2011年2月アーカイブ
私がこのあたりの話を書くことについていろいろな人にいろいろな考え方があるかもしれないが、どうしても我慢できないので書く。
事実誤認や、このエントリへの批判はあるだろうからコメント欄なり直接なり、私に言ってくれれば対応する。
現在、産経新聞大阪社会部の「大阪ラーメン部」という記事で、「大阪ラーメンを作ろう」という企画が進行している。
この企画は編集局内のこんな会話から始まったという。
|
「そういや、なんで大阪にはご当地ラーメンがないんや?」 「ほんまですね。あってもいいとは思いますが…。ないんなら自分たちで作っちゃいましょうよ」 |
ここから編集局内に「大阪ラーメン部」が結成され、大阪のご当地ラーメンを作るという企画がスタートした。
部員はまず横浜に向かい、支那そばや店主、佐野実氏に意見を仰ぐ。
佐野氏は昔、『ガチンコ!』という番組で「ガチンコラーメン道」の指導者をやっていた人物だ。有名な人なので知っている人も多いだろう。
部員は佐野氏から食材にこだわることや「究極の一杯ってのは、毎日食べたくなるラーメン」といった示唆をもらい、「大阪にいる弟子」を紹介される。
それは大阪の人気店カドヤ食堂の橘氏。
ここから橘氏を中心に「大阪ラーメン」が作られていく……。
詳しい経緯はリンク先の記事を読んでもらいたい。
そこそこ長い連載記事になっている。
この連載記事がいろんな意味でヒドい。
これは盛り上がっている中で言うべきではないことなのかもしれないが、あまりに誰も言わないので、こういう意見もあるということをネットの片隅に記しておきたい。
まずは「大阪のご当地ラーメン」について。
特集のきっかけになったというこの会話は、上述の通り、こう↓だ。
「そういや、なんで大阪にはご当地ラーメンがないんや?」
「ほんまですね。あってもいいとは思いますが…。ないんなら自分たちで作っちゃいましょうよ」
ものを知らないにもほどがある。
いや、少なくとも大阪でラーメンの記事を書こうというのにこれはないと思う。
高井田系(布施系)ラーメンの存在は、「大阪にはご当地ラーメンがない」のれっきとした反例だ。
もちろん「大阪ラーメン」と言えてしまうほどの広範囲でのご当地ラーメンではないが、「大阪のご当地ラーメンがない」ではなく「大阪にはご当地ラーメンがない」なのだから、高井田ラーメンが当てはまらないとは言わせない。
高井田系ラーメンを無視して大阪のご当地ラーメンを語ることはできないはずだ。しかもこんなマスメディアなんだから、このとき知らなくてもその後情報が入ってこないはずはない。それでも全く出てこないのがあまりにヒドくて傲慢だ。
そして「ないんなら自分たちで作っちゃいましょうよ」というナメた態度。
「ご当地ラーメン」を自分たちで作るという態度がどれだけ傲慢か、全く認識してないんじゃないか。これは地域文化そのものをナメているといっていいぞ。社会部のくせに。
この企画が成功して、ある個人なり特定の団体があるラーメンを「これが大阪ラーメンです」とブチ上げたとして、それがどうやって「ご当地ラーメン」になるのか。そもそも「ご当地ラーメン」というのをどう認識しているのか?
「そういや、なんで大阪にはご当地ラーメンがないんや?」
という疑問の奥には、おそらく「博多ラーメン」「札幌ラーメン」「東京ラーメン」「喜多方ラーメン」「徳島ラーメン」「和歌山ラーメン」といったラーメンが「ご当地ラーメン」の典型としてイメージされているはずだ。
しかしそれらのご当地ラーメンは、初めから「博多ラーメン」や「札幌ラーメン」などと名乗っただろうか?
それぞれの地域で自然発生的に広く分布していたラーメンが「発見」され、それが他地域に紹介される時に初めて地域名が冠されて呼ばれたのではないか。
これらのラーメンは「発見」される前はどう成立し成長したのだろう? 誰かが「よーし、ご当地ラーメンを作ろうぜ」なんてことを言い出して作られたのだろうか?
違うだろう。
それぞれのラーメン店がオレの味を追求して、その中のいくつかの味がその土地で認められて(商売になって)勝ち残り、それが(真似なり修行なりで)広がっていって、いつの間にかその土地の傾向になっていく。それがご当地ラーメンじゃないのか。ご当地ラーメンというのは、それぞれの店主の、あくまでも個人的な努力に対して後世与えられる称号みたいなもんだ。ある店が「これが○○ラーメンです」この指と~まれ!と言って、それが本当にご当地ラーメンになったなんて話あるのか。
それはもう、「ご当地ラーメン」というよりは「村おこし」だ。
バカにするんじゃねぇ。
#もちろん村おこしが悪いとは言わないけど。
思えば、数年前にもこんなことがあった。
金久右衛門大蔵氏が中心になって大阪府内の数軒のラーメン店が集まって「大阪を盛り上げよう」と「大阪盛(だいはんじょう)ラーメン」というラーメンが作られた。
#ネーミングは抜群だと思う。
これも、「大阪ラーメンを作る」みたいな方向で作られた。
2007年度版『噂のラーメン』に掲載された情報によると……。
大阪湾の海底から採取した土で秀吉の千成瓢箪をモチーフにした丼を特注した。
で、「大阪唯一の醤油醸造メーカー」(といえば大醤だろう)の醤油を使って返しを作った。麺は枚方のミネヤ食品。
この土台に参加店それぞれが独自のトッピングを施す。
また瓢箪型の丼の小さい方にはたこ焼きの形をした「繁盛丸」というボール(調味料などが入ってる)を置き、これをラーメンに入れて溶かすと味の変化が楽しめる。
これで大阪の「ご当地ラーメン」を狙った。
私はこれを見て正直、ダメだと思った。
いや、もちろんその奥にある「大阪を盛り上げよう」という想いをダメだとは言わないよ。
その想いを否定する気は一切ない。好感さえ持っている。
ただ、その方法がどうしてみんなで「大阪ラーメン」を作ることなのかと。
前述の記述と重なる内容だが、もう一度書く。
大阪を盛り上げるには大阪にある自分の店が精一杯盛り上がればいいのだ。大阪にあるそれぞれの店がそれぞれで盛り上がれば自然と大阪が盛り上がる。ある店がキョーレツにウマいラーメンを作ってそれをみんなが評価すれば、それが自然に広がっていつの間にか大阪ラーメンにもなるだろう。
つまり「みんなで盛り上げよう」という目的はいいとして、その方法論が違うと思うのだ。
客は本当にその店で「大阪ラーメン」なるものを食いたいと思うだろうか。食べたいのはその店の(その店主の)ウマいラーメンだろう。客は大阪ラーメンではなく大蔵ラーメン、橘ラーメンが食いたくて店に行くのだ。
……で、話を産経新聞の「それゆけ!ラーメン部」に戻す。
「ないんなら自分たちで作っちゃいましょうよ」
という言葉が傲慢だというのは既に書いた。
そして「高井田ラーメン」という大阪にあるれっきとしたご当地ラーメンの存在を完全に無視しているというのも書いた。これを無視して「大阪にはご当地ラーメンがない」「不毛の地」という前提で話が進むから、勝手に大阪にご当地ラーメンがない理由なんてのが出てきたりヒドいことになってる。あるのにない理由を引っ張り出されても。
そして記者は別の人からこんな意見をもらい、「壁にぶつかってしまう」。
「関西のラーメン通からは「大阪人はまねを嫌うため、一定の型にはまったご当地ラーメン作りは難しい」という厳しい指摘を受け、壁にぶつかってしまう」
つまらない話だ。大阪人だってうまけりゃ真似するだろうし、うまくなくても豚骨魚介つけ麺はイヤというほど真似されてる。ここでは出てこないが、見方によっては「関西ライト豚骨」を関西のご当地ラーメンだと捉えることも可能だろう。こういう事実を前に大阪人は「まねを嫌う」「一定の型にはまったご当地ラーメン作りは難しい」なんて見解がどれほど有効だろう。
#とはいえ結局この「壁」を克服する方法は検討されず、「なかったこと」にされて話は進んでいった。
だいたい、「大阪ラーメン」を作るにあたって大阪の傾向を分析することにどれほどの意味があるのか。
この企画では「大阪ラーメン」を作るにあたって「4人の「食」のプロ」を集めて「緊急座談会」が開かれ、「大阪人に愛される大阪らしいラーメンとは何か」が議論された。
大阪湾で揚がる魚や大阪人が好むフグやハモはどうだろうみたいな話も出ていた。
マッタク……。
ありがちではあるのだけども、ほんと、どうしてこういう話になるといつもこういう発想になるのかねえ。
フグやハモが食べたけりゃ、ラーメンじゃなくてフグ料理やハモ料理を食べに行くよ。
もっとはっきり言えば、その発想とこの↓発想の何が違うのか。

