神社の最近のブログ記事
このあたりの規模の社になると手作りのものが多く、もう形式がどうとか言う段階ではないってことですな。(^O^)
先日の大向金比羅宮の鳥居もそうだけども、こういうのはこういうので味があって面白いので、これからも収集していこうっと。(^O^)

大山津見社(篠山市ユニトピア篠山内)

特徴:
・白木・朱塗り
・額束あり
・島木なし
・笠木の両端を斜め内側に切断
・貫は左右に突き出る
・楔なし
・笠木の反り・柱の転びなし
・台輪・亀腹なし
一応、いちばん近いのは鹿島鳥居かな?
突然食いたくなったものリスト:
- ナムル
本日のBGM:
Crazy/ NEU!
どう分類したものか、難しい鳥居。

大向金比羅宮
一瞬は単なる白木の神明鳥居に見えるのだけども、束がある。中山鳥居にも見えそうだけど、島木も笠木の反りも、柱の転びもない。
束があるだけなら、まあちょっと変わった白木の神明鳥居と考えればいいだけという気もする。
しかしこの笠木(一番上の横木)、根元(木の根っこ側)が向かって左にある。普通は根元は向かって右にするんだよねえ。鹿島鳥居だけは根元が向かって左になるんだけど、さすがに鹿島鳥居じゃないしなあ。
まあ何というか、町の小さい社であって、いちいち分類していてはキリがないと言えばそのとおりではあるものの、それにしちゃ立派な鳥居ではあるんだよねえ。
なんともびみょ~。(^O^)
式内菅生神社で見つけた狛犬。
拝殿の修理に伴って、隅っこに待避されていた。

ね。なんか、しゃべってるように見えるでしょ。(^O^)
突然食いたくなったものリスト:
- 谷川米穀店のつめたいん
本日のBGM:
Leather Rabel /JUDAS PRIEST
世の中には「鳥居型石門」というのがあるそうだ。
長崎県の石門を訪ねて
http://www.fwd-net.com/hashi/sekimon.htm
(このサイト自体は「長崎県の石橋を訪ねて~眼鏡橋の故郷」というサイトで、橋好きの私としてはちょっとたまらない(^O^))
これが、「鳥居」ではなく「鳥居型石門」だってのが、うん、わからないんだ。
どう違うんだ?
昔は(今でも)寺にだって平気で鳥居があるから、「寺だから石門」ってことはないだろう。
確かに鳥居として見れば特殊な形状 ── 例えばこのページの下側(佐賀県の円応寺にある「鳥居型石門」)とか ── なんだけども、形状が特殊だからって鳥居じゃないってことにはしないだろうし(実際、「鳥居型」ってことは、鳥居の形をしてるって認識しているわけだし)、素材ってわけでもなかろう。
わからん。全然わからん。
うーん......。
突然食いたくなったものリスト:
- モンブラン
本日のBGM:
Welcome Back /LOST HORIZON
というわけで、出雲大社の本殿を見せてもらいに行ってきましたよ。
せっかく島根に行くんだからと計画を立てて、結局、参詣した神社は8社。旅館の近くにあった小さいのにも行ったから、厳密には9社かな。
当初の予定で行けなかったのは須我神社のみだから、かなり上出来だったと思う。
一緒に行った友人はよくつきあってくれた。感謝。m(_ _)m
行った9社は全てが大社造で、なかなか壮観だった。
#ただ、旅館の近くの神社(伊奈頭美神社)のような比較的小さな一間社のものまで大社造と言っていいのか?とか、美保神社の美保造(比翼大社造とも。大社造を2社連結している)は向拝の形を考えれば、これはむしろ隠岐の島にある水若酢神社の隠岐造を2社連結したと考えて比翼隠岐造とでも言うべきではないか?とかいう疑問は持ったが。
私は(何を根拠にかはわからないけども)大社造は出雲大社と神魂神社しかないと勝手に思っていたので、そこここにポコポコと(^^)大社造の神社が散在しているのにはびっくりした。
いやいやしかし、暑かった。
日本の夏は暑いよ。
♪日本の夏は蒸すけど 涼しい~~(「隣の印度人」by 戸川純)
いえいえ激アツっすよ。いんどじんもびっくり。
そんな中、出雲大社に到着したのが正午頃。
車内でスーツに着替えて......と思ったけど、あまりに暑いので上着は勘弁してもらって、スラックス&シャツ&ネクタイで境内に向かう。
#「軽装不可」というのは、どうやら襟の付いたシャツを着て、ズボンはジーパンやジャージでなければよかったらしい。だからチノパンにポロシャツでもよかったわけだ。同行者には「騙された」と言われたが、まあこんなの、ダメなラインをギリギリ上回ったらOKというような問題でもなかろうから、私はこれはこれでいいと思っている。
受付に行くと、整理券を渡された。
そう、整理券。
午後5時30分からの整理券を渡された。
......。
え?
はい。復唱しますよ。
午後5時30分からの整理券を渡された。

