2011年7月アーカイブ
東京に行ったときに、ここには行っとけと勧められて行った御徒町の大喜の近所にアメ横があった。ほう、これがあのアメ横というやつか。知らなかった……。
そこで見かけた光景。

中段左奥からフレーブ(ヤマサ醤油)、いの一番(キリン協和フーズ)、味の素(味の素KK)、ハイミー(味の素KK)、ミック(キリン協和フーズ)、ミタス(JTフーズ)

別の店にあった、台湾の味全
なかなか壮観だった。(^O^)
あまり比べることもないだろうから、これらの成分をまとめておこう。
| アミノ酸 | 核酸 | 有機酸 | |||||
| L-グルタ ミン酸 ナトリウム | アスパラ ギン酸 ナトリウム | 5'-リボヌ クレオチド 2ナトリウム | 5'-イノシ ン酸 2ナトリウム | 5'-グア ニル酸 2ナトリウム | コハク酸 ナトリウム | クエン酸 ナトリウム | |
| フレーブ | 91.5% | 8.5% | (4.25%) | (4.25%) | |||
| いの一番 | 92% | 8% | |||||
| 味の素 | 97.5% | 2.5% | |||||
| ハイミー | 92% | 8% | |||||
| ミック | 89.8% | 2.0% | 8.0% | 0.2% | |||
| ミタス | 88% | 8% | 4% | ||||
| 味全 | 100% | ||||||
一番下の味全以外は、いくつかのうま味調味料の混合物となっている。
それはもちろんこれまで何度も書いたとおり、アミノ酸系と核酸系を混合することによる「うまみの相乗効果」を狙っているわけだ。(後述するが、有機酸系のクエン酸ナトリウムにはうま味はない)
こういう、複数のうま味調味料を混合させた調味料を「複合うま味調味料」という。
ここでいえば味全以外の全てが複合うま味調味ということになる。
複合うま味調味の中でも核酸系うま味調味料の比率が低い(1~2.5%)ものを「低核酸系うま味調味料」、それ以上を「高核酸系うま味調味料」という。
ここでいえば、味の素が低核酸系うま味調味料、フレーブ、いの一番、ハイミー、ミック、ミタスが高核酸系うま味調味料。
複合うま味調味の成分の中の核酸系成分の中心となるのがリボヌクレオチドナトリウムだけども、これはグアニル酸ナトリウム(しいたけのうま味成分)とイノシン酸ナトリウム(かつお節のうま味成分)の混合物のこと。この2つは同質の味で違うのは呈味力だけなのだけども、その混合比率がフレーブ以外は公表されていない。なのでいの一番とハイミーとは同じヌクレオチド8%ながらその構成比はそれぞれ違う可能性があり、全体としてうま味の強さが違う……かもしれない。
グルタミン酸ナトリウム、リボヌクレオチド(イノシン酸、グアニル酸)の話は以前にもしているので、複合うま味調味料に使われている他の成分の説明(抜粋)を、おなじみ太田静行『うま味調味料の知識』から御紹介しておこう。
アスパラギン酸(asparatic acid)は以下に示すように、グルタミン酸と構造がよく似たアミノ酸で、その味もよく似ている。
……
アスパラギン酸は植物たんぱく質中に多量に含まれており、みそ、しょうゆなどにかなり多く含まれている。
アスパラギン酸は融点270~271℃、水に難溶であるが、ナトリウム塩は水にかなりよく溶け、グルタミン酸と同様のうま味と鹹味を持っている。
コハク酸……清酒の味にコハク酸が関与している……シジミ、アサリ……コハク酸がこれらの貝類のうま味の主成分である……現在では、動植物界に広く分布することが知られている。
……例えば貝類には……コハク酸はかなりの量が含まれて、貝類の特有の味に寄与している。
コハク酸の場合も、調味料としては酸の形ではなく、ナトリウム塩として用いられることが多い。
……コハク酸ナトリウムの閾値は0.02%で、その呈味は独特の貝類様のうま味を持つ。グルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウムなどとの間に味覚上の相乗効果はない。
コハク酸ナトリウムは、醸造品をはじめ一般加工食品に調味料として用いられているが、その味がかなり特異的で、使用量が多すぎると、ひどくえぐい味になるため、家庭用調味料として使われることはほとんどない。