USJにある風神雷神RA-MENのたこ焼きラーメン
これは「大阪の人間が好きなラーメン」ではなく、「大阪っぽい」ラーメンにすぎない(大阪以外の人に念のため言っておくが、こんなもの大阪では食べられていないよもちろん)。それは地元民が育むものではなく、観光客相手のおみやげ発想だ。そんな発想でできた「ご当地ラーメン」なんて、根付くはずがないわ。
例えば京都ラーメンについて考えてみる。
あの薄味文化の京都にあって、ラーメンだけはコッテリ、ギトギトのラーメンが根付いている。
こんなもの、もし「京都は薄味の文化だから……」なんて考えてたら出てくるわけがない。
そんなこと考えずに「オレはこれがうまいと思う」と出した店があって、それを支持する客がいて、それがいつの間にか広がっていって「京都ラーメン」と呼ばれるようになったわけだ。
つまり、「それはそれ、ラーメンはラーメン」てこと。
個々人の店が「これがうまいんだ!」「これがこの店の味だ!」と自信を持って作り上げた味が本当にうまいものなら客がつき、修行されて/真似されて広がっていき、それがその地域の人が好む味(ご当地ラーメン)になっていくのだ。逆ではない。だから「大阪ラーメン」を作るのに今現在の他のメニューに対する大阪人の好みを云々しても何にもならない。大阪人の味覚に合ったラーメンを作るのではなく大阪人の好みを自分が作り出せばいいのだ。現に京都ラーメンはそうなった。これは認識と同時に志の問題でもある。
#大事なことなので3回言いました。
##だから(申し訳ないが)こういう座談会など何の意味もない。
###とはいえこれに関しては依頼された佐野氏、師匠から話を振られた橘氏の責任ではないだろう。依頼側(「大阪ラーメン部」)の立てたコンセプトがあまりに不明確だったということだと思う。
そもそもこの話を佐野実氏に持っていくという感覚がびっくりだ。
いや佐野氏を侮っているのではない。
どうして大阪のご当地ラーメンを作ろうという話を大阪人ではない佐野氏に持って行くんだ?
そんなに大阪には人材がないのか。
この時点で敗北じゃないか。
佐野氏に「大阪ラーメン」を作ってもらおうと思ったのか。
産経新聞「大阪ラーメン部」ってのは大阪という街の力に何の希望もプライドも持っていないんだな。もし持っていたら最初から大阪で適任者を探そうとするはずだ。大阪の人間にそんなことができるとは思ってもいなかったからわざわざ横浜くんだりまで出かけていったのだろう。
そんな奴らが最初から大阪のご当地ラーメンなんて作ろうとするなよ。
バッカじゃねェの。
佐野氏がこの話を大阪のカドヤ食堂橘氏に振ったのは、それがわかっているからじゃないのかな。
あと、記事としてどうかと思うのは、作りたいのが「大阪のご当地ラーメン」なのか、「究極の一杯」なのかが最後まで曖昧なままだということ。記事の冒頭では「大阪のご当地ラーメン」を作るという目的が出てくるが、別のところでは「「究極の一杯をつくる」と勢いだけで始まった企画」「ラーメン部の最終目標である「究極」の大阪ラーメン作り」と言っている。佐野氏も「究極の一杯ってのは、毎日食べたくなるラーメンなんじゃねーか」と語っている。
この「ご当地ラーメン」と「究極の一杯」が両立することはもちろん有り得るが、安くてうまいものがあふれるこの大阪で、「毎日食べたくなる」ラーメンというならば味だけではなくコスト的な裏付けも必要なはずだが、このあたりが検討された形跡は最後までない。
いやもっと単純な話として、「ご当地ラーメン」となるには(当たり前ながら)その土地で多くの店がその系統のラーメンを出すくらい、地元で支持されることが必要だ。1店舗(や関係店舗)だけが「これが大阪のご当地ラーメンですねん」なんて言ってても意味がない。
だからもし人為的に「ご当地ラーメン」を作ろうとするなら、そこで使われる食材は多くの店が真似できるような(入手しやすい|安い)食材でなければいけないはずだ。
「大阪ラーメン」の創作を担当することになったカドヤ食堂橘氏は「食材マニア」を自認する人物で、最終的にできあがるラーメンのスープには「北海道産の最高級真昆布」や「プリマスロック」という卵肉兼用地鶏など「こだわり」の素材が使われることになるが、これは他のいろんな店もこのラーメンを作ることを前提とした食材選びではないだろう。記事としても「究極スープ」の文字が躍る。
1軒だけ「本物」の店があって、それ以外はそれの劣化コピー……そんなご当地ラーメンなんて有り得ない。
そういう意味で、「究極の一杯」と「ご当地ラーメン」が両立するとはちょっと思えないのだ。
この2つはかなり大きな齟齬を含んでいて、どちらなのかはっきりと決めてから動き出すべき大問題だと思うのだが、結局、不明確なまま最後まで行ってしまった。
こうして「大阪ラーメン」づくりは進む。
ところがこの「大阪ラーメン」作りはそのまま、「究極のスープ」作りとほぼ同義となって進んでいってしまう。
麺が、いない。
橘氏が初登場する回(「18歳女性の肌…美味 記者の麺づくり」)には部員の製麺作業見学の記事もあり、また佐野実氏と橘氏のつながりも製麺を通じてであるはずなのに、何のエクスキューズもなく麺の存在は無視されていく。「トッピングは甘い「菊菜」、究極スープの名脇役に」という記事の中の、
| 最高の食材をそろえ、魚介と鶏を合わせたスープが完成し、「大阪ラーメン」はいよいよ形が出来上がりつつある。でも、ラーメンはスープだけではない。トッピングという“脇役”があってこそ、器の中のドラマが完結する。 |
などという記述は、この企画の中で麺がどれだけ軽視されているかを如実に表している。
「でも、ラーメンはスープだけではない」
その通りだ!
「トッピングという“脇役”があってこそ、器の中のドラマが完結する」
えええええええええええええええ!!!!!??????
め、麺はっっ!?
大阪ラーメンに麺はどうでもいいってわけか? 大阪ラーメンは麺なしで「器の中のドラマが完結」しちゃうのかよ、。。。・゚・(ノД`)・゚・。
あーあ。
まるで『ガチンコラーメン道』の再放送を見ている気分だ。(ガチンコラーメン道も、麺の話はほとんど出てこなかった)
……と。
さて。
の記事は2011/02/25現在で1ヶ月以上前の2011/01/17のものが最新だ。
2011/01/17の記事ではこの大阪ラーメンを縁日で出したという話が出ている(「「ドリームチーム」縁日で好評、いざ再挑戦」)。
その後、2011/01/30には大阪女子マラソンの会場である長居公園でも出されたという(「不毛の地で本紙記者が奮闘、鬼も絶賛「大阪ラーメン」30日に販売」)。
そして2011/02/19~20に湊町リバープレイスで行われた「くまもと逸品縁日」という、新幹線が熊本まで繋がったことを記念した観光誘致イベントでもこの「大阪ラーメン」が登場した。
このイベントには熊本からも玉名ラーメンという熊本のご当地ラーメン(「多くの九州ラーメンと同じく久留米ラーメンの系譜に連なり、濃厚な豚骨スープと中細のストレート麺、そして揚げたニンニクチップが特徴」だそうだ)が出店しており、それを大阪のご当地ラーメン「大阪ラーメン」が迎え撃つ、みたいな構図になっている。
ここでこの「それゆけ!大阪ラーメン」(こう命名されたらしい)を食べてみた。

いくつかの店が協力している。

10人くらいが列んでいた。
なお大阪ラーメンは700円。玉名ラーメンは400円。

盛りつけが美しい。

平麺。
味は「うん、おいしいよね……」という感じ。
「うまいっ!」というほどのインパクトを感じないのは、あるいは佐野氏の言う「毎日食べたくなるラーメン」ということなのかもしれない。そのあたりは正直、あまりよくわからない。これが好きな人もいるんだろう。
ただ、圧倒的な特徴がない分、余計に「これが「大阪ラーメン」って言われてもなあ」という引っかかりは解消しない。
この日は屋台イベントのため多くのテーブルが用意されていた。そこで相席となった老夫婦(2人とも「大阪ラーメン」を食べていた。「新聞見て来ましてん」と)に感想を聞いてみたら、私とほとんど同じ感想だった。
しかし私が失望したのはこのことじゃない。
ここまでだったらまだ、私は今回のエントリを上げようとは思わなかったと思う。
私がこのエントリを書こうと思ったのは、これを見たからだ。

麺屋棣鄂
あれだけこだわっておいて、麺は製麺所ですか。
しかもよりによって京都の麺屋棣鄂。
いやもちろん棣鄂が悪いなんて言ってないよ。
でもさんざん大阪大阪と言っておいてそれはなかろうよ。
いい製麺所なら大阪にもあるよもちろん。
ひょっとしたら、大量に出さなくてはいけないイベントだから自家製麺だと数が間に合わないという変則的な事態で、これは緊急避難なのかもしれない。
で、普段からつきあいがある麺屋棣鄂は無理も聞いてくれて対応してくれたということなのかもしれない。
でもねえ。
だとしたら、ますますあのスープの気合いの入れ方とのギャップを感じてしまう。
もう、なんか、これ見てね。
失望というかなんじゃそれはというか。
ガッカリ……というべきなのかなあ。
「あーあ」という感じ。力が抜けた。
もうね、大阪ラーメンはいっそのこと「大阪スープ」として売り出せばいいよ。「細長い具も入ってます」とか言ってさ。
※どうやらこの日は協力6店のうち鶴麺とらぁ麺 Cliffだけが出ていたらしい。らぁ麺 Cliffは知らないけど、鶴麺は麺屋棣鄂から麺を買っている。今回麺屋棣鄂から買ったのもその関係からなんだろう。
この6店舗内ですら「大阪ラーメン」のコンセプトが明確に伝わってないのだとしたら、それだけでもう無理なんじゃないのかなあとか思うよ。
結論。大阪ラーメンは大阪スープでした、と。
きっと麺を入れないのが一番うまい。
この「大阪ラーメン部」の記事は「月刊オーサカ箱【U35】」という括りの記事だそうで、各記事の最後に「35歳以下の記者で取材・執筆しています」と書いてある。
アピールなのかエクスキューズなのか分からないけども。
しかし「ラーメン=スープ」という発想はその年齢に見合わぬ古い発想だ。
少なくとも2000年以降の関西のラーメンを食べていればそんな発想にはならないだろう。
つまりこの記事の中に彼らの主体性なんてないのだ。
オッサンにお願いしに行って、オッサンに考えてもらう。そしてオッサンに作ってもらってそれを記事にする。
ほんまにそれでいいんかね。
突然食いたくなったものリスト:
- 牛丼
本日のBGM:
空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ /21st Century Stars
複合うま味調味料配合の歴史。(^O^)
味の素の主要成分はグルタミン酸ナトリウム(MSG)であることはよく知られたことだけども、実はそれだけではない。
これまでも何回も触れたとおり、うま味物質は大きく分けてアミノ酸系と核酸系の物質がある。アミノ酸系の代表的な物質がグルタミン酸であり、核酸系の代表的な物質がイノシン酸、グアニル酸など。
昆布の主要うま味成分はグルタミン酸で、シイタケはグアニル酸、かつお節はイノシン酸が主なうま味成分になっている。
#なお同じ核酸系物質のグアニル酸、イノシン酸は味の強さが違うだけで味の質には違いはない(グアニル酸がイノシン酸の2.3倍。ということは、調味料としてグアニル酸ナトリウムを使用する時はイノシン酸ナトリウムの半量でいい)。
うま味には「うま味の相乗効果」という現象があり、アミノ酸系、核酸系をそれぞれ単独で使用するよりも混合して使用する方が、単なる足し算以上のうま味を発揮することが知られている。

