らせているだけ......なんだけども、生地が弱ければ広げる時に破けてしまうし、布にするとコスト高になってしまうしと、それなりのイノベーションが必要だったみたい。ひんやりとしてて、これからの季節、これならあなたもオッサン拭きをやってみたくなるはず。
  • 味の素は今年なんと100周年。
  • ミニミニ味の素瓶をもらった。かわいらしくてよろしい。これで「マイ味の素」を持ち歩けるね。マズいラーメン屋で、懐からこれ取り出して振りかけたらどういう顔されるんだろうか? (本気にするなよッ)

    マイ味の素
  • 味の素例の小冊子をここでも配っていた。押しまくり。
  • 今年ものらやのネコぬいぐるみが会場にいたが、去年と同じく、しばらくすると会場の端っこでぬいぐるみを脱いだ兄ちゃんが汗を拭っていた。無茶苦茶暑いはずで、大変だよ。

    抜け殻もかわいらしい

突然食いたくなったものリスト:

  • おにぎり(シャケ)

本日のBGM:
Monkey Head - (ハングルなのでよくわからない)

90年代韓国メタルの中ではかなり気に入ってたバンド。この時期だとこのバンドとN.EX.Tってプログレバンドがよかった。MONKEY HEADはちょっとふざけてるけど展開とかメロディが他のバンドより抜きん出ていた。ヒップホップ色とかいらんのだがなあ。ヴォーカルの声が好きだよ。




 なんか、立て続けなのでワロタ。(^O^)

 ↓先日の『Kansai Walker』。



記事

 一見、何の変哲もない紹介文だが......。


席:1台(無料)

 席1台って。(^^;
 どんなプレミアムな店ですか。

 まあチャージを取らんだけいいか。<よくない

 さらにこちら。

 「ラメカ 「油そば&つけ麺」編」というトランプ。

 名前から想像できるように、以前、ラーメンの写真を満載した「ラメカ」という名のトランプがヒットしたのに味をしめて、第2弾として出したのがこれってわけ。

 どういう基準かはわからないけれど、全国からジョーカーも含めて54枚分のつけ麺・油そばがピックアップされる。
 このメーカーは『KANSAI 1週間』『TOKYO 1週間』と提携しており、両誌が保有している写真を使用するということだから、ピックアップ作業もこれらの編集部がやったのかもしれない。

 とにかく選定は密室で行われ(^O^)、選ばれた店舗(関西で10店だそうだ)には

「あのー、こういう企画があって、写真を『KANSAI 1週間』から借りて載せます。イヤだったら言ってね」

 という感じでお知らせが来る。
 返事が来なければ「OK」の意味だと解釈するそうだ。

 まあ基本的には断る理由はないだろうなあ。

 ただ、メーカーからの連絡はほんとに意向確認(と完成品送付)のみで、校正刷りなども来ないのだという。

 これが先日完成した。



ラメカ 「油そば&つけ麺」編パッケージ

 で、綿麺のブツが、これ↓。


♠のK

 はい、これですね。


線麺

 せせせ、せんめん!? (^O^)

 \(^O^)/

 これ、編集者がやったらあかんことの1つです。(どこかで聞いたフレーズだな(^^; )

 先輩から口が酸っぱくなるほど言われてるはずなんだ。固有名詞の間違いは言い訳ができない。
 他の何よりもこれに一番気を使わなきゃいけないはずなのに、一体何やってんだ。

 ......まあ一番デカい文字が一番間違いを発見しにくいというのは真実ではあるのだけれど。

 受難だなあ。

 『Kansai Walker』も『KANSAI 1週間』も、どんな仕事してんだか。

突然食いたくなったものリスト:

  • JunglemanX

本日のBGM:
Johnny's Back /RIOT






 現在(2009/06/11~17)、阿倍野近鉄で開催されている「グルメ博覧会」に麺野郎(by 麺哲)が店を出している。

 このイベントは2年前に「周富徳との邂逅」というエントリで書いたイベントらしい。
 どうして今回は「第○回」「特選」の文字がないのかはよくわからん。

 リンク先を見ていただければわかるが、このイベントは麺野郎(by 麺哲)がメインとなっている。
 凄いねえ。

 うむ。

 ここでは麺哲が夏限定で出している「盛り」(ひやひや)と麺野郎のつけ麺(ひやあつ)(100食限定)を出すという。

#両方とも麺とつけ汁が別々に供される「つけ麺」の形式で、「ひやあつ」とは麺が冷たくてつけ汁が熱いものをいい、「ひやひや」とは麺もつけ汁も冷たいものを言う。

 麺哲につけ麺があることは聞いてはいたが、タイミングが悪いのか一度もお目にかかったことがない。夏に行ったことがなかったのかなあ。コケッコ

 というわけで、豊中まで行くことも頻繁にはないだろうし、ついでもあったので今回このイベントに足を伸ばした。



会場。
奧に見えてるのは私のお薦めのホットドッグ店、岡本の「Brats」。
食べたけど店のとは違うものでイマイチだった。prz



本日分 完売いたしました

 100食限定だという麺野郎のつけ麺は既に売り切れ。しかし私は麺哲盛りを食いに行ったので問題ない。


801円と書かれているが、会計時は800円。
ちょっとわけわからん(^O^)