加工食品に対する添加基準量は、清酒(3倍増醸清酒)0.08~0.09%、しょうゆ0.01~0.03%、練り製品0.01~0.03%である。グルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウムなどと異なり、適量以上に添加された場合には、かえってその食品の風味を害することがあるので注意する必要がある。貝類の佃煮などには必須の調味料となっている。
クエン酸ナトリウムは……<ミタス>の成分として複合うま味調味料に加えられている。
クエン酸ナトリウムは医薬として血液凝固防止剤の目的で1914年から使われているが、食品用としては、その緩衝作用、乳化安定作用が利用され、食品添加物の1つとなっている。
うま味成分ではないが、クエン酸ナトリウムは緩衝作用が強く、味をマイルドにする作用があり、グルタミン酸ナトリウムやリボヌクレオチドナトリウムと併用すると、鶏がらに極めて近似したうま味になるとされている。
うま味調味料に添加すべき有機酸塩の添加量については自ずから使用範囲があり、それぞれ有機酸塩類の種類により異なるものであるが、一般的に、その添加量が製品中20%以上になれば薬品のような味を呈するようになり調和性を失う。したがって、その添加量の範囲は20%以下とすべきであり、望ましくは5~20%で、最適には10~20%である。もちろん、これらの%以下であってもよい。また、呈味性核酸物質は10%以下で、2~8%が望ましい。またグルタミン酸ナトリウムは72~93%がよいとされている。
おまけ。
以上のことを踏まえると、こういう例↓はなんか笑っちゃうよね。(^O^)



『ラーメン・つけめん タレの技術読本』より、ある店のタレのレシピ(一部)
若干の違いがあるかもしれないといういの一番とハイミーのブレンドとは、あまりに微妙な匙加減じゃないか。(^O^)
いっそのことミタスやミックを使えば、ひょっとしたらブレンドの意味もあるかもしれないけど……。
この本には他にこういうレシピの店もあった。



『ラーメン・つけめん タレの技術読本』より、ある店のタレのレシピ(一部)
ピンぼけで申しわけない。
結局のところうま味調味料をブレンドしたら存在感が出るのか前面に出にくくなるのか、どっちなんだ? (^O^)
※この本にはうま味調味料を使わない店やレシピも多いのよ。単にうま味調味料を使っている店を挙げただけで。
突然食いたくなったものリスト:
- ういろう
本日のBGM:
Citizens of Science /YELLOW MAGIC ORCHESTRA
先日、きれいな虹が出ていて、タイミングよく写真を撮ることができた。

ダブルレインボウ
あんまりはっきりしていて、外側にもう1つ虹ができて二重になってる。
虹が何色かというのは国というか文化圏というかそれによってさまざまだそうだ。確かにグラデーションで変化する色をどこからどこまで区切って何色と呼ぶかというのは物理的というよりは文化的な区分に過ぎないよね。それは例えば日本語では「水」と「湯」を分けるけども英語では「water」といって区別しなかったり、「兄」「弟」の区切りがない「brother」であったり、この世界から人間が言葉(概念)を切り出すのはあくまでも恣意的な、相対的なものにすぎないと。何言ってるんだ?(^O^)
虹が7色という日本の常識は他国では通じないかもしれないって話だ。
それはともかく、二重の虹は、内側と外側で色の順番が逆になっている。
↑の写真だと、内側の虹が、内側から紫⇒赤となっていて、外側の虹は赤⇒紫になってる。
おもしろいね。
で、この写真はどこで撮った写真かというと……。

通天閣にかかる橋
たまたま居合わせたクルマの中から撮影した。
なかなか撮れない写真だと思う。
虹が出ている時間は少しだし、その場所にいるかどうかもわからないし、これはなかなか運がよかったなあ。
これを見たあなたにも、きっといいことがあるよ。(^O^)/
突然食いたくなったものリスト:
- ミルク金時
本日のBGM:
Spotlight Kid /RAINBOW

もうこれも映らなくなります
画質云々より、録画関係やエラー出たら終わり、みたいなデジタルの不便さばかりが気になるよ。
デジタル化ってもっと夢のあるものだったような気がするんだけどなあ。
突然食いたくなったものリスト:
- 鳥美のせせり
本日のBGM:
Modern Vision /原田真二&クライシス
うまい店というのは実力が伴わないとなかなか作れないし、単にうまいだけでも客は喜ばなかったり、まあ難しい話だ。