以前(「化学調味料関係のとりあえずのメモ(その1)」)にも紹介したが、この図はアミノ酸系のグルタミン酸ナトリウム(MSG)と核酸系のイノシン酸ナトリウム(IMP)を混合して使用した場合の呈味力(味の強さ)を示すグラフだ。
このグラフによると、MSGとIMPの合計重量を一定にしてその混合割合を変えていくと、グルタミン酸ナトリウム100%の状態から少しずつイノシン酸ナトリウムを増やしていくと、急激にうま味が強くなる。20%を超える当たりまで急激にうま味の強さは上昇し、その後ほぼ横ばい状態になる。そして80%を超えたあたりから急激にうま味は弱まっていく。
このグラフがほぼ左右対称であるところから、MSG:IMPとIMP:MSGのいずれであったも同じような混合比であればほぼ同じうま味の強さになるようだ。
このうま味の相乗効果は非常に大きなもので、例えば昆布のダシ(主にグルタミン酸)と鰹ダシ(主にイノシン酸)を合わせることはうま味の相乗効果から理に適っている。
ちなみに人間の唾液にはグルタミン酸が少量含まれているため、核酸系の調味料をうま味の相乗効果なしにで味わうことは実は出来ない。だから核酸系はうま味成分というよりはアミノ酸系うま味の増強剤として働いているのではないかという見解もある。
いずれにせよ、アミノ酸系うま味と核酸系うま味が混合されれば単なる足し算以上のうま味の増強があるのだから、調味料メーカーとしてはこれを利用しない手はない。
手軽で、しかも効果的にうま味を出すことができるのだから。そちらの方が商品として誠実というものだ。
というわけで、例えば味の素は発売当初はグルタミン酸ナトリウム単体だったものが途中から核酸系うま味成分が混合されるようになったし、ハイミーやいの一番のように初めからアミノ酸系と核酸系を混合(コーティング)した形で発売されたうま味調味料もある。
#これらを「複合うま味調味料」といって、核酸系割合の比較的低い味の素などを「低核酸系うま味調味料」、ハイミーやいの一番(キリン協和フーズ)、フレーブ(ヤマサ醤油)のように核酸系割合の比較的高いものを「高核酸系うま味調味料」という。
##つまり商品としてのうま味調味料は、単体の「アミノ酸系うま味調味料」「核酸系うま味調味料」と、両者を配合した「低核酸系うま味調味料」「高核酸系うま味調味料」の4種類が存在するということになる。
もし「うま味の相乗効果」を主眼に置くならば、高核酸系うま味調味料はそのまま使ってもかなり高い効果があり、味の素やグルエース(グルタミン酸ナトリウムのみ)といった低核酸系うま味調味料やアミノ酸系うま味調味料の場合はイノシン酸やグアニル酸を多く含むかつお節やシイタケのダシと併用するのが望ましいんだろうな。
というわけで、味の素KKの複合調味料の歴史。
なお「リボヌクレオチドナトリウム」とはイノシン酸ナトリウムとグアニル酸ナトリウムとの混合物だそうだ。上記の通りグアニル酸はイノシン酸と同じ味で、しかもイノシン酸よりもより味が強いので、イノシン酸ナトリウム単体よりもリボヌクレオチドナトリウムの方が、重量が同じでも効果は高い。

複合うま味調味料の歴史(味の素KK篇)
このあたりの配合比の変化に、企業の試行錯誤やノウハウや考え方が詰まってるんだろうね。
※「味の素プラス」「強力味の素プラス」はいずれも1年で販売終了した。
突然食いたくなったものリスト:
- 焼きそば
本日のBGM:
渡り鳥 /HIS
3'12あたりの細野晴臣の「もずもず」ってつぶやきと、「え~もずはそうじゃないよ」という清志郎のツッコミがくだらなくて素敵なのだ。(^O^)

せんとくん

くしたん
突然食いたくなったものリスト:
- にぎり寿司
本日のBGM:
Ruler Mr.H (The Reaper) /GRAVE DIGGER
前回書いたときは省略したが、大量のデータからマイマップを作る方法を紹介する。
私が知らないだけで、きっともっと便利な方法があるのだと思うんだ。それを知らないからチマチマとやってるんだけども。
もしもっと楽なやり方があったら、隠してないで教えなさいっっっ。(晴日)
ファイルフォーマットとかは全然判らないので詳しいことは判らない。(^^;
とりあえず「こうしたら作れている」というだけのことなので、詳しいことを知りたい人は別のサイトに行っていただきたい。
Googleマップのマイマップを作るにはいくつか方法があるみたいだが、私がやっているのはcsvファイルを作り、それをKMLファイルに変換しマイマップにインポートするというやり方。これだけではさっぱり判らないだろうけれど。(^^;
KMLファイルというのはGoogleマップやらGoogle Earthやらに使われているファイルフォーマットで名前、住所(緯度/経度)、説明、目印などが記述されている。詳しいことは(ry
マイマップを作る上で最低限必要なデータは名前(name)、緯度/経度(lat,lon)の2つ。
ただ、普通は緯度/経度(lat,lon)の情報はわかっていないことが多い。住所(address)なら判ることが多いけど。
しかし大丈夫。AGtoKMLというソフトを使えば住所から緯度/経度を一括で検索してくれる&csvファイルをKMLファイルに変換してくれるので、緯度/経度(lat,lon)の代わりに住所(address)が判っている場合でもこのやり方は適用できる。
が必要だと。
これだけあればまあファイルとしては成り立つけど、地図を作りたいわけだから、その地点がどういうものかという説明(description)が普通は必要になる。それがどういう地点なのか判らないからね。(なくても作れるけど)
というわけで、今回作るcsvとしては、
【名前(name)、緯度/経度(lat,lon)、説明(description)】
あるいは
【名前(name)、住所(address)、説明(description)】
が必要ということになる。
これをカンマ区切りのcsvファイルとしてまとめる。
データをまとめる作業はExcelやOpenOfficeCalcなどを使うと便利だ。私はこれとWZ Editorの置換機能を使ってガサゴソとやっている。で、必要項目だけが記述されたファイルに仕上げていく。
Excelだとこんな↓感じ。

Excel
これをカンマ区切りのcsvファイルとして保存する(※タブ区切りじゃないぞ!)。
csvを素で見ると、こんな↓感じ。

csv(テキスト)
緯度/経度(lat,lon)ではなく住所(address)が判っている場合は、こう↓。

緯度/経度(lat,lon)と住所(address)の両方あってもいいよ
カンマ区切りで保存する。

タブ区切りじゃないぞ
いずれにせよ1行目は見出し行。これは必ず必要。各項目(name や address など)の順番は入れ替わっても構わない。
各項目が最終的にどう地図に反映されるかというと、こんな感じになる。

PCブラウザ

iPhone
さて、出来上がったcsvファイルをKMLファイルに変換するために、csvを前述のAGtoKMLで読み込む。

csvファイルを開く

住所(address)欄は入ってないから空白。それでも構わない。
緯度/経度(lat,lon)(画像の○印)が判っているcsvファイルの場合はこのまんまKMLファイルとして保存して大丈夫。

KMLで保存
緯度/経度(lat,lon)が判ってなくて住所(address)が判っている場合は少し手間をかける。

緯度/経度(lat,lon)の欄が埋まっていない
この場合は、「すべての住所を検索」ボタンをクリックすると、住所(address)から緯度/経度(lat,lon)を割り出してくれる。

クリックしてしばらく待つ

こうなる。⇒緯度/経度(lat,lon)が埋められる。
便利だよねえ。
とはいえしかし、データがいつも完璧なわけじゃないよね。データが多くなればなるほど、ミスは多くなる。
住所(address)から緯度/経度(lat,lon)がうまく割り出せないパターンももちろんあって、それは自分で訂正する。

ずずーーっと下までデータを見てみる
色が変わっているところがうまく変換できなかったところ。
カーソルを合わせてみると……。

緯度/経度(lat,lon)が埋まってない。
こういう場合は「Mapを表示」をチェックしてみる。すると下に地図が現れる。

地図が現れる。
「Search!」の欄にあらかじめ住所が入っているが、この住所では場所が特定できなかったのだから、地図の中には印がない。
この地図での中で正しい場所を見つけてポイントすればいいわけだけども……。
ここでの見つけ方はそれぞれ臨機応変にやらなくちゃいけない。
例えば有名な場所なら「Search!」欄にその場所の名前を入れれば見つかることもある。
ダメな場合はGoogle先生の力を借りたりしてとにかく場所を見つける。
今回の場合は「ねぼけ温泉 茨木市」でググってみたら、住所が「茨木市中総寺町」ではなく「茨木市中総持寺町」だということが判った。
で、訂正して「Search!」をクリックしてみると、ちゃんと見つかった。

みつかった。けど……。
ん? しかしよく見ると、地点が少しずれてるね。目的の「ねぼけ温泉」ではなく、手前の「ねぼけ寿司」にポイントがある(経営者が一緒なのかな?)。
どうやら住所(address)から緯度/経度(lat,lon)を割り出すときの精度はこの程度のものらしい(このソフトの作者によると「時々番地が1番ずれているなどご愛嬌なところもあります。7割くらいの正解率でしょうか?」(AGtoKML 0.0.4b アップデート:Bugsなうさぎの憂鬱)とのこと。
だから精密さを求めるなら自動で割り出せた緯度/経度(lat,lon)も1つずつ精査するべきなんだけども、そんなことやってらんねー!(^O^)ってことで、まあ気がついたところだけやるわけですよ。
#きっちりしてなくちゃイヤ!って人はこのソフトは使わない。
目印はドラッグ&ドロップできるので、目的地に移動する。

移動
正しい位置が決定したら、「MapからLatLon取得」をクリックすると……、

位置発見!
それまで空欄だった「Lat」「Lon」欄(青○のところ)が埋まる。
こういうやり方で変換できなかった行を潰していき、終わったらこちらも同様に、KMLで保存する。
GoogleマイマップにはKMLファイルをインポートする機能がある。それを使う。
Googleにログインした後、Googleマップにアクセスする。

Googleマップ
「マイマップ」をクリックし、次のページで「新しい地図を作成」をクリック。

「新しい地図を作成」をクリックすると、この画面になる
そこから「インポート」をクリックすると、こういう窓が現れる。

KMLをインポート
ここでネット上やPC上のKMLファイルを指定してアップロードすると、ファイルデータがインポートされる。

ファイルのアドレスを指定してしばらく待つと目印がずらずらっと
#実は地図の上にある「Google Earthで表示」という部分のリンク先はKMLファイルなので(あれ?kmzなのかも。まあどっちでもいい)、好きな地図のこの部分を右クリック⇒「ショートカットをコピー」として、それを↑の窓の下の段にペーストすると、その地図を取り込める。ということはつまり、他人の作ったマイマップをそのまんま、自分の地図のデータとして取り込めるということ。また「新しい地図を作成」ではなく自分が既に作った地図にも「インポート」はできるので、複数の地図を1つの地図にまとめたい時などにも有効。

「Google Earthで表示」のリンク先アドレスをコピー⇒インポートすればネット上の地図を取り込める
あとは「タイトル」と「説明」、「プライバシー設定と共有設定」を指定し、「完了」をクリックすれば完成。