 見た目が非常にきれい。うどんもそうだけども、麺がきれいに流れている姿ってのは非常に美しいね。(^O^)


盛り(¥801)@麺哲

 具はネギ、チャーシュー。横にワサビではなく柚子コショウが添えられている。
 麺は普通の太さのストレート。全粒粉入りなのかな。点々が見える。
 つけ汁は、ソバつゆ?だなあ。私にゃよくわからないのだけども、カツオ(か、他の節)が結構立っている。燻しっぽい香りが強かった。知識がないのでこれが何由来の香りかよくわかってない。すまぬ。


麺近影

 ソバつゆそのまんまのつけ汁になっているのは、これが「ひやひや」(麺だけじゃなくつけ汁も冷たい)だからなんだろうなあ。特に脂が使えない(固まるので)となると、採れる方法は限られるもんね。
 冷やし中華のように酢・醤油+ごま油あたりを主体にしたり、ごまだれみたいなのを使ったり......。冷たいつけ汁自体を作ってる店があまりないので、バリエーションもさほどないのだろう。

 で、麺哲が選んだのはソバつゆタイプのつけ汁であると。

 このつけ麺(名前は「盛り」だけどそう呼ばせてよ)はかなり考えられたものだと思う。

 ざるそばのように食べさせるのなら、一番問題になるのは中華麺のかん水臭さだ。
 全粒粉はそれをカバーするために入れてあるのだろうし、香りが強いダシが採用されているのもそのためだと思う。



あれま、こんなものまで。(^O^)

 この中で一番考えられていると思ったのは、チャーシュー。
 豊中の麺哲のラーメンや池田の麺野郎のつけ麺で使われているチャーシューはかなり分厚めの、「塊」と表現してもいいような豪快な切り方のものだ。しかしこのつけ麺に合わされているチャーシューは薄切りで、脂が適度に乗ったものだ。これを片面だけ炙ったものが2枚、添えられている。

 つまり、皿の中でチャーシューだけは温かい。

 これはいいね。

 まず温かいのがいい。
 当たり前じゃないかって? いや違うのよ。
 満月玉五郎なんかで経験したことだけども、チャーシューを冷蔵庫から出してそのまま麺の上に載せる店がある。
 するとどうなるか。
 簡単に想像がつくだろうけども、脂肪の部分が真っ白のまま出てくるのだ。
 これはさすがに、ねえ。
 せっかく手間をかけて仕込んでるのにそんな状態で出すなんて、努力のしがいもないじゃないか。

 もちろんつけ汁が温かければ、それにチャーシューを入れておけばすむことなのだけども、「ひやひや」だとそういうわけにはいかない。

 だから出す直前に加熱しなくちゃいけない。
 炙ると香りも出るし、脂が溶けてうま味になっていいことだらけだ。

 なんせこのつけ麺には、脂分がこのチャーシューにしかないのだ。
 豚脂の融解温度が40度前後なのだから、豚脂(チャーシュー)でうま味を出そうとすれば、これ以上の温度にせざるを得ない。「『ひやひや』だからチャーシューも冷たく」なんていうつまらない固定観念は、「うまいもの」の上位に来てはいけないんだよなあ。当たり前のことなんだけどね。
 この脂が、このつけ麺の中でどれだけ存在感を持っていることか。
 「ラーメン」類のアイデンィティが中華麺と脂であるなら、このチャーシューこそがこのつけ麺を「ざるそばの代用品」という立場から解放している。

 このチャーシューはそして、麺と一緒にほおばることを前提に添えられているのだと思う。
 肉だけで食べると少々脂っぽいし、筋も切れにくかった。
 しかし1枚を麺と一緒につけ汁につけて一度にほおばると、食感が麺とちょうどいいバランスになる。しかも肉の味と脂の味がさっぱりとした出し汁と一緒になって、なかなか絶秒な感覚だった。こりゃ素晴らしい。そして根本的なところで、肉がうまい。(゚Д゚) 2枚しかないのが恨めしいくらいだ。

 というわけで、このつけ麺はこのチャーシュー抜きには考えられない。
 これらのチャーシューのスタイルはちゃんとデザインされたものであって、もちろん惰性や偶然から出たものではない、はずだ。だから私はこのチャーシューは絶賛。\(^O^)/

