「モテる女子力を磨くための4つの心得」が胸に痛い><

 昨日、ネットを駆け巡った凄い記事があった。

 まあこのご時世、どれだけインパクトが強くてもほんの2、3日で消費されてしまうものなんだろうけども。

モテる女子力を磨くための4つの心得「オムライスを食べられない女をアピールせよ」等
はてブ
モテる女子力を磨くための4つの心得「オムライスを食べられない女をアピールせよ」等(同じ記事)
はてブ

 これは話題にもなるわという激痛記事ではある。ただこの「激痛」、どう痛いのかがコメントなどを見ているとどうも違うような。

こんにちは、恋愛マネジメントを専攻しているエビオス嬢です。私は学歴も知識もありませんしブスですが、恋愛に関してはプロフェッショナル。今回は、モテる女子力を磨くための4つの心得を皆さんにお教えしたいと思います。

 というイントロからしてこれはマジな「モテる女子力を磨くための心得」じゃないということは宣言済みなわけだ。

 この記事がマジな「モテる女子力を磨くための心得」じゃないとなると、どういう視点から書かれているのか。

 この記事全体から滲んでくるのは、「モテる女子力」テクを使いこなす女性への蔑みと、こんなつまらないテクにあっさりと引っかかってしまうマヌケな男への「バーカバーカ!」という叫びだ。
 裕木奈江バッシング(古ッ)からまったく変わっていない構図。

 そう思って見れば、この記事の根底に流れる冷静さとドロドロさは凄い。
 これは決して「やっつけ」や思いつきで書いた記事じゃない。

 例えば筆者が女性に「モテる女子力」テクとして教えるセリフはかなり極端だ。

「ケータイとか詳しくなくてぇ~! ずっとコレ使ってるんですけどぉ~! 使いにくいんですぅ~! ぷんぷくり~ん(怒)」
 
「なんかなんかぁ~! 最近iPhone5が人気なんでしょー!? あれってどうなんですかぁ? 新しいの欲しいんですけどわかんなぁぁああい!! 私かわいそーなコ★」
 
「〇〇は〇〇で、〇〇が〇〇なんですね! 覚えたぞぉ! メモメモ!」
 
「キュンキュンキュン! キュンキュンキュン!」「私のハードディスクに記録しているのでありますっ☆」
 
「……だって、……だって、卵割ったらヒヨコが死んじゃうじゃないですかぁっ! 赤ちゃんかわいそうですぅ! まだ生まれてないのにぃぃ~(悲)。ピヨピヨとすら鳴けないんですよ……」

 これを字面で読んで「おお、カワイイ」なんていう男はいないだろうし、だからこそはてブコメントでも

「こんなのに引っかかる男いるかよ」
「釣りとしか思えない」

 みたいな反応になっているが、さて、リアルでもほんとにそうか?という話だ。
 もちろんここに実際に出てくるセリフは極端だ。というか、この極端さはかなり意識した上でのものであって、実際に男が引っかかるセリフや仕草はもっとマシなもののはず。しかしその「もっとマシ」というのはあくまでも「引っかかる男」にとってであり、実際は(記事筆者をはじめ多くの女性たちにとっては)「ぷんぷくり~ん(怒)」「キュンキュンキュン!」と似たようなものなのだ。自分がそういうアホなセリフや仕草にコロッと引っかからないってことを、さてアナタ、ほんとに断言できますかい?

 ここで書かれるセリフの極端ぶりこそが、(記事筆者をはじめ多くの女性たちにとって)「男ってほんっとバカだわ」という呆れっぷりの表れなんだよなあ。
 「ぷんぷくり~ん(怒)」的な(記事筆者をはじめ多くの女性たちにとってはこれとほぼ同等の)セリフに萌え萌えしてる男を見る女性の冷たい視線を想像すると、背筋が凍りませんかい? (^^;

「キャー!」とか「悲しい!」などを表現する「><」をコメントに入れると、Twitterの男性ユーザーは「なんかこの子カワイイなぁ」や「支えてあげたいかも」と思ってくれます。インターネット上では現実世界よりもイメージが増幅されて相手に伝わるので 「><」 を多用することによって、男性はあなたを可憐で女の子らしいと勘違いしてくれるのです。
 
ダメ女だとバレたら終わりです。そこは無意味にテンションをあげて、「えー! なにそれ!?  知りたい知りたーい♪」と言っておくのが正解。たとえ興味がない話題でも、テンションと積極性でその場を乗り切りましょう。積極的に話を聞いてくれる女性に男は弱いのです。
……
いろいろと話を聞いたあと、「〇〇は〇〇で、〇〇が〇〇なんですね! 覚えたぞぉ! メモメモ!」とコメントすればパーフェクト。続けて頭に指をさしてくるくる回しつつ「キュンキュンキュン! キュンキュンキュン!」と言って、「どうしたの?」と男に言わせるのもアリ。そこで「私のハードディスクに記録しているのでありますっ☆」と言えば女子力アップ! そこでまた男は「この子おもしろくてカワイイかも!?」と思ってくれます。
 