ここを埋めて「完了」をクリック
※なお、マイマップはこの画像に書かれているとおり共有設定を「限定公開」にしてもURLが知られれば他人から見ることができるし、↑で紹介したとおり他人が自分のマイマップに取り込むこともできてしまうので、あまりプライベートなものは作らない方がいいと思う。数年前、企業がマイマップに上げていた顧客情報がダダ漏れだったことが問題にもなった。
目印アイコンをオリジナルのものに変える方法とかもあるけれど、それは今回は省略ということで。
突然食いたくなったものリスト:
本日のBGM:
コーヒーハウスにて /相曽晴日
先日のサッカーのりの話の中でペーパークラフトの話が出てきて、その時「ペーパークラフトといえば……」と思い出したものの、ちょっと長くなりそうで書かなかった話。
あれ書いているときに思い出したのは、昔、デイリーポータルZに掲載されていた「手のりポッド」という消波ブロックのペーパークラフト。
※「テトラポッド」は株式会社不動テトラの登録商標です。(^O^)
私も作ってみた。
で、これがとてもかわいらしくて楽しかったので、今度は紙の代わりに厚めのクリアホルダのビニールで組み立てて、それを型にして紙粘土のテトラポッドもとい消波ブロックをたくさん作った。(速乾セメントでもやってみたんだけどやり方がまずくて失敗した。(>_<) 私が観賞魚とか亀でも飼ってたら成功するまでやったのになあ)

なぜか1個しか見つからない。(^^;
で、前回のエントリを書いてるときにそのペーパークラフトも紹介しておこうかとググってみたら、なんかややこしいことになってたのね。全然シランカッタヨ。
デイリーポータルZのあのエントリで使われていた消波ブロックのペーパークラフトは盗作だったと。
話の発端となった「手のりポッド」というエントリのアドレスにアクセスすると現在はこのページに転送される。ここには「手のりポッド」エントリを書いた本人によるコメントが書かれている。
|
2008年2月15日に公開された「手のりポッド」記事で公開したペーパークラフトは、ある方の制作したものを、わたくし大山顕が無断で加工したものでありました。ここにお知らせすると共に、おわび申し上げます。まことに申し訳ありません。経緯をふまえ、当該記事の公開を停止することにしました。 過日、当記事と最後に掲載されたペーパークラフトをご覧になったご本人より無断加工をご指摘いただきました。ご本人方のウェブサービス上で公開されているものを、わたくし大山がダウンロードし、当記事の制作過程中において、そのデータを無断で加工利用し、記事にあるような形で自作のものとして公開したものです。従って、当記事の制作過程を示す内容および公開当初の末尾のデータのすべてが、この方の制作されたペーパークラフトによっていることをここに明記するものであります。 また、ご指摘いただいたあとのやりとりに関しても、その方の不信感を買うような場面が多々ありました。わたしが当初無断加工を認めなかったため、その経緯も含めこのようなあるまじき行為に対し強い抗議をいただいたことを明記しておきます。 …… |
本当の作者の方が、この話だけのためにブログ(「大山顕氏の不正について」)を立ち上げていた。
これ↑以降のエントリを読めば経過がつかめる。
デイリーポータルZで紹介されていたペーパークラフトは、エントリを書いた大山顕氏がMcguffinさんの作ったものを無断流用し、少しの手を加えて(面取りを省略し接合方法を変えた)発表したものだということみたい。
#あれれれ、いろいろ読んでて出てきたリンク先の中にはyu-kuboさんのサイトもあったよ。(^O^) そりゃそうか、ペーパークラフトだもんなあ。(^O^)
というわけで、オリジナル作家のMcguffinさんによるテトラポッドのペーパークラフトはここ↓からDLできる。
面取りのあるきれいな方。
こちらは「面取り」を省略した、デイリーポータルZで紹介されたものにより近い方。(ただ、説明にあるように少し違う)
ただ、私のようにこれを型にして中に紙粘土を押し込んで……という作り方をする場合は、デイリーポータルZで発表されたバージョンののりしろをとても細くして、それを外側に接着するのが一番よさそうなんだよなあ。(^^;
※紙粘土で作る場合は面取り省略版で作って、出来上がったものを直接カッターナイフを使って面取りするのが楽かも。
このブログの中で初めて知った「アレオレ詐欺」という言葉が面白かった。
「アレはオレがやったんだ」という感じで「誰もが知っている有名な成功事例を引き合いに出して、実際にはほんの少ししか関わっていないくせに「あれは俺がやった」と自慢」(やじうまWatch)だそうだ。
なるほど、中松義郎のフロッピーディスクとかだな。
そういえば最近のバラエティ番組でそれが話題になった時に、画面の隅に似顔絵が登場して、その横に
「ドクター中松 フロッピーディスクを発明したと主張」
みたいな文章が添えられてた。(^O^) 本人が出演して
「私の発明に、フロッピーディスクがある」
と堂々と言い放っていた五ッ木のセレットのCMの時代とは隔世の感がある。
突然食いたくなったものリスト:
- おでん鍋
本日のBGM:
Terminal Earth /SCANNER
Terion /SCANNER
ジャーマンメタル好きって言っててSCANNER知らないのはモグリ。そういう人は今日から「ジャーマンメタル? ああ、嫌いじゃないけど…」と言うように。恥ずかしそうに。
このブログのアーカイブ機能は結構貧弱で、特にたくさん書いている「ラーメン」カテゴリのアーカイブはトップページから消えてしまうとなかなかアクセスできない。(^^;
というわけでほぼ1年前にこういうエントリを上げた。
あれから1年で書いたラーメン関連エントリをまたまとめた。
せっかく書いたので、また読んでいただけるとありがたい。m(_ _)m
・化学調味料関係のとりあえずのメモ(その6)(2011年2月5日)
・化学調味料関係のとりあえずのメモ(その5)(2011年1月24日)
・らーめん工房RISE@八尾市 の話を少しとあと少し(2011年1月26日)
・○丈@千日前(2010年12月25日)
・らーめんstyle Junk Story(谷町きんせい)@谷9(2010年12月27日)
・【来年の展望】つけ麺ブームは終わる(2010年12月28日)
・90年代のラーメン本4(2010年11月25日)
・くだらなすぎてワロタ(2010年11月27日)
・坊也哲@高槻市(2010年10月12日)
・第1回「関西ラーメンサミット」雑感(2010年10月14日)
・麺屋棣鄂に行ってきた(2010年10月18日)
・らららのらーめん 一豚力@堺市堺区(2010年10月24日)
・幻のカニラーメン(2010年10月26日)
・90年代のラーメン(2010年10月28日)
・90年代のラーメン2(2010年10月29日)
・ラーメン産業展2010(2010年6月21日)
・ラーメンのアイデンティティ(2010年7月18日)
・大阪名物だとぉ?(2010年7月28日)
・龍旗信狭山店の開店で、310号線が麺類激戦区に(2010年9月19日)
・純情屋餃子問題(2010年9月22日)
・割り箸の話(2010年9月27日)
・化学調味料関係のとりあえずのメモ(その2)(2010年4月7日)
・化学調味料関係のとりあえずのメモ(その3)(2010年4月11日)
・月光仮面@千日前(2010年4月15日)
・化学調味料関係のとりあえずのメモ(その4)(2010年4月29日)
・南大阪のラーメン店のGW情報(2010年4月30日)
・紋次郎@福島、二代目みさわ@東心斎橋(2010年5月6日)
・素敵な偶然(2010年5月7日)
・宮田麺児@東心斎橋(2010年5月12日)
・埋もれてたラーメン屋の写真(2010年5月28日)
・ラーメンの秘密2(2010年3月10日)
・【綿麺情報】今週のわたふりゃあ(2010年3月12日)
・いろいろ(ラーメンなど)(2010年3月13日)
・シンパイスナ、アンシンスナ(2010年3月22日)
・出身(2010年3月24日)
・【純情屋情報】言うとく(2010年3月25日)
・【綿麺情報】わたふりゃあ(2010年3月26日)
・【綿麺情報】営業時間の変更と取扱いメニュー限定追加(2010年2月17日)
・かんから@浪速区(2010年2月18日)
・【綿麺情報】今週のフライデーナイト(2010年2月26日)
突然食いたくなったものリスト:
- 登龍軒の酢豚
本日のBGM:
Strange Fruit /Strange Fruit
現在、日本では「キャラ弁」というジャンルが定着しているらしい。
みんな知ってるだろうから「キャラ弁」の説明は省略。
で、たまにある「サッカーのり」。まんまるのおにぎりを作って、それに巻けばサッカーボールおにぎりが簡単にできちゃうというナイスな商品で、いくつかのメーカーから出ているようだ。
こういう↓ふうにあらかじめ海苔がカットされていて、

サッカーのり
それをまんまるに握ったおにぎりに巻くとこうなる。

サッカーボールおにぎり完成形
今時、こんな古いデザインのままのサッカーボールが子供たちにどれだけ認知されているのかよくわからないが、多くの人にとってはこれこそがサッカーボールの模様だろう。
これはなかなか面白い。
サッカーボール型の立体の展開図はこんな形↓なのだけども、

サッカーボール型の立体の展開図
サッカーのりの場合は白(五角形)の部分は不要(ご飯の白をそのまま使えばいい)なので、六角形の部分だけがあればいい↓。

サッカーのり。巻くときはAとBを合わせるように設計されている
しかも普通の立体であれば球形ではなくカクカクになるのに、おにぎりの場合は海苔&ご飯というアバウトさでちゃんと球形に仕上がる。(^O^)
ステキだ。
あらかじめカットしてある海苔を巻くだけだから楽だし、お母さん方にはありがたいアイテムだろうと思う。
ただ難点?は、おにぎりの大きさがこの海苔の大きさに依存してしまうことだ(この海苔が巻けるくらいのちょうどいい大きさでないといけない)。
実際、川島屋の商品にはご飯をちょうどいい大きさに丸めるためのプラスチック型がついているという親切さだ。(^O^)
まあ実際のところ、このおにぎりを喜ぶ年代にこの大きさはマッチしているのだろう。
ただ。
そんなに多くはないかもしれないが、このおにぎりを食べたいけどこんな小さいのはイヤ!って人もいるのではないかと。
あるいはもっと小さいのをたくさん作りたい!なんてニーズもあるかもしれない。
私はもうちょっと大きいのがほしい。
というわけで、自分の好きな大きさのおにぎりに合う海苔をカットするためのテンプレートを作ってみようかと。
つまりそういうカット海苔は店では売っていないので、プラ板で型を作っておいて、それに合わせて自分で海苔をカッターで切れば、自分の好きな大きさのサッカーボール型おにぎりが作れるという寸法だ。
というわけでpdfを作ってみた(といっても六角形を並べただけだけど)。画像をクリックするとpdfが開く/ダウンロードされる。