 ただ、私が少し残念......というか意外に思ったのは、麺だった。
 もちろん庄司氏はまさに麺にこそこだわっているわけで、ここでミスをしているわけはない。つまり、これは意図したものなのだろう。

 私には、少し固いと感じた。

 庄司氏が昔言っていたが、彼はつけ麺の麺を氷では締めない。ゴワゴワの、ただ固いだけの麺になるから。だから冬で水道の水が冷たくなるときはわざわざお湯を足した水で締めているのだと。
 なるほどと思った。
 固いのと弾力があるのとは違うのだ。締めすぎて固い、茹でが短くて固い......「固い」にもいろいろあるだろうけれど、いずれにせよそれらは麺そのものの弾力による歯応えとは別種のものであって、庄司氏が作る麺は、弾力による歯応えこそが身上だと思っていた。(今でも思ってるけども)

 しかしこの麺は、庄司氏、あるいは麺哲麺野郎の麺とは随分と違うように思う。庄司氏の麺の特徴である、プリプリした食感はない。

 庄司氏の麺を「固い」と感じることがあるとは思わなかった。
 これが意外だった。

#あの庄司氏のことだから、これは「たまたま」ではなく意図したものなんだと思うんだ。

 まあ「ひやひや」はつけ汁が冷たいので、言ってみれば食べる前にお客さん自身が麺を一瞬「締める」ことになる。これは通常庄司氏がいつも作っている麺(ラーメン、つけ麺[ひやあつ])とは条件が全然違う。
 ひょっとしたらここで、考え方をガラリと変えたのかもしれない。
 「だったらこれまでの延長線上の麺ではなく、別の顔の麺を作ってみよう」と。
 これはいつもの麺哲麺野郎の麺の特徴を「ひやひや」の中で再現しようとしたものではなく、「ひやひや」という条件ならではの麺を追究したのじゃないかな。
 想像だけどね。

 このあたりの引き出しの多さが庄司氏の凄いところなのだと思うのだけども。
 うーん。
 確かにおいしい麺だったんだよ。それはそう。

 麺哲麺野郎の他の麺の感覚をこれに求めるのは間違っている......のだと思う。

 そうなんだろうなあ。

 でも、でも。
 この固さはやっぱり意外、そして私には少しだけ残念だったよぉ。
 ごめんよォ。

#しかし面白いもので、同行したYA君は麺とチャーシューについて、それぞれ私と正反対の評価をしていた。好みってことなんだろうねえ。

##いつかこのつけ麺の解説??みたいなのが訊けたらいいなあ、と思ったり。

 あ、あと、柚子コショウは少量でも存在感が強すぎて、せっかくの香りや味を呑み込んでしまう。これを使うのはかなり難しいと思う。

 ほんとはもうちょっとまとめてから上げたいのだが、YA君が今日中に上げろと圧力をかけるので(^O^)、上げときます。後でいくらか修正するかも。

突然食いたくなったものリスト:

  • 豚角煮

本日のBGM:
Living In A Box /LIVING IN A BOX






 長いので読まなくていいです。アホの話なので労力をかけて読んでも気分が悪くなるだけかも。


 ある所で、ある行列のできるラーメン屋に行ったあるお客の書き込みがあった。

 長いのと、2回の投稿(最初の書き込みと、その反応に対する返信)なので要約する。
 となると私の主観も入るだろうから、あくまでも某所での某店についての某氏の話、半フィクションということで。


 書き込みに曰く......

 その日は彼女とその店に行った。彼女は食べるのが遅く、自分でもそのことを気にしているので、それが気にならないようになるべく自分から話しかけて食べるのがいつものスタイルになっている。
 
 彼女は食べるのが遅いだけではなく結局は残してしまうので、いつも自分が残った分も食べる。
 この日は彼女はラーメンを、自分はつけ麺を注文したので、結局自分はつけ麺の2玉分、ご飯小、彼女の残りのラーメンを食べることになった。
 
#本人は彼女の残りを「1玉分」と表現したが、だったら彼女は全く食べなかったということになるから、実際にはきっと0.5~0.3玉分くらいなのだろう。
 
 ところがいつものようにそうやって食べていると、店主から声がかかった。
 
「おしゃべりなんかせんと、待ってる人もおるから早よ食べて」
 
 ここでちょっとした口論となり、そこからその後、店主の口から
 
「席について15分も経っているやろ」
 
 というセリフが出た。
 
 15分? 客を監視してるのか? 客を監視するようなことをするのは、自分のやっていることに自信が持てないからだろう。店主もそれについて悩むことがあるのかもしれないが、その答えは自分の中にあるのではなく、客が出すのだ。店主、あなたは客を見ているのか。
 