うむ。
現在、正午をまわったところです。
。+゚(ノД`)゚+。
仕方がない。
うむ。
仕方がないじゃないか。
仕方がないと言っている。
噴き出る汗をぬぐいつつ、言葉少なに車に向かう。すぐ着替えないと。
とりあえずメシだ。
とりあえずメシでしょう。
出雲そば食いたいな。
出雲そば食いたいっすね。
そう。このことはしばらくなかったことにしよう。
出雲と言えば君、そばだよ。そば。
クーラーのきいた店がいいな......。そうですよね......。
車に向かう途中、駐車場の向かいにある蕎麦屋に行列ができている。
この暑い中。
駐車場のおっちゃんに「あそこ、おいしいの?」と聞くと、
「あれはただ近いってだけですよ」
とのこと。じゃあどこがおいしいのかと聞いてみると、車で10分ほど離れた出雲市立出雲文化伝承館というところにある店(羽根屋 出雲文化伝承館店)がうまいという。
この文化伝承館を建てるときに、「観光客がたくさん来るから」と、店を厳選したんだと。
なるほど。
そこに行こう。
時間はたっぷりある。そう。たっぷりだ。

羽根屋 出雲文化伝承館店
かなり混雑していた。
やはり大社の本殿特別拝観はかなりの集客力があるようだ。
(後で知ったが、5時30分の整理券をもらった人はほとんど私たちと同じような行動を取ったらしい。⇒ソバ喰って島根ワイナリーでおみやげを買う)

三色割子そば(¥840)
手前の天かすの割子が汚いのは写真の前に私が箸をつけちゃったから。
確かにうまかった。ただ、私はソバっ喰いではないので他に比べてどの程度うまいのかはあまりよくわからない。
羽根屋 出雲文化伝承館店
島根県出雲市浜町520
0853-25-0312
10:30~16:30 月曜、祝日の翌日が定休
http://kenjosoba-haneya.com/top.php
ほんとは島根ワイナリーのあとは出雲大社の横にある島根県立古代出雲歴史博物館に行ってみたかったのだけども、お互い睡眠不足だったため島根ワイナリーの駐車場で2時間ほど仮眠を取らざるを得なかった。友人の車がいいクルマでよかった。ビートなら干からびていただろう。ヽ(`Д´)ノ

おみやげ1
島根ワイナリーで買ったおみやげ1。水木しげるは島根出身らしく、「水木しげるロード」や記念館がある(記念館に入る時間がなかった。いつか行く)。そしてドジョウすくいの安来節は島根の安来のものなんだってね。私は知らなかったけども。

おみやげ2
島根ワイナリーで買ったおみやげ2。大国主命のコスプレをしたエルモ。うむむむむ。
さて、出雲大社の本殿は、「大社造」(たいしゃづくり)という最古の様式。

社殿の写真がきれいに撮れなかったので、もらったしおりにあった白黒写真で。(^^;
ちょっとマニアックな資料もご紹介しておこう。(出雲大社そのものの図例ではないけど)

大社造の図例(正面図)

大社造の図例(側面図)
(佐藤日出男『社寺建築の工法』理工社)
今回の本殿特別拝観のわかりやすい解説。
JORX 20080427 Izumo Shrine Exhibition
Online Videos by Veoh.com
で、仮眠の後、待ちに待った本殿拝観。
拝殿横に設置されたテントに集まる。
待ってる間に写真撮影禁止とか、いろいろ説明される。

テントの中で順番を待つ
観光バスで来たらしきおっちゃんおばちゃんが多い。
うむ。
無茶苦茶人がいる。
こんなにメジャーだとは......いや、リクツではわかってはいたのだが、どうにも実感としてわかってなかった。
いよいよ順番が回ってきて本殿に昇ると、周囲の縁をひと周りしてから本殿の内部を見せてもらった。途中、縁から外を見ると......おおおお、結構高い。
今でもこうなんだから、昔は凄い眺めだったんだろうなあ。

昔の出雲大社の復元模型
(復元模型の多くの千木が内削なのは何故だろう?)