テンプレートα型 pdf-12KB

テンプレートβ型 pdf-5KB
あらかじめ切ってある製品版サッカー海苔の楽チンさに比べて、かなり面倒くさいけどね。まず自分でテンプレートを作って、それを使って海苔を切って作るんだから。
#かといって焼き海苔に直接プリントアウトするような真似はやめた方がいいぞ。
本当は上図に描いたようにABの切りカキを入れたいところだけども、おそらくこれは海苔屋さんが工夫して開発した部分だと思うので、敬意を表してこのテンプレートには入れていない。
このpdfをプリントアウトして好きな大きさを選び、プラ板をこの図通りに切ればテンプレートの出来上がり。
テンプレートα型はいろんな大きさのを入れておいた。テンプレートβ型は1つ。β型の方は拡大/縮小で自分の好きな大きさにできるように。
※普通はプリントアウトした紙に透明プラ板を重ねて紙の線に沿って切ることになるが、世の中には直接インクジェットプリンタで印刷できるプラ板もある。
このテンプレートで切ればこんな↓感じで海苔が無駄のないように使えるので、数枚重ね&1面を無駄なく使えばかなり大量のカット海苔が出来上がる。

まるでエッシャーだが。
だから一度作っておけば結構永く(飽きるくらいまでは(^O^))もつんじゃないかな。
なかなか便利な商品があった。
「インクジェットプラシート IJPP-PS1-005」(Amazon)
このプラ板なら直接インクジェットプリンタで印刷できるので、今回のようなテンプレートを作るには便利ですな。
ただ、この商品の本来の用途は今回のようなものじゃない。
昔、プラ板にいろんな絵を描いて、それをオーブントースターで熱してキーホルダーとか作ったよね。
私はガキの頃、ドラえもんやチャゲ&飛鳥のイラストのキーホルダーを作った記憶があるよ。
あれを手書きじゃなくてPCからプリントアウトしたもので作っちゃおうよというのがこの商品のコンセプト。
つまり、写真や絵など、昔の手書きでは考えられなかったクォリティのキーホルダーを作ることができると。
いいねー。ときめくねー。
実際にこれを使ってみた人のレポートを見つけた。
・好きな画像を懐かしのプラ板に プリントアウトでプラ板作り
・インクジェット対応の収縮プラバン
をををを楽しそう。
一部だけ今回のサッカー海苔テンプレートに使い、あとはこういう使い方でいろいろ遊んでみるというのも面白いかも。
オリジナルのケータイストラップやらなんやら。
ただ、ちょっと高いのと、どうもメーカー在庫切れっぽい。
これ↓は今でも売ってる。
ただ、カスタマーレビューを見るとハガキサイズが2枚だそうだ。製品写真ではA4くらいに見えちゃうけど。
サッカーボール型のペーパークラフトといえば、こんなステキなものが「月探査情報ステーション」というサイトにある。
どんなのがあるかというと、例えばこんなの。

上からサッカーボール型金星儀
サッカーボール型地球儀1
サッカーボール型木星儀
サッカーボール型土星儀
どうだ、これもステキじゃないか。(^O^)
特に土星儀が、なんとも微笑みを誘う。
で、ペーパークラフトといえば。
twitterで流したら結構反応があったのでここでも紹介しておこう。

左がT2、右がT4
バクテリオファージのペーパークラフトなんて見たことある? (^O^)
突然食いたくなったものリスト:
- 鴨のタタキ
本日のBGM:
A New Style War /浜田省吾
ニコニコ動画にこんな動画が上がっている。
「1023チャレンジイベントにあわせて東部時間2011/02/05 10:23に、ジェームズ・ランディがホメオパシーへの挑戦状をアップしました。ということで、老人ぽい字幕をつけてみました。」
ということで、上がりたてのホヤホヤ。(^O^)
「1023チャレンジイベント」というのは300以上もの団体が参加した史上最大規模の反ホメオパシーイベントだそうだ。(⇒The 10:23 Challenge 2011)
で、これに併せてジェームズ・ランディが「100万ドルチャレンジ」の挑戦状ををホメオパシーにも叩きつけたと。
なるほどー。
ホメオパシー批判が世界的なムーブメントになってきたということだろうか。
おそらく欧米では日本よりも根深い問題なんだろうな。
この動画を紹介するだけというのもアレなので……。
この動画ではランディがホメオパシーのレメディを売っている業者に100万ドルチャレンジの挑戦状を叩きつけているだけではなく、レメディを売る小売店にも要望を出している。自店で売るホメオパシーのレメディについて、それがどういうものかを客に知らせるようにと。
で、そのシーンで出てくる警告ステッカーを作ってみた。ついでに日本語バージョンも。
心ある? 薬屋さんやサブリ屋さんは活用して下さい。是非是非。