……と思ってたけども。
私、気づきましたよ。
客さえ絞れば、こちらにたいして料理の実力がなくてもほぼ100%ウマいと言ってもらえる店を、考えついた。
これをマズいという客は、よほど歪んだ人間でない限りいないだろう。
どんな店かというと……。
客を小学生くらいまでの子どもがいる親子客に限定する。
そして料理は子どもに作らせるんだ。
料理教室みたいにして。
食材を用意して、カレーでももっと手の込んだものでもいいから、作らせる。
で、それを親と一緒に食う。
どんな味だろうと、これはうまい料理だ。
これが親子ではなく親孫であればうまさも倍増。
この場合の「味」ってのは、実際の味覚とはさほど関係ない。でもこれもまた確実に「味」なのよね。
「うまい」とは何か、っちゅー話。
客回転悪そう。(^O^)
突然食いたくなったものリスト:
- 他人丼
本日のBGM:
大行進 /凱旋MARCH
みなさん、「聖骸布」をご存じだろうか。
イエスがゴルゴダの丘で処刑された後、その死骸(その後復活)を包んだと謂われる布のことで、その真贋には長い論争がある。
詳しくは「聖骸布」「holy shroud」なんかを検索していただくとゴロゴロと出てくるはず。
・Wikipedia - 聖骸布
・The Shroud of Turin(日本語)
・トリノの聖骸布 - その布はイエスを包んだか - X51.org
実は「現在ヨーロッパだけでもトリノの聖骸布のようにキリストの身体を包んでいたと伝えられる布は他にも40点以上存在していると言われている」(トリノの聖骸布 - その布はイエスを包んだか)そうだが、やはり一番有名なのは「トリノの聖骸布」。
おそらく普通、単に「聖骸布」といえばこれが思い浮かべられるだろう。
これらのリンクを見ていただければわかるが、トリノの聖骸布はこういう↓もの。

トリノの聖骸布
処刑後のイエスをこういう↓ふうに包んだということになっている。

16世紀の画家ジュリオ・クローヴィオの絵画(Wikipediaより)
なので、布の写真を正面、背面にして並べてみると、こう↓なる。

真ん中で切って並べてみた
うむ。確かに人間の姿が浮かび上がっている。
ここで私はこの布の真贋を語ろうというのではない。
真贋はともかく、なかなか素敵な布じゃないか。
この聖骸布の手ぬぐいがあったら面白くない? どう? 一緒に作らない?
と呼びかけたいのよ。
そもそもの始まりは、と学会のイベントで聖骸布手ぬぐいが配られたという話を聞いたこと。
いいねそれ!!
ほしいなあ……と思った。
しかしそれは確かそのイベントでの限定だとかなんとか……。残念ながら入手困難のようだった。
だったら自分で(あるいはいくらか仲間が集まって)作ったらどのくらいかかるんだろうとtwitterでつぶやいたら、デザイナーのSIVAさんが興味を持ってくれて知り合いに聞いてくれた。
しかしどうもああいうのを作るのは難しいらしいよ、という話が出て、それっきりしばらく放置していたのだ。
ところが最近また「聖骸布手ぬぐい欲しいよ熱」がうずいてきて(手ぬぐいの季節だもん)、ネットでオリジナル手ぬぐいを作ってくれるところ(結構たくさんあるのよね)に相談のメールを出してみた。
しかしどうやらこういう写真のような図柄は手ぬぐいの染色方法には向いていないらしく、まず無理だという反応が返ってきた。
なるほど、そういうものなのか。
言われてみればそんな柄の手ぬぐいは見たことがないなあ。(^^;
……って、だったらと学会のイベントで配られたという手ぬぐいは? (実は私は実物は見てなかった)
どうやらこういう↓ものだったらしい(「日本トンデモ本大賞2011」御礼&聖骸布手ぬぐい)。

日本トンデモ本大賞2011で配られた聖骸布手ぬぐい
なるほど、手ぬぐいでちゃんと染色できるようにかなり図柄を単純化してたのか。
これはこれで素敵だけど、「聖骸布手ぬぐい」と最初に聞いたときにイメージしたものとはずいぶん違っている。
やっぱりもうちょっと聖骸布に近いものが作れんもんかなあとまたSIVAさんに相談してみた。
すると、シルクスクリーン印刷(原理的にはプリントゴッコと同じ)ならまだ希望に近いのができるんじゃない?と教えてくれた。
こんな感じでアミをかければ、やってやれないことはない、と。

(わかりやすいようにネガポジ反転している)
おおおおおおおおおおおおおお、かっちょいいじゃない。
きっと使い込むごとに味が出るよ!!