ここでまた100パーセント「嫌いじゃないのにどうして食べられないの?」と聞かれるので、うつむいて3~5秒ほど間をおいてからボソッとこう言います。「……だって、……だって、卵割ったらヒヨコが死んじゃうじゃないですかぁっ! 赤ちゃんかわいそうですぅ! まだ生まれてないのにぃぃ~(悲)。ピヨピヨとすら鳴けないんですよ……」と身を震わせて言うのです。

その瞬間、あなたの女子力がアップします。きっと男は「なんて優しい天使のようなコなんだろう! 絶対にゲットしてやるぞ! コイツは俺の女だ!」と心のなかで誓い、あなたに惚れ込むはずです。

 ってあ、あんた、男はどれだけバカだっつーんだよッ!?
 これを見て、

「こんなのに引っかかる男いるかよ」
「釣りとしか思えない」

 と思うよやっぱり、男としては。
 しかし筆者は、そう思う男にこう語りかけているわけだ。

だろー!? でも結局、こんな見え透いた『女子力』にあっさり引っかかってる自分に気づいてないんだよバーカ

 と。

 正直、別の、もうちょっとマシ?な仕草や言葉尻に思わず「きゅん♪」となってしまうことはある。あるのよ。確かに。うん。
 しかし結局それは程度問題であり、筆者(や他の多くの女性)にとってはこのくらい極端にわかりやすく見えている。

こんなのに「きゅん♪」となってるんだぜアンタら。それ気づかないんだから、恥ずかしいよなあ、バカだよなあ

 と。
 キツネに騙されて馬糞をうまそうに食っててるのを見ているタヌキのような心情なんだろうな。(^O^)

 だからこそ、この極端な例を見て「こんなのに引っかかる男いるかよ」なんて胸張ってても意味ないわけ。むしろ「こんなのに引っかかるかよ」と思えば思うだけジワジワと食い込んで抜けられなくなるロープなわけだ。この記事は。

 で、そういうテクを平気で繰り出してしまえちゃう女性に、(記事筆者をはじめ多くの)女性たちの目は非常に厳しい。
 それはまず冒頭の「私は学歴も知識もありませんしブスですが、恋愛に関してはプロフェッショナル」というセリフから全開(この「私」とはつまり、こういうテクを平気で繰り出せる『女子力』満載の女性 ── 筆者がとても嫌っている女性像 ── を指す)だし、文中でも、

そういうキャラクターにするとほぼ絶対に同性に嫌われますが気にしないようにしましょう。
 
私は学歴も知識もありませんしブスですが、こういうテクニックを使えば知識がない私のようなバカ女のほうがモテたりするのです。
 
意中の男と付き合うことになったら、そんなことは忘れて好きなだけオムライスを食べて大丈夫です。「食べられないんじゃなかったっけ?」と言われたら「大丈夫になった」とか「慣れた」、「そんなこと言ってない」と言っておけばOKです。

 というような記述に、女性に嫌われる女性、表裏のある女性への憎悪がほとばしっている。怨念と言ってもいいかも。

 男は男で、この記事を見て「自分はこの中に入ってない」(こんな女に引っかからない)と安心しているようだけど、この記事は、まさにそう思ってる(でもほんとは引っかかっちゃう)大多数の男に向かって書かれている。

 この記事の極端な事例だけ見て、

「いや~オレは2世代前のケータイだしねえ」
「いやいや、そんなこと言ってたら食べ物食べられないから」
「この女、全然かわいく思わないんだけど?」

 みたいに思って安心?していても、実はこの記事を否定したことにもならないし、そもそも何の意味もないのよ。この記事に登場する女の子は「このくらいのを喜んでるのと同じですよ」という意味で挙げられた極端な例なんだから、それにまで引っかかるようじゃ救えない。

「こんなバカをカワイイと思ってるのと同じなんですよ」
「そんなバカ、カワイイと思わないよ」

 ではまったく噛み合ってないよね。

 で。
 初めに戻って、私たち男性としてはこの記事を見てほんとに

「こんなのに引っかかる男いるかよ」

 と言い切れるのかどうか。

 このエントリの冒頭に、「これは話題にもなるわという激痛記事ではある」と書いた。しかしこの「激痛」とは、大なり小なり男として「痛いところを突かれた」という意味での「激痛」だった。
 「積極的に話を聞いてくれる女性に男は弱いのです」なんて指摘は、私は正直、何の反論もできないよ。

 男はこの記事を「バカ記事」だと思った度合いに比例して、己を見つめ直してみるべきかもしれない。(^^;

 案外、イタイと思ったのはそのまんま、自分のことかもしれないよ。

 ><

 私はむしろ、この記事に「むぐぐぐ」と来てる男がえらい少ないことにこそびっくりだ。

突然食いたくなったものリスト:

  • ゴマ団子

本日のBGM:
Kingdom Come /MANOWAR






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このページは、hietaroが2011年4月27日 14:40に書いたブログ記事です。

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