そら倒れるって。(^O^)
ちゅうか、聖帝十字陵かと。
(鳥取県立古代出雲歴史博物館収蔵)
この場所からの眺めなんて、この一生でもう見ることはないんだろうなあ。
この本殿は1744年に造営されたままだという。本殿の外部はかなり古さを感じさせた。
さすがに本殿の内部に入ることはできないが、正面の扉と蔀が全開されて、覗き込んでも大丈夫だった。
(通常は1日の潔斎をしない限り、この場所に来ることすら許されない。天皇ですら、階段の下からの参拝になる。しかし現在は改修のために神様を別にところに遷した[遷宮]ため、ここには神様がいない。だから覗き込んだりしても大丈夫というわけ。このメリハリが、神様とのつき合いを1000年以上してきた人たちの文化なんだなぁと感慨深し)
天井に描かれた「八雲之図」はこんな感じ。
写真右が社殿の正面で、写真左手前の雲2片の下に御客座5神の場所が写真で言うと右向きになっている。
八雲之図の向きを図示すると、こんな↓感じ。

「八雲之図」といいながら7片の雲しか描かれていなかったり、1片だけ(手前[下段]の5片のうち右上)逆方向を向いていたり、何か理由があるのかと思われるようなことが幾つもあるが、それらへの説明は一切なく、「すべては謎」ということになっている。神秘的な意味があるやもしれず、あるいは単に絵師の気まぐれ(^O^)かも知れん。秘すれば花。
大国主命の御神座がある位置の天井(写真右奥)には雲は描かれていない。この御神座の向きが、大社造の最大の謎の1つ。
↑の図から読み取れるように、御神座は拝殿方向(南)を向いておらず、拝殿から見て左(西)に向いている。つまり、参拝する人にそっぽを向いていることになる。

大社造の御神座の配置(神魂神社由緒書より)
(↑の「女千木」のように千木を水平に切る切り方を内削[うちそぎ]、
「男千木」のように千木を鉛直に切る切り方を外削[そとそぎ]という)
(1間社の大社造の内部構造はどうなっているんだろう?)
御神座はほんの一部しか見えなかった。御神座は流造?の見世棚かな、と思った。(切妻の平入に見えた)
神饌を捧げた後、お祀りはやはり正面からするようで、となるとお祀りの時もやっぱり御神座はそっぽを向いたままということになる。
謎だなあ。
いやあ、なかなか言葉にし難い感覚に襲われた。
感動、といっていいのかもしれない。
美保神社は三穂津姫命(ミホツヒメ/大国主命の后)と事代主神(コトシロヌシ/大国主命の子)とを祀る。
いわゆる「エビス神」というのは、大きく蛭子神(ヒルコ)系と事代主神系(コトシロヌシ)系(どちらも漂着神)があるが、美保神社は事代主神系のえびす神社の総本社。(蛭子神系の総本社は西宮神社)
社殿は
「大社造の二殿連棟の特殊な形式で、世に美保造又は比翼大社造等と申し......」(由緒書より)
とあるし、ここでも
当社の本殿は「美保造(みほづくり)」と称し、大社造(たいしゃづくり)の本殿を左右二棟並立させ、その間を装束の間でつなぎ、木階を覆う向拝(こうはい)を片流れに二棟通しでつけるという特殊な様式として、また屋根についても桧皮葺(ひはだぶき)の共皮蛇腹(ともがわじゃばら)で国の重要文化財に指定されている。
とある。確かに特殊な形式で、この神社以外の作例を知らない。

境内にあったイラスト。
本殿は2つの社殿が連結され、正面はアンバランスとも思える大きな向拝
ただ、これをどうして「大社造」の1バリエーションとして捉えるのか、どうも腑に落ちない。
大社造に似ているのは、切妻造妻入の比較的大きな社殿であること、平面が正方形であること......あと、屋根に反りがつけられていることくらいで、中心にある心御柱もない(建築構造上は不必要な柱なので、無くても不思議ではない)し、宇豆柱も棟持柱としての役割は果たしていないように思える。また内部構造も、内陣、外陣と分かれる形式となっている点や扉の開き方もやはり出雲大社、神魂神社の特徴的な形式とは違うし、片流れで2棟にわたる向拝も、やっぱり大社造とは違う......。
内陣、外陣と分かれるところや向拝の形を見れば、むしろ(中世以降に内陣、外陣が出現した後の)春日造の社殿を連結したと見たってさほど不自然ではないように思うのだが。
うーん......。

美保神社本殿正面図(由緒書より)

美保神社本殿平面図(由緒書より)
内部構造も、扉の付き方も出雲大社、神魂神社などとは違う
背後から見ると......。

確かに大社造が2棟連なっているように見える。


一般に、男神には外削、女神には内削の千木が使われるとされている(必ずしも厳密ではないけど)。奧(向かって右)が三穂津姫命、手前(左)が事代主神を祀る社殿。
結局、大社造のアイデンティティは切妻造妻入であること、高床であること、平面が正方形であること......なのだろうか。
(つづく......はず)
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