── 原版作成及び刷りをプロに頼むとなると多分金銭的に実現は難しいです。
え?
── 自分たちでやれば安いですw
ええっ!? おおお!!!
じゃあ自分たちでやりたいよ。やりましょうよ。やりたくない? ほしくない?
というわけで仲間を募集します。
かかったコストを折半して手ぬぐいを作る仲間を。
そしてシルクスクリーンの機械とかを実費程度で使わせてくれるところ(これがないと話は進まない)を。
芸大とか専門学校の学生さんとか、おらんかねー? (^O^)
面白そうだから乗っかりたいって人も歓迎ね。
ただ、まだいくらになるかはわからない。
もし実現するなら、実際に機械を使わせてもらうメドが立ってからコストを計算することになるだろうから。
あるいは多めに作って人に売って、その上がりでみんなの分が出れば素敵だけども。
まあ高くつきそうになったら抜けてもいいし、とにかく実現に向けて手を貸してくれる/乗っかりたい仲間を募集します。
「もしこのくらいまでの値段になるのなら、乗ります」ってのを教えてほしいな。どの程度の人を集めればいいのかという逆算ができるので。
私は1枚1000円前後までならほしい。
このエントリのコメント欄か、twitterの @hietaro か、editor-in-chief@hietaro.office.ne.jp まで。
実現できたらいいなあ。
突然食いたくなったものリスト:
- カレーライス
本日のBGM:
地下鉄にのって /篠原ともえ
このブログでこれまで2度ほど採り上げてきた産経新聞大阪本社社会部の「それゆけ!大阪ラーメン」企画だが……、
・「大阪ラーメン」ですか。
・結局そういうことか(産経新聞ラーメン部)
過去2回、あまりいいことを書いていないということは実際に読んでいただければわかると思う。まあできれば読んでいただきたい。
すでに読んでいただいた皆さんにとっては、2回採り上げてまだやるのかといい加減ウンザリしている人も多いとは思う。私もいい加減しつこいなと、我ながら思う。実際、また採り上げることになろうとは私自身まったく思ってもいなかった。
さて、私は前回の「結局そういうことか(産経新聞ラーメン部)」というエントリの中で、こう書いた。
|
【それゆけ!ラーメン部】と銘打たれたこのシリーズ記事は、2011年1月21日付を最後に途絶えている。おそらく「完結」したのだろう。 #いや、ひょっとしたらウェブに上がっていないだけで連載は続いているのかもしれない。ただ、私は産経新聞は取っていないし、産経新聞は縮刷版も出していないので確認もできない。なのでここではウェブの記述をそのまま信じて、連載が終わっているものとして話を進める。もしも実際に連載が続いているのなら、ご存じの方教えていただけるとありがたい。その際は訂正します。 |
このエントリを書いた時点(2011年5月18日)ではやはり続いていなかったようだ。
ただ、「完結」したわけでもなかった。
なんと、「それゆけ!ラーメン部」シリーズに、最新の記事が掲載されたのだ。
・【それゆけ!ラーメン部】究極ご当地ラーメンをカップ麺に 年900億食市場へ挑戦(2011/06/11)
・【それゆけ!ラーメン部】カップ麺1030種…差別化、ご当地味どう表現(2011/07/09)
↑とか言ってる間にもう1つアップされてた。
今回、このエントリを書き進めるにあたって、まず1つお詫びしておく。
新しくアップされていた「【それゆけ!ラーメン部】究極ご当地ラーメンをカップ麺に 年900億食市場へ挑戦」には、