英語版

日本語
pdfファイルも。(^O^)
・英語版(English)
small(A4に96枚)、middle(A4に24枚)、big(A4に2枚)
・日本版(Japanese)
small(A4に96枚)、middle(A4に24枚)、big(A4に2枚)
日本語版は「効きません」の方がよかったかな。
突然食いたくなったものリスト:
- 熱々の白飯&なめたけ
本日のBGM:
ピンクと呪文 /THE☆THREE SOUL PIGREES
現在NHKの『みんなのうた』で放送されている。歌ってるTHE☆THREE SOUL PIGREESというのは岩崎宏美・八神純子・花田千草のユニットだそうだ。花田千草は正直知らないのだけども(松千というユニットのVo.だそうだ)、岩崎宏美・八神純子ってアンタ、えらい豪華ねえ。
今年もスーパーボウルが行われた。アメリカのフットボールの祭典。そしてCMの祭典。
既に色んなところで紹介されてる。
メモを兼ねて、ここに書いておこう。
・2011 Super Bowl Commercials -- NFL FanHouse
クオーターごとに分けて、放映されたCMを全て見せてくれる。
・Brand Bowl 2011 - Ranking the Super Bowl TV ads
そのCMの人気度合いをtwitterのつぶやきから分析したページ。
・2011スーパーボウルCM動画【厳選10本】 - 2011 Super Bowl Commercials
その中から10本のCMを選んで紹介。
NAVERでのアーズ’さんによるまとめ。
個別のCMで話題になってるのは、例えば……、
・動画:Android 3.0タブレット Xoom スーパーボウルCM
Android 3.0タブレット XoomのCM。こういうの↓。
モトローラによるこのCMは1984年のアップルによる伝説的なCM「1984」の対抗作になると予告までしていた(「モトローラ、アップル「1984」対抗のAndroidタブレットCMを予告」)ものだったけど、なんかガッカリだなあ。
ちなみに2004年のマッキントッシュ20周年を記念してこのCMがリニューアルされて公開されたのがこれ↓。
ハンマーを持ってる女性がiPodをつけてるところがポイントね。
iPodと白いイヤフォンはここ数年でアップルの象徴みたいになったね。
もともとのアップルのCMでは、ハンマーを持ってる女性がアップル(マック)で、独裁BIG BROTHERがIBMになぞらえられていたわけだ。
1984年という時代、アップルとIBMといえば企業規模も市場シェアも全く違う、まさに不動の壁とありんこみたいなもんだったわけで、そういう中でのマックの登場はまさに「革命」だったわけねえ。
ところが今では(いくつかの浮沈はあったものの)アップルはマイクロソフトをもしのぐ売上を上げるほどの「巨人」となった。時代は変わる。
……で、今年のこのモトローラによるCMは、アップルが27年前にIBMに見立てたその「巨人」をそのアップルに見立てている(白いイヤフォンでそれを表現)。
かつてアップルにMPUを提供していたほどの仲だったモトローラが、いつの間にかその座をIBMに取って代わられ(今はIntel)、今はアップルを倒すべき「巨人」と明確に位置付けたわけだ。
状況的にはなかなか興味をかき立てるよね。
ただ、正直、つまらないCMだったなあというのが感想。
まあ勝手に期待をふくらませたというのもあるけれど、結局のところ、 ── まあこれを言っちゃあミもフタもないのだけども、 ── モトローラのXoomとアップルのiPadが、1984年のマッキントッシュとIBMほどには違わないということなんだよなあ。
このCMを見てても、両方似たようなもので、iPadではなくあえてXoomでなくちゃいけない理由が見えないもの。
よくわからないねえ。
で、もう1つ。
何かと話題のグルーポンの本家のCMがこれ。
このCMについてはここ↓で紹介されていて、題名からもわかるとおりかなり顰蹙を買ったらしい。
・またやっちまったグルーポン 今度はスーパーボウルのCMでひんしゅくを買う
前述したtwitterによる人気ランキングを紹介した「Brand Bowl 2011 - Ranking the Super Bowl TV ads」でも、tweet数は上位3位だけども、上位10のCMのうち唯一ネガティブ評価が上回っている。
このサイトには和訳がなかったからこのCMで何が語られているのかよくわからなかったのだけども、twitterで「誰か訳して」と頼んだら、Kumicitさんが訳してくれた(ありがとうございます m(_ _)m )。
| 山岳の地チベット。世界で最も美しい場所の一つです。私はティモシー・ハットン。チベットの人々は苦境にあります。まさしく彼らの文化は危機的状況にあります。それでも彼らは驚くべきフィッシュカレーをつくります。200人がグルーポンで買えば、シカゴのヒマラヤレストランで30ドルのチベット料理を15ドルで食べられます。節約しよう。あなたの街でもグルーポン。 |
と言ってるそうだ。
「バカにしている」というよりは「無神経」という表現がしっくりくるだろうか。
前段と後段が全く繋がってないのがポイントだよなあ。
例えばこの最後に、
「節約できたお金で、チベット解放運動に寄付もできます」
みたいな一言が入れば評価は全然違っていたと思うんだけどねえ。
わざわざ引き合いに出す理由がわからない、まさに無神経なCMだった。
今回のスーパーボウルのCMの中で、どのサイトでもおおむね1番に評判がいいCMがフォルクスワーゲンのこれ↓。
なかなかかわいらしいねえ。
でも私が一番好きなのはこれ↓だなあ。ドリトスのCM。
続きがこれ↓。轢かれた女性がドリトスを取り返しに来る。
いいねー。(^O^)
おまけ(おまけにするなよ(^^;)オジーさん健在。(^O^)
突然食いたくなったものリスト:
- おでん
本日のBGM:
LUV-YA /ANN LEWIS
先日、twitterでつぶやいたら意外に興味を持ってくれる人がいたようなので(togetter)、こちらにもう少し情報を加えてここに置いておこう。
きっかけは、MITUDONさんohira_yさんのこういう楽しいやり取り。
| @ohira_y 「ここは昔ながらの手法で旨味調味料を作ってるんです。当然、出来上がるまで時間がかかる」「うわあすごい。わたし化学調味料工場って初めて!」「ここでは蔵と呼んどります」.MITUDON |
| @MITUDON 「雄山、ここで何を」「おまえたちもここに目を付けたか、まあせいぜいがんばることだ」.ohira_y |
| @ohira_y 「むう。包み込むような旨味が食欲をそそる。……まったく、日本人好みの浅ましい調味料だ」.MITUDON |
| @MITUDON 「なんちゅうもんを作ってくれたんや…なんちゅうもんを…これに比べたら山岡はんのはカスや」 」.ohira_y |
きっと山岡さんはグルタミン酸ナトリウムだけで核酸系を入れなかったんだね。(^O^)
で、この「ここは昔ながらの手法で旨味調味料を作ってるんです」という表現から、「昔ながらの手法」ってのはどういう時期の作り方かなあと。
実はグルタミン酸ナトリウムは一時期、個人商店レベルの家内工業での生産も可能だった。
その時期というのはだいたい1929年からの数年(10年弱くらい?)。
1929年というのは池田菊苗博士(うま味の発見者でグルタミン酸ナトリウムの製造法特許を持っていた)の特許が切れた年(味の素発売から20年後のこと)だ。
これ以降は法律的には他の企業も味の素が行なっていたのと同じ製法でグルタミン酸ナトリウムを製造することが可能になった。
なので特許切れを契機に多くの企業(個人商店が多かったみたい)がグルタミン酸ナトリウムの製造に乗り出し、1930年には家内工業を含め28銘柄にもなった。
ただ、それからわずか数年で、味の素はそれらの小規模企業を蹴散らす技術革新を実現する。
この時代、味の素は純白ではなく結晶体でもなかったそうだ。作ったそのまんまの形、ということだったんだろう。それがどういう形状、色だったのかはよくわからないんだけど。
しかし味の素KK(当時の社名は違うけど)は鈴木忠治(後の2代目社長)の指示の下、1931年に味の素の結晶化を成功、そして翌1932年には脱色炭を使って純白化を実現する。
家内工業の個人商店レベルではこれは不可能なことで、個人商店レベルの企業は淘汰されてしまう。
……なのでやはり化学調味料の「昔ながらの手法」というのは、やっぱりこの時代の個人商店レベルでの工場を再現していただくと楽しいのになあ、と思った次第。
というわけで参考資料。
「昭和5年(1930年)現在のグルタミン酸ナトリウムの銘柄」と「昭和15年(1940年)現在の日本調味科工業組合加入社」のリスト。地区と銘柄と事業者名。10年で全く入れ替わってて興味深いねえ。
ブランド名もたいていは「○の素」「味の△」みたいな味の素ライクなもので、その似具合と離れ具合に会社のいろんな思いが現れるよね。そのあたりも楽しんでいただければ。
都市 | 銘柄 | 製造会社 |
| 東京 | 味の恵 | 東京調味料会社 |
| カルコール | 武蔵野製薬 | |
| 愛知 | 料理の素 | 愛知化学 |
| 大阪 | 味の要 | 三上 彰 |
| 道志るべ | 橋本惣七 | |
| 純味 | 広田音松 | |
| 美味素 | 水野化学研究所 | |
| 福味元素 | 前田製薬 | |
| グルタ調味の素 | 数井四郎 | |
| 味の心 | 姉川鉄次郎 | |
| 味の代 | 中田太一 | |
| 人の革 | 杉浦品太郎 | |
| 富士の味 | 石井 忠 | |
| 食味の王 | 高川 慶 | |
| 味の調 | 岡田為善 | |
| 味の徳 | 新井商店 | |
| 味酔 | 麩梅 | |
| 味の功 | 藤尾益吉 | |
| 味の園 | 吉村勝太郎 | |
| 尼崎 | 白鹿 | 旭工業 |
| 味天下 | 河内屋本店 | |
| 兵庫 | 美味の素 | 大和屋シャツ |
| 味の親 | 戸谷松太郎 | |
| 堺 | グルタ | 大阪興工研究所 |
| 食の元 | 渡辺彦平 | |
| アジシン | 桂小一郎 | |
| 新潟 | 越の味 | 新潟化学 |
| 奈良 | 味の故郷 | 日の出商会 |
地区 | 銘柄 | 製造会社 |
| 東京地区 | 金冠 | 東京食品研究所 |
| 味の酔 | 昭和食料研究所 | |
| 味のヰ峰 | 味之研究所 | |
| 味の海 | 東洋化学研究所 | |
| 静岡地区 | 力 | 東洋醸造株式会社 |
| 愛知地区 | 理味 | 児島豊三郎 |
| 澱味 | 桝安商店 | |
| 大阪地区 | 味の鑑 | 石川屋食糧株式会社 |
| 福味 | 大阪食糧工業株式会社 | |
| 味のしるべ | 橋本澱粉並に調味料製造所 | |
| 味の司 | 東洋化学工業所 | |
| 味の源 | 大久保製薬調味料部 | |
| ウテナ | 山崎屋調味料製造所 | |
| 味の徳 | 三ツ輸調味料研究所 | |
| 味の芯 | 平墳製薬所 | |
| 食の元 | 高橋元義商店 | |
| 兵庫地区 | 味の世界 | 中国調味料製造所 |
| 味覚の精 | 清水倉次 | |
| 味の礎 | 誠光化学食品株式会社 | |
| 広島地区 | 味日本 | 味日本本舗鈴木商店 |
| 石川地区 | 調味司 | 東洋調味料合資会社 |
| 味紀元 | 報国調味料合資会社 | |
| 香味 | 香料合資会社 | |
| 富山地区 | 富士 | 加藤源竜 |
突然食いたくなったものリスト:
- 天丼
本日のBGM:
One Way Ticket /NEIL SEDAKA
大昔、カセットテープに録画できるビデオカメラがビートたけしの『スーパージョッキー』で紹介されていた。
ガダルカナル・タカあたりが実際にその場で録画して再生して見せたような気がする。
さすがにカセットテープだと記録できる情報量は少なく粗い白黒動画しか撮れなかったが、それでも一応、撮れてはいた。
これを見たとき、「規格的に大丈夫なのかな?」と思った記憶がある。
その番組以前にこんな話を聞いたことがあったのだ。
東芝(オーレックスブランドだったかも)のカセットデッキに、いってみれば「2倍モード」みたいな、テープのスピードを遅くして例えば60分テープに120分録音できるような機能(具体的な数字は忘れた)がついたことがあった(もちろんそのデッキでしか正常に再生できない)。しかし製造後にこれがカセットテープの規格だったかフィリップスの持つ特許だったかから外れるということで問題になった。テープの走行スピードもちゃんと決められていたのだ。なので大々的な広告はされず販売店で販売員が口で説明するだけで販売され、この機能はそのロットで終わった……という話。どの程度本当の話かはよくわからないのだけども、そのデッキを実際に持っている人から聞いた。「これは貴重品なんだぞ」と。(^O^) ちなみにそのデッキには東芝オリジナルのノイズリダクションシステムである「アドレス」も搭載されていたそうだ。どうでもいい話だけども。
そういう話を聞いたことがあったから、このビデオの紹介を見て「へぇ、そういう規格と特許の関係はどうなってるんだ?」とガキながら思ったわけ。
この規格逸脱?のせいか粗い画質のせいか、この後、こういう商品は全く出てこなかったので私が懸念?した問題も起こらなかったし、私自身このカメラの存在は忘れていた。
さて。
先日も書いたとおり、古いカセットテープの処分を進めている。
その中で、ふとこのビデオカメラのことを思い出した。
ググってみると、いやぁ、あっさり出てくるねえ。(^^;
この↓あたりで紹介されてた。
・PXL2000(MONO-RAMA)
・PXL2000(続・以西肉桂)
こんなの↓。
Fisher Price社のPXL2000(Pixelvision)というそうだ。

Fisher Price社 PXL2000(Pixelvision)
どうやらこれはアメリカのオモチャだったらしい。
YouTubeには、この製品のCMもアップされている。
ラジカセのデカさが時代を感じさせるねえ。
で、肝心の画質はといえば、まぁCMでさえこれなわけで……。
実際はこういう感じらしい。
↓静止画で紹介している。
http://www.deuceofclubs.com/w/wagvid/veni.htm
このオモチャなりの微妙な画質に、今でも一部には愛好者がいるらしい。
なのでこれもYouTubeにたくさん上がっている。
こんな感じ。
どうよ。
この映像、味がありすぎる。(^O^)
たまに「映像公開」とかいって出てくる監視カメラの動画みたいだ。
ええやん。
ほしいほしいほしい!
これで団地ばっかり撮りたい。
それにプログレでもBGMにしたら、あっちゅーまに近未来動画の出来上がりだ。(^O^)
同じ動画にプチプチ音入りの「リンゴの歌」のをBGMをつけたら懐古動画になるという不思議さよ。
うむ。
映画撮ってみるのもいいよねえ。
遠出するときに高速道路で助手席の人にまわしてもらうのも楽しそう。
あるいはこれ経由でニコ生とかやっちゃう。(^O^)
(アンテナ接続らしいが、それはやり方次第でなんとかなるだろう)
大量のカセットテープも再利用できるし。
ちゅうても、現実的には撮ったらすぐにデジタルメディアに落とすだろうからアレだけど。
ほしいよー。
突然食いたくなったものリスト:
- 網代焼
本日のBGM:
To Be or Not To Be /桑名正博&ティアドロップス
よーこんなもんまでYouTubeにありますなあ。ま、PXL2000のCMがあるくらいだからねえ。YouTube凄い。この曲は確か作詞は阿久悠だったと思う。
しばらく中断していたが、もう少し続くこのシリーズ。
90年代の関西ラーメン本を見て、当時のラーメン観を読み解きましょうという奥の深いシリーズだ。読み解いたところでどうなる。(^O^)
以前のはこれ↓。
・90年代のラーメン本3(『ぴあBOOK ~大阪・兵庫・京都・滋奈和~ 本当においしい店(1) ラーメン101店』)
・90年代のラーメン本4(『ぴあランキン'グルメ シリーズ2』)
さて今回は……。