 お客は成人男性のみとは限らない。男の人、女の人、子供、高齢者、家族連れ、恋人と、1人で、会社帰りで、飲み会終りにちょっと一杯......いろんな人がいる。
 自分たちにも上記のような事情がありスタイルがある。自分自身、消化不良を起こしやすい体質で、ゆっくりと食べないと下痢を起こしてしまう。しゃべることで食べるスピードをコントロールしているのだ。
 いろんな人がいる中で、これだけの量を15分で食べろというのが現実的なのか。
 私は外食しちゃいかんのか。
 
 そもそもそれが客に対する態度なのか。それは
 
「自分がうまいものを食わしてやっているから、黙って食べろ」
 
 という店主の傲慢ではないのか。客が汗水垂らして働いて稼いだ金で食べてもらっているのではないのか。自分がお客様だと偉そうなことは言わないが、食べる人がいるから商売できているのではないか。
 
 自分が店に入ったとき、女将は挨拶をしたが、奧から出てきた店主はしなかった。礼儀を重んじる自分は、ここで「挨拶の一言もできない人が食事を作るのか」と感じたぞ。
 
 だいたい命令口調が気に入らない。京都の「夢を語れ」だったら
 
「すいませんが、別のお客さんが待ってらっしゃいますので、食べ終わった方は外で待ってもらう事になってるんです」
 
 と礼儀正しく接客しているぞ。お客さんにお金を頂くという精神を忘れるな。
 
 謝罪の1つでもあっていいくらいのことを、店主はやったと思っている。

 ......とまあ、こういった感じ。あくまで要約。本人の書き込み通りではない(カギカッコ「」内はそのまんま)し、2つの書き込みを、順番も変えて書いている。

 なおその後、店の女将から書き込みがあり、主人のセリフは

「おしゃべりなんかせんと、待ってる人もおるから早よ食べて」

 ではなく、

「4組のお客さんが待ってます、おしゃべりはあとにしてもらえますか?」
「4組のお客さんが待ってます、おしゃべりは後にしてください」

 のいずれかだったはず、としている。ただ、

「主人は休むことなくおしゃべりし続けながらお食事をされる方に優しい口調で物をいうことはありませんので命令口調に感じることはあると思います」

 ということで、「命令口調」に聞こえても不思議ではないのはその通りのようだ。

 何というか......ツッコミどころ満載で、笑ってしまう。(^O^)
 いやまあ、本人は大真面目だろうし自分が悪いとも全く思っていないようだし、筆調から見るに読者にも共感してもらえるもの(=自分の方が正しい)と思っているようで、まあ実際共感する人もいるのかもしれないけども。

 私は全く共感できないなあ。
 根本的なところにある怒りの原因が結局、「キツい口調でたしなめられた」ってことだけだからなあ。

 それを何とか正当性のあるものに見せようとするから、無理が出てしまってツッコミどころ満載になってしまう。
 読者はその根本の部分の怒りに共感できないからむしろ冷徹にその論理破綻を紡いでしまうという、まあありがちな話。

 以下、感想やらツッコミやら。満載なのでたくさん書いちゃう。
 こっちの引用は原文を使う。

彼女は食べるのが遅く、その遅いのを気にするタイプなので、いつも気にならないように私が話しながら食べててもらうということがスタイルとなっています。しかし、今日は混んでいたために、自分も早く出なければならないと気になっていました。
また、彼女はいつも残すのでいつも自分が残ったものを食べていました。

 今回の話の中で一番かわいそうなのは彼女だ。食べるのが遅く、それを気にしてもいるのに行列店なんかに連れてこられて、しかもこういう書き込みのダシにまでされてしまっている。

 (こういう書き込みのための理由づけではなく)ほんとに彼女に気を使ってあげるのなら、行列のない店に連れて行ってあげてくれよ。行列って、普通の早さの人でもそれなりにプレッシャーを感じるもんだ。そういう店のセレクションこそが彼女への気遣いじゃないのか。
 それを、

「いつも気にならないように私が話しながら食べててもらう」

 って、ますます食べるのを遅くさせるそのやり方は、ホントに彼女が「気にならない」効果を上げるのか? どうも根本的に解決策を間違えてる。しかもラーメンだったら......。

 そういうコを行列店に連れて行くことそのものがあまりに残酷で無神経で、彼女をいじめてるようにしか見えないぞ。
#そもそも彼女はラーメンが好きなんだろうか? そういう食べ方しかできないんだったら、ほとんど伸びた麺しか食べられないってことだから、あんまり好きじゃない......というか、むしろ嫌いな部類に入るんじゃないかなぁ。単に男の好みにつきあわされてるだけだとしたら、やっぱり男がヒドい。