| ただ、大阪のご当地ラーメンとして一つの形が提案できたとはいえ、ラーメン部の究極の目標は、あくまで自分たちが提案したラーメンを世に広めること。イベント的に披露した生麺での反響に満足しただけでは、それこそ自己満足に終わってしまうのではないか。 |
と書かれている。これはまさに私が「結局そういうことか(産経新聞ラーメン部)」で指摘したことであって、私は彼らがこのことをまったく考えていない、すなわち「自己満足に終わってしま」っており、「自分たちが提案したラーメンを世に広めること」が頭にない、ということを指摘し、「バカ」だと書いた。
しかし今回の記事ではそれについてちゃんと認識していることを示したわけで、これは私の決めつけがすぎたということになるだろう。これについてはお詫びしておきたいと思う。言い過ぎました。ごめん。m(_ _)m
ただ、それを認識しているからといってそこから出てくる行動がまともかどうかはわからない。正直言って私はそうは思っていないわけで、それがこの第3回の大阪ラーメン関連エントリということになる。
約5か月ぶりに書かれた記事(「【それゆけ!ラーメン部】究極ご当地ラーメンをカップ麺に 年900億食市場へ挑戦」)にはこう書かれている。
|
昨年4月のラーメン部結成以来、部の悲願だったご当地ラーメン作りは、カドヤ食堂(大阪市西区)の橘和良さんらの全面協力のおかげで、「甘辛」と「始末」をコンセプトにした渾身(こんしん)の一杯が完成。今年1月の大阪国際女子マラソンの会場で、完成披露を兼ねて一般販売したところ、わずか5時間で千杯を完売し、大きな反響を呼んだ。 ただ、大阪のご当地ラーメンとして一つの形が提案できたとはいえ、ラーメン部の究極の目標は、あくまで自分たちが提案したラーメンを世に広めること。イベント的に披露した生麺での反響に満足しただけでは、それこそ自己満足に終わってしまうのではないか。 |
いやそれは確かに自己満足で終わってしまうね。
だいたい「ラーメン部の究極の目標」とかいう「自分たちが提案したラーメンを世に広める」ための努力って何もしてないじゃないの……というのが、私が前のエントリで書いたこと。
「イベント的に披露した生麺での反響に満足しただけ」なんだから、ほんと、何もやっていないに等しい。
では自己満足にならないよう、「自分たちが提案したラーメンを世に広める」ために具体的に何をやるんだろう?
| そこで部員たちが協議して考えたのが、カップ麺版の開発だった。 |
ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!????
| なぜ生麺ではなく、カップ麺なのか。理由は2つ。一つは素人集団であるラーメン部では、生麺を作れず単発のイベントだけでご当地ラーメンを根付かせるのが困難であること。そしてもう一つは、安価で気軽に食べられる即席麺の商品特性を生かせば、自分たちが提案した大阪ラーメンをより多くの人に知ってもらえる可能性があるからだ。 |
ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!????
もうほんと、むちゃくちゃやね。
一体どこに行こうとしてるのか彼らは。
「大阪のご当地ラーメン」を作りたいんだよな?
何度も引用するが、この企画は日常のこんな会話から始まったという。
|
「そういや、なんで大阪にはご当地ラーメンがないんや?」 「ほんまですね。あってもいいとは思いますが…。ないんなら自分たちで作っちゃいましょうよ」 |
ここでいう「ご当地ラーメン」という意味が、本当になし崩しになってきていないか?