『うまラーメン 関西版』京阪神エルマガジン社
data
発行:1997/12/24
情報:- 現在
掲載範囲:大阪・京都・神戸のみ(とはいえ明石など市外も含む)
内訳:大阪60、京都39、神戸29
掲載店数:128(しかし表紙には「123軒」とある。おそらく特集ページの「冷麺」で紹介した5軒を数に入れていないから)
掲載店数が実際より少なく(「冷麺」の店舗を除いたから)書かれているのは面白い。
これは今とは随分違う。今ならなるべく数を多く見せようとする。だから最近では店の数ではなく杯数を書くことが多い。1店舗でも2杯紹介したら2とカウントできるからだろう。もちろんこの時代でも表紙に大きなフォントで「123軒」と書くからには情報量を誇る意図は見えるものの、そこまでガツガツはしてなかったということなんだろうな。まるで19歳の時に21歳と上にサバ読みした中原理恵のようだ。<違うか
これも非常にオーソドックスなラーメン本。
巻頭特集的なものはなく、いきなり本編に突入する硬派な1冊だ。ただ巻末の50音順索引に加えて、「深夜ラーメン」として営業終了時間別の索引を置いているのがなかなか秀逸。そしてそれは当時の「飲んだ後のシメの1杯」としてのラーメンの位置付けがどれだけ強固だったかを示している。こういう時間別インデックスは最近のラーメン本には見られないけど、今でもあると嬉しいなあ。特に深夜と昼のアイドル時間。15:00~18:00あたりで開いてる店のインデックスはいざという時かなり役に立つと思う。
この本は写真がとてもいい。写真で「うまそう!食いたい!」と思わせる店がたくさんあった。いいカメラマンがいるんだね、ここには。(やっぱりホワイトバランスが狂ってたりピントが合ってないのもあるんだけど)
なお、この『うまラーメン』には約3年後の2000/09/30に改訂版が出ている。

『うまラーメン 関西版 改訂版』京阪神エルマガジン社
data
発行:2000/09/30
情報:2000/07~08現在
掲載範囲:大阪・京都・神戸・和歌山・奈良
内訳:大阪64、京都38、神戸32、和歌山6、奈良2
掲載店数:142
『うまラーメン』オリジナル版の発行(1997/12/24)以降に、関西ラーメン界には大きな「事件」が起こった。それは1998/01/01にテレビ東京系で放映された番組『TVチャンピオン 日本一うまいラーメン決定戦』で、和歌山の井出商店が「ラーメン日本一」に選ばれたことだ。これをきっかけに和歌山ラーメンの知名度は上がり、一気に「ブーム」の様相を呈する。火付け役となった井出商店はラーメン博物館にも出店し、全国的にその名を知られることになる(※)。そういう経緯を踏まえて(のはず※※)、改訂版では京阪神に加えて和歌山・奈良の店も収録されている。おそらく和歌山なんて目に入ってなかったんだろうね。それが外部(東京)から評価されて初めて、逆輸入的に和歌山ラーメンの再評価が行われたと。
※ちなみに「関西縦断ブログ旅」(2008/10頃放映)で、お金を持ってない桜・稲垣早希ちゃんにラーメンを食べさせてくれたのがこの井出商店。
※※この本の井出商店のページにはしっかりと「TV番組で日本一の称号を受け、新横浜ラーメン博物館では最高2時間待ちという記録を樹立した」と書かれている。
まあこの「改訂版」は2000年の本だから「90年代のラーメン本」という今回のシリーズとは外れてしまうのだけども、オリジナルは1990年代ということで、参考出品程度にはご紹介しておこうかなと。
『うまラーメン』(1997/12/24)には掲載されており、『改訂版』(2000/09/30)で消えた店、および『うまラーメン』では掲載されておらず『改訂版』で初めて現れた店は以下の通り。
| 大 阪 | 消えた | 赤坂ラーメン、一級ラーメン京橋本店、金龍ラーメン2号店、好房、剛力ラーメン、湖陽樹、北海ラーメンサロマ湖、焼賣太樓、レストランバーシンガポール、麺屋 神連、双龍らーめん、大来軒 天五店、樹、薬膳麺房 茶茶、つるめん、白龍、ニンニクラーメンはなみち、ハマムラ、中国料理春一番、火乃國、向日葵、豚子、楽天食堂、ラーメン專科力雅 |
| 現れた | 赤れんが、市の、一作、一品香、博多一風堂長堀店、河童ラーメン本舗 千日前店、老舗らーめん北新地 神虎、尾道ラーメンきむら、金龍ラーメン道頓堀店、夢真黒門らーめん、月光仮面、五苑 本店、喜多方ラーメン坂内小法師あべの橋店、らーめん古潭ホワイティ店、長浜ラーメンごん太、元祖豚骨ラーメン作の作、尾道ラーメン十六番、小洞天、大洋軒、藤平 屋敷店、土佐っ子、とっかりII、pig's power らーめん豚子、鱶鰭家 心斎橋店、らーめん武里音本店、尾道ラーメン山長、友翔、らぁめんやさん、れんげラーメン | |
| 京 都 | 消えた | ラーメン海王本店、虎角、新進亭、ラーメン太七、東京ラーメン |
| 現れた | 一番ラーメン、ラーメン小昼、しるそばたか 八条屋台店 | |
| 神 戸 | 消えた | 天一軒、本家ラーメン2国 |
| 現れた | 翁介、皇蘭、とんこつしぇからしか、竹家ラーメン、日の丸軒らぁめん。、楓林ラーメン、尾道ラーメン宝竜、宮っ子ラーメン | |
| 和 歌 山 | 現れた | 井出商店、ラーメン本町、正善、○京 中華そば本店、○三、○高新内(アロチ)本店 |
| 奈 良 | 現れた | 彩華、新新 |
掲載店は見開き2店(1ページ1店)か見開き1店(2ページで1店)となっている。
見開き2店の場合の記事の文字数は13文字×12行=156文字くらい。
見開き1店の場合は18文字×21行=378文字、17文字×22行=374文字くらい。

『うまラーメン 関西版』見開き

『うまラーメン 関西版 改訂版』見開き
多くの店の記事が写真&記事の流用。まあ改訂版だから。
ラーメン日本は火事になる前。「カウンター席で店員さんが手際よく作るのを見ていると、絶対食べたくなるキムチ焼めし600円。まさにオープンカウンターの魔力といえる」まさにその通り。チャーハンをおいしそうに作る店はそれだけで心が躍るね。(^O^)
ほう、紅鶴ラーメンは豚骨なのに化学調味料使ってなかったんだ。
今宮戎一休は現在無鉄砲大阪店がある場所にあった。本店は玉出にある。「大阪で初めてタマユ(玉湯)を登場させた店」とある。ほう。でも、今でもあんまりないよね。(^^;
よってこや寝屋川外環店はこの店がおそらく1号店。現在は「寝屋川製麺所」として公式サイトの西日本地区の筆頭に名前が挙がっている。他の雑誌もこの店を扱っているし、これが「本店」扱いのはずだが、公式サイトではそういう扱いではないみたい。なお運営会社であるイートアンド(大阪王将から社名変更した)についてのWikipediaの記述(「イートアンド - Wikipedia」)ではよってこやについて「1998年より、営業開始」と書かれているが、1997/12/24発行のこの本に載っているし公式サイトの会社沿革には「1997年4月 よってこやラーメン事業部を設立、自社ブランド「よってこや」での展開開始」とあるので、やっぱり97年開店と考えるべきだろう。「元祖唐揚げ」とか「門外不出のスープ」なのにどうしてチェーン店なんだとか、いろいろツッコミどころがあった。(^O^) 大阪王将系なので餃子がおいしいよ。
もっこ 阿部野橋店は店名の上に「浪花の中華そば」というマクラコトバがついて、マークも○に「も」。知ってる人は知ってるけど、「神戸の中華そば もっこす」と瓜2ヶだった。フォントが違うだけ、みたいな。ラーメンそのものも似ていたし、店内にラムネが置かれているところまで同じ。単なるパチモノなのかのれん分けみたいな関係があったのかどうなのか、ググッてもよくわからんよ。ちゅうか、2つ並べてググったら、出てくるのは過去に同じようなことを書いた時のうちのサイトばかりだ。

もっこ阿倍野店

資料画像:もっこす石屋川店
「3年以上も追い炊きを続けた、店の財産ともいえる豚骨スープ……」という記述があるのだけど、この店は(この本掲載時点で)3年もあったの? それすらよくわからないんだなあ。「改訂版」にも掲載されているから、少なくともその後さらに3年以上は存在していたということになる(何故か丼は例のラーメン横丁めん丼に変わってた。フラグだなあ……)。しかし結局この店は、向かいにふくちあんラーメン系の福福らーめんができて、その後閉店してしまった。
この店はこの『うまラーメン』を持っていけばチャーシューメンを半額にしてくれた。この本を持って食べに行ったのは懐かしい思い出だ(それがなかったら行くことはなかっただろうなあ)。最終ページに押された、サービスを受けたことを示すハンコがなかなか貴重品だ。(^O^)

これにつられてノコノコ行ったわけ。
住之江の「浜口」交差点にあった九州ラーメンは看板に「九州ラーメン」としか書いていなかったが、一応「王」という屋号があり、95年の『本当においしい店101』でもそう書かれている。しかしこの本では九州ラーメン。さすがにこんな大事なことを確認しないはずはないと思うので、このあたりが本によってまちまちなのはちょっとよくわからない。単に店側もどうでもよかったのかもしれない。
神座 千日前店「世間のスープと明らかに違うのは、スタッフ全員コック帽をかぶった洋食の出身だからか」なんか変な根拠だ。
ちなみに「オリジナル版」から「改訂版」までの間に、神座は今のオリジナル丼に変更した。

1997年の神座

2000年の神座
大阪で初めてのつけ麺専門店つるめん本店ではこのとき、つけ麺を「ツケダレラーメン」という名前で出している。しかも480円! これと「人気を二分」しているのが油そば730円。なんだこの値段の差は……。(^^; しかしこの店は関西では早すぎた店だったなあほんと。
つる万両は門真にあった店。「全国的に有名なラーメン店『こむらさき』のレシピを、唯一譲り受けることが許された店」だと。正直、大したことなかったんだよなあこの店。(^^; チェーン店並の大店舗だった記憶がある。そしてこの本に広告を出している2店のうちの1つでもある。ちなみにもう1つは天下一品。天下一品はこの本発行の時点(97年)時点で160店舗の大チェーンだった。もちろん当時すでにウェブサイトを完備。これと列んで表表紙裏というかなり高価だと思われる場所に広告を出している。こんな天下一品と違ってつる万両はこの門真の店1店だけだったと思うけど、どういう資本背景があったんだろうなあ。その広告によるとオーナーは吉野出身だそうだ。まさかダイワハウス関連とか……いや、これは妄想。広告を見ていくと、こんなことが書かれている。「つる万両の旨味を知らずしてラーメン通とは言えない」。うむ。そうか。つる万両亡き今、関西のラーメン好きは永遠に「ラーメン通」となる道は閉ざされた。麺は自家製(無かん水)。看板の文字は榊莫山先生の筆になるものだというこの無駄遣い気合いの入れよう。