 ......で、彼女が食べ終わっている(彼女の残りの麺を食べる段階になっている)とすれば、「気にならないように私が話」す必要はないわなあ。
#もしもまだ彼女の麺の方に手をつけてなかったとしたらもうその麺はノビノビのはずで、それはそれで、ねえ)

 で、これは別に普通なら突っ込む必要はないけども......男が食った量よ。(つけ麺の2玉分、ご飯小彼女の残りのラーメン。←つけ麺が2玉というのは並盛のデフォルトであって、これはこの人がわざと多めに注文したんじゃない)

 「今日は混んでいたために、早く出なければならないと気になってい」て、しかも本人も、

消化不良を起こしやすい体質なので(それでも食べるのは早いですが)ゆっくりと食べないと、後々下痢を起こしてしまうのです。
 
私は胃腸が悪くなる(食べすぎかもしれませんが)傾向があるので、自分で食べるスピードをコントロールしているのです。

 というような人であり(事前にわかってること)、さらに「彼女はいつも残すのでいつも自分が残ったものを食べてい」る(事前にわかってること)にもかかわらず、なぜここでご飯小まで頼む? (^O^)(^O^)

 つまり時間管理ができないのは彼女ではなく男の方なのだ。

 自分でもそれを自覚しているからこそ「(それでも食べるのは早いですが)(食べすぎかもしれませんが)」なんていうアホなカッコ書きを入れることになる。

 食べるの早いんだったら別に体質云々なんて持ち出す必要ないでしょ。しかも食べ過ぎかもしれないと自分で言うのなら人にツッコまれてキレるなよ。(^^;

 こんなのの理由づけに彼女を持ち出してやるなよ、かわいそうに。

 で、この書き込み主は、人が待っているにもかかわらず、これだけの量を前にして、おしゃべりの合間に麺を口に入れるというスタイルを続けたわけだ。
 この店はあまり大きな声でおしゃべりをする人がいないので、この声は結構他の人のところにも響いていたはず(この店主が注意するということは、そういうこと)。

 この店主はそこそこコワモテで偏屈者と思われているが、理不尽に客に強く言うことはない。相手の行為を見て、必要があれば声をかけるだけのこと。
#当たり前だよなあ。そういう声をかけるのは自分にもストレスになるわけで、誰だってすき好んでそういうことはしないもんだ。

 それをこの書き込み主はなぜか一般論に置き換えて、こういう言い方をする。

店主、あなたは高齢者の方に、混んでるから早く食えというのでしょうか???

 言うてないて。

胃腸が元々弱いと知っている人に対して早く食べろというのですか???

 知らんて。(^^;;;
 食べる前に宣言でもしたのか?

 ここで注意されたのは高齢者でも胃腸が元々弱いと知っている人でもなく、待っている人がたくさんいるにも拘わらずおしゃべりを続け、その合間に麺をすするような食べ方で時間をかけている、そのア・ナ・タなのよ。

なぜそのように、人を監視するような事をしたり(しているかどうかはわかりませんが、そのような一言が出るという事は、心の底では感じているということになります)するのでしょうか。それは、自分自身の行っている事に、自信が持てないからでしょう。あなたは少なからずその事に悩んだりするかもしれません。しかし、あなたの心の中に答えはありません。その答えを出す人はどこにいるのでしょうか。それは、あなたが商売をする相手であるお客様ではないでしょうか。もう少し、お客様の態度であるとか、表情であるとか、仕草、食べ方、店への来方、年齢、性別、格好などを、きちんと見るようにしてください。

 またまた~。(^^;;

人を監視するような事をしたり(しているかどうかはわかりませんが、そのような一言が出るという事は、心の底では感じているということになります)

 なりません。
 この店がどんなデカいチェーン店に見えてるのかと。(^^;;;

 たかだかカウンター数席の店で、客全体に目が行き渡らん方がおかしい。ひょっとしてチェーン店と個人店の区別すらついてないのか。

 それに、ラーメンもつけ麺も、茹で時間はちゃんと決まっている。適当にやってるんじゃない。それをタイミングの違う注文を受けながらさばいているわけで、ラーメン屋というのは時間管理にはかなりシビアだ。しかも行列の時間帯となれば厨房の中は時間との戦争なんだぞ。時間管理のできない書き込み主はそんなこと思いもよらないだろうけど。

 これを「監視」と受け取るのだったら、この人はファミレスやチェーンのラーメン店に行った方がいい。
 見下げているのではなく、そう受け取るならそうでない店に行くべきだということ。
#彼女のことを考えたらやっぱりラーメン店は避けた方がいいと思うけど。