「自分たちが提案したラーメン」がまったく大阪の中で認知されておらず広まっていない中で、それを「安価で気軽に食べられる即席麺の商品特性を生かせば、…より多くの人に知ってもらえる可能性があるから」ってアンタ……。
一体何がしたいんだ。
・大阪の人が誰もご当地ラーメンだと認識していないラーメンを、
・とにかく何が何でも「大阪ラーメン」という名前で売り出して、
・全国にそれこそが「大阪ラーメン」だと認識させたい
と、こういうわけか。
だいたい、生麺ではなくカップ麺にすることの理由がいかにも無理矢理考えた感丸出しじゃないか。
「素人集団であるラーメン部では、生麺を作れず単発のイベントだけでご当地ラーメンを根付かせるのが困難である」って。(^O^)
できあがって初めてこれに気がついたのだとすればよっぽどのバカだよね。
一番最初に佐野実に話を持っていったとき、一体何を考えてたんだろう。生麺のラーメンができあがるなんて夢にも思ってなかったんだろうか。
それにイベントで出すだけが方法なのか? それを考えて実行するのが「ご当地ラーメン」を「自分たちで作っちゃいましょうよ」の意味ではないのか。
※例えば各地のご当地ラーメンがどう成立して広がり、その土地に根付いていったのかを取材すればそれだけで十分面白い記事が書けるだろうし、それらを大阪で実現するにはどういう展開が考えられるか……なんてみんなで考えて実行してみるという記事は、絶対に読み応えのあるものになるはず(実際に作って売るだけが戦略じゃない)。ただしそれはしんどそう。で、今彼らがやってるのはとてもラクそうだ。インスタントラーメン屋さんに乗っかるだけだから。……ま、そういうことなんだろうね。
すでに成立している他のご当地ラーメンの歴史やそれに携わった人たちを完全に愚弄している。
愚弄ですよ、愚弄。
何らかの事情があって、それを隠すために無理矢理に「理由」をでっち上げなくてはいけなかったとしても、こんな言い草はない。
もうほんと、ラーメンで遊ぶのやめてくれないかな。
大して知らないラーメンというフィールドに土足で上がり込んで好き勝手に遊びまくって、荒らすだけ荒らしたらまたシレッと次のフィールドに行くわけだ。
ほんと迷惑。
本人たちは楽しいんだろうなあ。そんなこと思いもよらず。
ラーメンは、たまたま目に入った遊び道具って感じなんだろう。
それがまた腹立つ。
で、これ↓が仮に成功したとして、だよ。
・大阪の人が誰もご当地ラーメンだと認識していないラーメンを、
・とにかく何が何でも「大阪ラーメン」という名前で売り出して、
・全国にそれが「大阪ラーメン」だと認識させたい
つまり、このカップ麺がヒットして、全国的に「大阪ラーメンって、こういうものか」と認識されたとして、それ、大阪の「ご当地ラーメン」なの? そうなの? そういうことなの?
「不毛の地」大阪にご当地ラーメンが誕生したことになるの?
へえ。
そうなんだ。
こりゃ全国でやるべきだね。
早い者勝ちだわ。
本題はここで終わり。ここからあとは余談にすぎない。
さて、ではこれはどういうカップ麺になるのか。
まあ普通に考えて、去年の4月から始まってカドヤ食堂と協力して作り上げ、今年1月に「完成披露を兼ねて一般販売したところ、わずか5時間で千杯を完売し、大きな反響を呼んだ」という、あのラーメンのことだと思うよね。「自分たちが提案した大阪ラーメン」って書いてるわけだし。
あのラーメンをカップ麺にどうやって落とし込むのか……みたいなことをやっていくんだろうなと普通は予想する。私はした。
とっころが。
これがまったく違う。
カドヤ食堂店主のブログには、こうある。
|
産経新聞への協力関係解消の御知らせ …… この度、同社との協力関係を解消することとなりました。 先日、産業経済新聞社が発表した、同企画内のカップラーメン開発に関しましては私および中華そばカドヤ食堂は一切関与しておりません。 また、私が開発を行ってきたラーメンのレシピは産業経済新聞社には開示しておらず、同社が今後で行う一切の行為と私および私の開発したラーメンとは一切関係ございません。 …… |
あららららららら。
なんだよこれ。
※一悶着あったようだねえ。結局、企画にメインで協力してくれた店に対して、師匠筋に不義理をさせるような真似までしたってことか。
何やってんだろう。
つまり、産経新聞の「大阪ラーメン部」さんは、これまでカドヤ食堂と作ったラーメンのことはまったく「なし」ってことにして、また1から「大阪ラーメン」を作ろうってわけだ。
わはははは。
去年4月からの1年以上は一体何だったんだ。
となるとこの企画は、「大阪のご当地ラーメンをカップ麺にする」ではなくて、「カップ麺を大阪のご当地ラーメンにする」ってことなのよね。
そりゃ世界で初めてカップ麺を売り出したのは大阪の日清食品であるわけで、まあインスタントラーメン全体を「大阪のご当地ラーメン」と、ゴリ押しすればできなくも……いやできないけどね。(^^;
しかしそういうことでもなく、彼らはこれから作るある1つの銘柄を、「大阪のご当地ラーメン」と言い張ろうというわけだ。
大阪だけインスタントかぁ。(^^;; 素敵。
そこまでして作りたいのかね。大阪の誰もが食べたことのない「大阪ラーメン」(但しインスタント)。
もひとつ余談。
「究極ご当地ラーメンをカップ麺に 年900億食市場へ挑戦」には、こういう記述がある。
|
これまでの連載でも説明してきたが、有名なご当地ラーメンには必ず明確なコンセプトが存在する。 例えば、札幌ラーメンはみそ味のちぢれ太麺、博多ラーメンは豚骨味の細麺、喜多方ラーメンなら豚と魚のWスープの平打ち麺-などの特徴があり、それぞれ一度食べれば味がイメージできる。 |
あーあ、この人たちはこれを「コンセプト」と呼ぶんだねえ。
これって、フォーム(様式)とかモード(形式)とか言うべきであって、コンセプト(概念)じゃないよなあ。「コンセプト」の話はとても面倒なのでリンクで誤魔化そう。通り一遍の説明ではあるけれど、ここにはこうある。
|
商品コンセプトとは、この商品はどのようなものか、誰が使うのか、メリットは何か等をひとことで言い表したものです。コンセプトは商品計画の根幹であり、出発点である、といえます。 商品開発プロセスはアイデア探索から始まりますが、商品コンセプトとはそのアイデアを発展させ、消費者の言葉で表現したものということができます。 |
そしてコンセプトに応じてパッケージングから広報戦略までもが決まってくるわけだ。
開発上いくつかの選択肢が対立すれば、コンセプトに適した方が選ばれる。
そういうのがコンセプト。
「喜多方ラーメンなら豚と魚のWスープの平打ち麺-などの特徴」なんて話じゃない。
まあこれは言葉の問題だから許す……と言いたいところだが、この人たちはこれまでの連載でもずっと「コンセプト」という言葉を使ってきたわけで、ほんまにええ加減な話やなあと呆れざるを得ない。
とはいえ、彼らが「大阪ラーメン」に対して出している「コンセプト」はまだマシ(「コンセプト」という言葉により合致しているという意味で)。
|
ではラーメン部が目指す大阪のご当地カップ麺は、どんなコンセプトにすればいいのか。今年1月に完成させた生麺では、大阪人がこよなく愛する「甘辛」と食材を無駄なく使い切る「始末」の精神をコンセプトとして提案し、大阪の食文化を意識したラーメン作りにこだわった。 食いだおれの街・大阪のご当地カップ麺を目指す以上、ラーメン部としても生麺と同じ「甘辛」と「始末」を企画の柱に据えたい-。エースコック側とのこれまでの協議でも、そこは譲らなかったが、カップ麺でそれをどう表現するのか、具体的にはまだ示せていなかった。 |
他のご当地ラーメンの「コンセプト」としてみそ味のちぢれ太麺(札幌ラーメン)、豚骨味の細麺(博多ラーメン)、豚と魚のWスープの平打ち麺(喜多方ラーメン)を挙げておきながら、それに対する大阪ラーメンのコンセプトが「甘辛」と「始末」ってのは言葉の使い方として明らかにおかしい。(^^;;;
とはいえまあ、こっちの方が使い方は合ってるので結果オーライだ。
もひとつ余談。
このコンセプト……「甘辛」と「始末」ですか。「大阪人がこよなく愛する「甘辛」と食材を無駄なく使い切る「始末」の精神」ということで。これは生麺でもずっと同じだったんだけども。
「始末」ってなあ。(^^;
いや、
そんなもんは客には関係ないわけよ。
店が「始末」してくれても「奢って」くれても、客はうまければ(そして安ければ)それでいい。
「始末」そのものなんて評価の対象にはならない。
もちろん、店の「始末」が客の利益に結びつくことはある。
例えば非常に高価ないい素材を使用するが、それを隅々まで無駄なく使い切ることで全体のコストを下げて安い価格で提供したりといったこと。