それは、自分自身の行っている事に、自信が持てないからでしょう。あなたは少なからずその事に悩んだりするかもしれません。

 うぷぷぷ。

もう少し、お客様の態度であるとか、表情であるとか、仕草、食べ方、店への来方、年齢、性別、格好などを、きちんと見るようにしてください。
つまり、自分が相手にするお客様に興味を持ってください。
また、自分がどのような仕事をしているのかをゆっくりと考えてみてください。

 それをきちんと見た上で注意したんだよ、店主は。
 書き込み主の態度はもちろん、後ろで「あほかこいつら」と思っている待ち客の表情も含めて(←すまん、ここ想像)。

 実際、自分は食べるのが遅いです(でも早いです←どっちだよ?(^^;; まぁわざわざ「コントロール」してるっていうんだからこの日は遅かったんだろう)、食べすぎかもしれません、でもしゃべりながら食べますと表明しておいて、客をきちんと見ていればオレのことを注意する道理はないはずだと思えるところが凄い。

 客をきちんと見るように、というのと「監視するな」ってのもかなり矛盾してるように見えるが......整合性なんてあまり気にならないんだろうな。

 この書き込み主は、客は自分しかいないと思ってるんだな。一緒に食べている他の人や、行列で待っている人は自分を盛り立てる脇役に過ぎないと。自分は客だが他の人は客じゃない、店主は客だけ見ていればいいんだ、と。

 ところがところが実際は他の人も自分と同じく客なのだ。意外なことに。
 だからこそ

「4組のお客さんが待ってます、おしゃべりは後にしてください」

 となるし、店主が「自分がどのような仕事をしているのか」を考えれば、刻一刻と味が落ちていくラーメンを早く食ってくれと表明するのは、書き込み主の主張どおり、至極当然のことだ。

 書き込み主はさらに追い打ちをかける。

あなたは、私が帰った後に、他のお客様に対して、迷惑掛けてすいませんでしたかの一言が言えましたか???
それが答えです。

 本人は自分が他の客に迷惑をかけているという意識が全くないのだな。

 待ってる客は明らかに

「おいおい行列見えてるやろ」
「ぺちゃくちゃしゃべっとらんと早よ食えよ。麺かて伸びまくってるぞ」

 と思っていたはずだ(私なら思う)。

 だからこの書き込み主が帰った後、店主が他の客に対して言うとしたら、

「アホをしばらく放置してしまい、迷惑掛けてすいませんでした」

 となるはずだ。(言ってないだろうけど)

 で、極めつけはこれ。

しかし、奥から出てきた店主、あなたには『いらっしゃい』の一言も言ってもらえませんでした。礼儀を重んじる私としては、『挨拶の一言もできない人が食事を作るのか』と感じました。

 礼儀を重んじるそうだ。
 礼儀を重んじるそうだ。
 礼儀を重んじるそうだ。
 礼儀を重んじるそうだ。

 うむ。

 ま、そういうことみたい。

 どうもね、この人、

あなたが行っている事は商売です。私たちが汗水たらして蓄えたお金を払って食べてもらっているのです。
だからと言って私がお客様やと偉そうなことは言いません。
食べる人がいてこそ、あなたは商売ができるのです。
私は、常々この事を肝に銘じて働いています。

 なぁんて言い方をしているけど、相手も汗水たらしてラーメン屋をやっているという想像力は働いてないようね。(あるいは「たかがラーメン屋」などとすら思っているかもしれない)

あれだけの量を一生懸命食べようと頑張っている人に対して、命令口調はないやろ。
 夢を語れという京都で有名な店では『すいませんが、別のお客さんが待ってらっしゃいますので、食べ終わった方は外で待ってもらう事になってるんです。』と、礼儀正しく毅然とした態度でお客さんに接してるぞ。

 なんというか、「私がお客様やと偉そうなこと」を言ってるよなあ、これ。(^O^)

 繰り返すが、この書き込み主の言い分をまとめると

食べすぎかもしれないくらい食べますよ。ゆっくり食べますよ。しゃべりながら食べますよ。でもオレのことをちゃんと見てたら、一生懸命食べようと頑張っているとわかるはず!

 となる。で、それがこういう↓主張となる。

なんでオレだけ特別扱いしないんだよッッ!? もっとへりくだってオレの機嫌を損ねないように注意しろ。お客様がおるから商売できるんやろゴルァ!