あるいは他の部分の「始末」によってその分価格を安くしたり。
そして「始末」によって店が長続きすることができれば、それはやはり客のためにもなる。
ただしそれは結局、その店が「うまい/いい店なら」という条件がつくわけで、店の「始末」が客の利益を削いでしまう場合もたくさんある。むしろこっちの方が多いだろう。現実的には。だから「始末」はその結果としていい効果が表れなければ客としては評価のしようもないし、そもそもそれを求めてはいない(客が求めるのは「いい効果」であって、始末ではない)。
「始末」はあくまでも店側の問題。
ところが実際、大阪ラーメン部のこの「コンセプト」を受けて、メーカー側担当者はこう言う。
| 「海山素材のうまみを存分に引き出し、大阪の食文化を体感できるような商品を作ることはできるはず。昆布だしというのも大阪らしいアイデアだと思うし、カップ麺を製造する過程で普段は捨てるような原材料を上手に使うことができれば、ラーメン部さんの思いに沿ったカップ麺になるかもしれない」 |
「カップ麺を製造する過程で普段は捨てるような原材料を上手に使う」ですよ。はい。
これが「大阪ラーメン」(但しインスタント)……。
ほんとやめてほしい。
大阪に多く移住し大きな力を発揮した近江商人が重んじた商売の精神は、
「人よし 店よし 世間よし」=「買い手よし 売り手よし 世間よし」
の「三方よし」だった。
客が損をして自分だけがいい目を見る商売はいけないし、両方が得をしたとしても、それが社会の利益に反するものであってはいけない。その商売によって3者が皆利益を得るような商いをすべき、というわけだ。
これは商売を長く続ける当然の条件であっただろうし、だからこそ商人が身につけておくべき倫理観でもあった。
※「ただし、「三方よし」は戦後の研究者が標語的に用いた言葉であり、江戸時代や明治時代に使われていたものではない。」Wikipedia
客を喜ばせるための手段を確保するための「始末」ではなく、自己目的化した「始末」がまずありきで事が運ばれる「大阪ラーメン」(但しインスタント)。
さて、産経新聞大阪社会部ラーメン部さん、エースコックさん。
この「大阪ラーメン」、三方よしになってる/なるでしょうかね。
余談の方が長くなっちゃったかな。
しかしほんと、ひどいねえ。
突然食いたくなったものリスト:
- 麻婆豆腐
本日のBGM:
チョコレイト・ディスコ /Perfume
そして今度は福島である動物が、他の個体には見られない、ありえない器官が生えた状態で捕獲されたという話が出ています。
しかもこれは既に福島にとどまらず、全国的に捕獲報告が広がっているようです。
原発事故との因果関係ははっきりしませんが、可能性は否めない。
明らかな奇形であるこれらの原因が「よくあること」で済ませられ、調査もされずに闇から闇に葬り去られるのでしょうか。
一度しっかりとした調査がなされ、情報が隠蔽されることなく公表されることを望みます。
その奇形の写真を2枚、ネット上でみつけました。しかし心臓の弱い人もいるでしょうから一応、たたんでおきます。
覚悟ができた人だけ見てください。
ちょっと見るに堪えないですね。
不安で眠れません。
突然食いたくなったものリスト:
- 初女さんのおむすび
本日のBGM:
Late Night Heartache /ラ・ムー
「玄海原発周辺で白血病が増加 全国平均の6倍」というデータを掲載したサイトがあった。
ちゃんとデータも掲げられており、その数字を見ると確かにそんな数字が出てい。
素のデータそのものを(とりあえずは)疑ってはいないけど、それでもこの数字はあまりに大きいんじゃないの……??
どうなのかと思ってtwitterでつぶやいたら、いろいろ教えていただいた。
とても勉強になったのでトゥギャってみた。
九州全体が全国に比べて白血病が多いというのは知らなかったなぁ。
そして最近もう1つ、統計の話で興味深かったエントリも御紹介しておく。
・原発事故以降アメリカ北西部で乳幼児の死亡数が35%上昇しているって、ホント?
さて、ホントでございましょうか。読んでみてね。
突然食いたくなったものリスト:
- 巻き寿司
本日のBGM:
たなばたさま
このメロディ、結構好きなんだよねえ。
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