 と。

 あ、そうか。

 この人、アレか。

 なるほどね。

 じゃあ、仕方ないか。

 うん。

 話、終わってもうた。

 彼女かわいそう。

 
☆ 愚鈍ということが十分説明になれば、他の説明を求める必要はない。

── ミッチェル・ウルマン。
 

 まあ本音の部分はまさに最後の、

あれだけの量を一生懸命食べようと頑張っている人に対して、命令口調はないやろ。
 夢を語れという京都で有名な店では『すいませんが、別のお客さんが待ってらっしゃいますので、食べ終わった方は外で待ってもらう事になってるんです。』と、礼儀正しく毅然とした態度でお客さんに接してるぞ。

 ってところなんだろうね。

 それを、注意すること自体に問題があるように一般論をかぶせて主張しようとするから、「そりゃ注意されるだろう」とツッコミが入るのであって、

「こっちにもこっちの事情があってさ。まあこの状況でやったのは悪かった。でもああいう言い方されるとびっくりしちゃうよ。もうちょっとこう、優しい言い方してくれてもいいじゃないか」

 あたりだったら普通に同情もしてもらえたかもしれないんだけどねえ。

 
店の雰囲気や、接客態度が悪ければ、せっかくおいしいと感じたものも、印象が悪くなってしまいます。

 いやほんと、その通りだ。

 不幸にもその場に居合わせて2人のどうでもいいおしゃべりを聞かされながら食べた客、苛つきながら待っていた客......この人のおかげで周りの客のラーメンがマズくなったという自覚を持ってもいいかもしれないなあ。

 店主はそれを止めたんだよ。

突然食いたくなったものリスト:

  • チキンタツタ

本日のBGM:
Swanee /Al Jolson






 ちょっと前にテレビ番組の『リンカーン』で、「第2回芸人ラーメン王決定戦」というのをやっていた。
 そこで勝俣州和が「ラーメンは旨い、カレーも旨い、それが一緒になったらどれだけ旨いことか」みたいなことを言ってカレーラーメンを作っていた。他の芸人に「小学生の発想だ」とツッコまれてたけど。(^O^)

 いや実際、安易な発想だと思うのよ。

 そして「安易な発想」である分、カレーラーメンというのは世の中に案外たくさん存在する。
 しかしこれまた案外?、旨いカレーラーメンはあまり多くない。

 1つの大きなパターンは、カレーうどんの麺を中華麺に変えただけになっているもの。
 和風ダシを利かせて、玉ネギ、青ネギを多めに入れて片栗粉でとろみをつける、といった具合。

 こうなると安易の上に安易を重ねて、いくら何でも工夫がなさすぎる。で、そうなるとだいたいカレーうどんの方が旨いのだ。中華麺を使う必然性が、味による必然性ではなく「うちはラーメン屋だから」というもの以外にない。
 だったら旨いカレーうどんを出す店に行った方がいい。

 かといって単純にカレーライスのドロリとしたルーをそのまんま丼につっこんでいいかといえば、もちろんそういうわけにもいかない。
 カレーうどんにカレーライスそのままのカレーを使うわけにはいかなかったのは、ライスではなく麺で食べるという違いがあるからだろう。カレーライスはライスとカレーを一緒に口に運べばいいが、カレーうどんはうどんを一度カレーから引き離してから口に入れなくちゃいけない。単純に考えてもルーの絡み具合は工夫しなくちゃいけない。スープ+麺という構成であるうどんにあって、あまりドロドロのルーを使ってしまうと、麺が水分を吸収するのに伴っていっそう絡みが強くなってしまい、1回で持ち上がるルーの量がハンパなく(^O^)多くなってしまう。すると麺をすするという楽しみが失われ、さらに食べ終わったときには丼に何も残ってない、なんてことになりかねない。(^O^) まあそれはそれで好みの問題ではあるのだけども、麺をすすり上げるという麺類独特の楽しみが失われるなら、別に麺類である必要性はなく、普通に旨いカレーライスを食べればいいじゃないかと。変な言い方をすれば、こういうやり方をしたカレーうどんは「麺っぽい形に加工したご飯とカレールーを口に入れた」という感じになる。これはうどんだけではなくラーメンでも同じこと。
 かといって普通のうどんダシやラーメンスープのような液状にすると、それはカレー的観点からすればかなり「シャバい」状態であって、これまたあまりおいしくない(好みだけどねえ)。
 結局、汁麺の汁の部分にカレーを持ってこようとすると、絡み具合の調整はかなり難しい問題なのだ。それをカレーうどんは「ダシでのばしてアンでとろみをつける」というやり方で解決したわけだけども、それをそのまんまカレーラーメンでやってもそれは単なるカレーうどんの代用品に過ぎない。

 だからカレーラーメンというのはなかなか難しい。実際、旨いカレーラーメンというのに私はあまり出会ったことがない。

 話が少しそれるが、大阪のミナミには自由軒という洋食屋さんがある。
 そこの名物はそのまんま「名物カレー」という名前のカレーライスで、その特徴は「初めから混ぜてある」こと。(⇒こういうの

#なお自由軒の公式サイトにもあるように、本家の自由軒せんば自由軒(フランチャイズ展開やレトルト商品を販売している)はまったく別の店。

 名物カレーはおいしいのだけども、普通のカレーライスとはやっぱり別物だ。別の食べ物だと考えた方がいい。

 名物カレーは最初から混ぜてあるので、米とルーが接触している時間がかなり長く、米は水分を吸ってしんなりしてしまっている。そして均一に混じっているので、カレーが少し薄く感じる。例えば5のルーと5のご飯があるとして、(1のルー+1のご飯)×5よりも(5のルー+5のご飯)がカタマリで舌に当たる方がメリハリの利いた味に感じられるだろう。
 普通のカレーライスはそうなっている。
 普通のカレーライスにおいてライスとカレーは、まあ一部は接触しているにしても完全に混じっているわけではなく、両者が出会うのは口に入ってからだ。そこでそれぞれカタマリとして舌に当たる。そして混ざる。ご飯は口に入るまで余計な水分を吸収することなく単独でご飯としてのアイデンィティを保持している。そこにカレーが加わることで両者の旨さが引き立つのだ。

#ドロリとしたルーのカレーライスが好きな人は、そのあたりが好きなんだろうと思う。まぁ私がそうだってだけだけども。:-p

 きっとカレーラーメンとカレーつけ麺の違いはこの、名物カレーと普通のカレーライスとの違いに似ている。

 ラーメンとつけ麺の大きな違いは、麺が液体に接している時間にある。
 ラーメンは最初から麺がスープにずっと浸かっていて、つけ麺はつけ汁と麺は別々に供され、食べるごとにいちいちつけ汁に麺をつけて口に運ぶ。だからつけ麺の麺が「のびる」ということは原理的にあり得ないし、ということは麺がスープを吸ってしまうこともない。

 で、まあもちろんこれは好みの問題に過ぎないのだけども、やっぱりカレーライスの旨い食べ方は普通のカレーライス(事前に混ぜない)だと思う。

 そして、もしもカレーを中華麺と合わせるのなら断然ラーメンよりもつけ麺ではないかと。

 ラーメンでやってしまうと麺が絡みすぎてしまうのでルーをあまり濃くすることはできないけども、つけ麺ならかなり濃くしても大丈夫だし、そうすると味のメリハリもつくし麺の食感も維持できる。カレーが存在感の大きいものである分、麺がそれに見合った存在感を維持できるのはバランスを取る上で非常に重要だ。

#これは確信もない印象論に過ぎないけども、カレーうどんが讃岐うどんではなく比較的コシが弱い大阪うどんを使ってこそ成功しているのは、(カレーライスに比べて)薄めのスープにコシの強い讃岐うどんを合わせてはバランスが取れないからだと思う。つまり、汁麺にカレーを合わせるならあまり濃いめのカレーを使うわけにはいかない⇒それに見合った麺が必要 となるわけで、例えば得正あたりがカレーうどん専門店として成功しているのは偶然ではないと思う。

 ......とまあ、こういう長い前振りをしておいて、今回は純情屋カレーつけめんの紹介。評価ではなく紹介ね。

 言うまでもなく(か?)純情屋は大阪でのつけめんのパイオニアで(since 1999)、メインである醤油つけ麺の他にも従来から坦々つけ麺黒ごま坦々つけ麺味噌つけ麺がラインナップされている。

 それが2009/03から平日営業が26:00まで延長したのを期に、新メニュー(塩つけめんカレーつけめん)が加わった。

 そのうちの、カレーつけめん(¥900)。



カレーつけめん(¥900)@純情屋

 Y君渾身の一杯。

 トロミもいい具合で、コクというか、深みもちゃんとある。
 初期バージョンに比べて現在は甘味と辛味を増しており、これがまたよろし。

 濃さでいえばほぼカレーライスと同じ。これがラーメンだと濃すぎるが、つけ麺だとちょうどいい。そして純情屋独特の極太麺だからこそこの濃さを受け止められる。細麺だと麺がボロ負けしてしまうだろう。

 そして温泉玉子も入ってて、全然飽きさせない。
 そして極めつけは、純情屋の、あの大阪一うまいチャーシューの端っこ部分がゴロゴロと入っているのだ。これはかなり嬉しい。

#上記自由軒のサイトによると、カレーに玉子というのは自由軒から発祥していて、主に関西中心に広まっているのだと。......え? 関東だとやらないの?

 そして私の場合、シメはライス(¥200)。(^O^)



カレーらい~す

 そのまんまカレーライスとして食べる。

 テーブルに置かれている漬け物を入れて食べるとこれまたイイ!

 ま、一度食べてみてよ。

突然食いたくなったものリスト:

  • グラタンコロッケバーガー

本日のBGM:
Rage Of The Winter /RHAPSODY






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芥川龍之介『侏儒の言葉』より。


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