ピンクレディーのB面のコーラスがビーチボーイズってくらいの無駄遣い。<伝わらんか。(^^;
しかしこむらさき云々という話は本当なんだろうか。こむらさきといえばこんな地域違いの場所に住んでいる私でも名前を聞いたことがある(京都に同名の店があったけど、それは別もの)くらいの有名店なんだけども。疑問なのは、「全国的に有名なラーメン店『こむらさき』のレシピを、唯一譲り受けることが許された店」のうちの、「譲り受けることが許された」と「唯一」というところ。「唯一」ってのも、これだけ有名なのにって思うし、そんな貴重な店なのに「門外不出の味とされた『こむらさき流』ラーメンを『つる万両』が大阪風にアレンジ」って。それはアレンジしちゃいかんだろう、きっと。(^^; まあなんというか、よくわからない店だった。
この本には大阪と京都の間の余りページで「うま冷麺」という1章を設けて5軒を紹介している。ラーメン界の「準主役」としてこの時代は冷麺が認識されていたのだ。おそらくこれが今ならつけ麺だろうか。あるいはつけ麺はすでに準主役を飛び越して主役級になったので、今この位置にいるのは油そば/まぜそばあたりかもしれない。これもまた時代の刻印。またここで紹介されている「冷麺」は5つともいわゆる「冷やし中華」であり、韓国冷麺は全くない。
四条大宮の京一は「好みにうるさいが、これ、と決めたらずっと通い続ける初老の男性の率が高いのもこの店の特徴」って、何か変な説明だよなあ。(^O^)
ラーメン横綱 吉祥院店は、この2年前の『本当においしい店101』では「本店」とされていた店。2年前に「支店数16店舗を誇る京都では大御所的存在の店」だったのが、この本では「現在では直営18店舗を持つ大御所」となっている。2年で2店舗。フランチャイズはやらず、直営店だけの横綱はほんとに地味ながら着実な増え方をしている。
ラーメン親爺「スープの材料は極秘だが、他とは違う独特の食材の使い方をするなど、ラーメンにかける情熱は計りしれない」って、それじゃあ確かに計り知れないよなあ。(^^;
京都と神戸の間の余りページは「取り寄せラーメン」。興味がないのでこれはよくわからないよ。
三宮の四宮軒には「店内禁煙」の記述。つまりわざわざ特記する事項だったわけだ。確かに昔はラーメン店でタバコなんて当たり前だったよなあ。食べ終わったラーメンの、丼の底に少し残ったスープに「ジュッ」っとタバコを入れて丼を灰皿代わりにするような光景は、頻繁にはなかったけどもさして珍しい光景でもなかった。そう考えると時代は変わったねえ。
神戸らーめん第一旭「醤油ベースの澄んだスープは濃い口だがさっぱり。古(いにしえ)の支那そばに近い味がする」この説明でどのくらいの読者が味が想像できたのだろう。これで通じると思ったライターも凄いと思うんだ。
杏花村の話は面白く興味深い。「日本にいると本場の味を忘れてしまうと心配していたが、本国の友人に「香港には香港の、上海には上海の、中国料理があるんだから、神戸には神戸の中国料理があっていい」と言われて以来、神戸の中国料理を追及している。「本場では砂糖は入れないが、日本人は甘いのが好きだからうちでは入れてる」……」
麺についての記述を集めた。
この頃になると自家製麺の店が増えてくる。ただ、雑誌側にも知識がないのか自家製麺のことを「手打ち麺」と表現している。製麺機を使っている限り、基本的には自家製麺だろうが製麺所だろうが作業工程は同じなので、自家製麺を表す言葉として「手打ち麺」という言葉を使うのは間違いだと思う。もし手打ち麺という言葉を使うのだとすれば、製麺機を使わない麺という意味で使う方がまだ実態と合っているのではないかと思う。あるいは狭義には北方から伝わった、両手で麺を2本、4本、8本、16本……と伸ばしていくやり方を、南方から伝わった、竹桿を使って生地を伸ばし、包丁で細く切ってめんにする方法と区別するために使うこともあるかもしれない。いずれにせよ「自家製麺」を「手打ち麺」というのはどうにもこうにもおかしい(今から考えれば)。
自家製麺の店が増えたとはいえやはり製麺所派が多数ではある。それが当たり前とした上で「特注麺」という言葉にプレミアム感を持たせているところが時代かなあ。
また、この本での特徴は、玉子麺、かん水少なめ、そして極細麺をアピールする店が多いことが挙げられる。玉子麺は高級感があるようだ。またかん水は健康のことを考えてということらしいが、ラーメンの麺に含まれる微量の炭酸カリウムや炭酸ナトリウムを「ひかえめ」にしたところでどの程度の差があるかなあ。私には無意味な差別化にしか見えないけれど。
まんねん「少し縮れた麺は特注で、シコシコとした食感がたまらない」
赤坂ラーメン「特別に仕入れる麺」
一級ラーメン「一級らーめん専用の麺を喜多方で特注生産している」
九州ラーメン博多「特注の細麺」
薩摩ラーメン 四天王「特注の麺」
らーめん33「わざわざ製麺所に作らせているという卵入りの太麺」
信濃路「特注の細麺」
向日葵「麺は、関西の沖縄こと大正の製麺所で作られた平麺」
シンガポール「特製細麺」
京都一休軒「一休軒用に作らせた麺を使い、本場の味を忠実に再現している」
江洋軒「特注の太麺」
自家製麺の店も増えるけど、雑誌側は「自家製」にさほどのアドバンテージは見つけられていないようだ。この本で「自家製」が最も売り文句的に使われているのは「自家製チャーシュー」だ。
ラーメン専科力雅「店の2階で作る手打ち麺は、ご主人自慢のコシの強いもの」
ちりだラーメン「毎朝粉から練り上げる自家製麺は透明感とコシのある細麺」
ラーメン旭屋「自家製の細麺」
楽天食堂「平べったい全蛋麺はもちろん自家製」
みよし「麺も細めでもちろん自家製手打ちだ」
豆市「麺はご主人自ら作る卵麺」「ワカメを練り込んだ麺が自慢の五目ラーメン800円も試すべき。麺の色と味は感動的だ」
杏花村「卵をたっぷり使った自家製の全蛋麺で、口当たりが滑らかで、不思議と伸びない」
神戸元町別館牡丹園「30年来同じ職人が作る自家製麺は、うまみ、歯応え、喉ごしすべてが申し分ない」
愛愛 東門店「ほどよくコシがある麺も自家製で、台湾の縮れ麺と違い、少しストレート系」
龍園「もちろん麺も手作り」「中華麺500円は普通に麺をゆでるのでなく、玉ネギなどの野菜で取っただしで麺を煮込んで味付けする」「麺はモチッ、だしは野菜の甘みたっぷりで絶品」
芦屋ラーメン庵「ツルツルした少し細めの自家製手打ち麺」
「自家製手打ち麺」ねえ……。
また、全国的なご当地ラーメンブームと、自前でご当地ラーメンを持たない大阪の特徴からか、「本場」から直送というのも1つの大きな売りになっている。
一休「こだわりの麺は博多から取り寄せ」
会津喜多方ラーメン 蔵「喜多方の豊かな地下水、地酒を使って打った平打ち太麺を現地から毎日直送」
横浜ラーメン名物屋「麺屋もと誰をわざわざ中華食材の豊富な横浜から仕入れていたり」
めんくい 心斎橋店「尾道でも有名なラーメン専門店「朱華園」から直送された平麺」
火乃國「麺は地元熊本でも評価の高い富喜製麺所から取り寄せている。厳選された小麦と卵、沖縄産の黒糖を、阿蘇の伏流水で丁寧に練り込んだ生麺は、コシがあり、なおかつ添加物が一切入ってない。麺自体にうまみがありスープとの相性も抜群だ」
熊本ラーメン 味千 京都1号店「本場熊本の本店に注文次第、麺とだしが送られてくる」
「本場そのままの味」が最上とされた時代ですな。このあたりは本当に時代を感じる。
かん水少なめはこの時代の特徴なのか単なる編集者の趣味か……?
北野八番亭「使う素材にかなりこだわり、麺はかん水少なめ、卵のつなぎでシコシコ」
もっこ 阿部野橋店「かん水少なめの手打ち細麺」
つる万両「麺は、かん水を全く使わないため、消化が良くて胃もたれしない」普通のかん水を使った麺は消化が悪くて胃もたれしますかそうですか。
サカイ みその橋店「健康を考えてかん水を抑えた麺を使用している」
で、玉子を使うともっとえらいみたい。(^O^)
揚子江「卵を使った極細麺」
ラーメン樹「麺の製造元だけに麺には自信があり、あえて細麺を使用。伸びにくいように卵白を多めにし、丸一日寝かせて熟成させている」
龍虎「麺も卵の風味たっぷり」
丸玉食堂 東店「ここの麺は卵と塩で練ったもので、横幅はあるが薄平たいので軽い食感」
で、「特注」だの「自家製」だの「手打ち」だの「直送」だのの環境的な話ではなく麺そのものの特徴を記述することも多くなってくる。
よってこや寝屋川外環店「水分量が多い多加水麺を使用しているのでツルッとしたのどごしが味わえる」
味仙「細めでコシのある麺」
ラーメン海王 本店「最高級の小麦粉を使っている白い麺」
麺の茹で方に言及するところも、少しではあるが出てきた。
新福菜館本店「太めの麺は差し水を4~5回差してコシを出す」
ラーメン親爺「麺もゆで具合が均一になるように、大鍋で泳がしてゆでるという細やかな心配り」
サロマ湖「麺、スープの素ともに旭川の親類縁者からの直送」「大鍋を使用し泳がすようにゆであげる」
このあたり、量は少ないけれど麺に対する多面的な見方が出てきたと思う。
魚介系など和風のスープついての記述はまだ少ない(がある)。
北野八番亭「スープは地鶏と北海道の羅臼昆布をベースに取った醤油味、豚骨味の2種類」
双龍ら~めん「スープは豚骨、鶏ガラに昆布を加えたアッサリとした醤油味」
会津喜多方ラーメン 蔵「豚骨をベースにして、昆布、煮干しの風味を生かしたあっさり味のスープ」
マンサクラーメン「鶏ガラ、豚骨、昆布、野菜などが混ざり合っただし」
四宮軒「利尻昆布や醤油などで味付けされたスープ」
満天「日によって、だしのうまみとなる鶏は、丸鶏だったり、鶏ガラだったりするが、カツオ節と昆布を使うため、スープは和風味のあっさり仕立てに」
女性客関連の記述もあるにはあるが、『ランキン'グルメ』ほどのこだわりはないみたい。
麺屋 神連「……豚骨味にもかかわらず、意外なほどあっさりしていて食べ終わった後も口がすっきりしている。だから、豚骨好きな人はもちろん、「こってりしたのはちょっと苦手」という女の子にもおすすめだ」
北野八番亭「女性が1人でも気軽に入れる明るく清潔感あふれる店内」
本家2国「ちょっと女性客が少ないのが悩み。「女の人大歓迎。チャーシューを少し多くするかも」という店長の狭間さんの言葉を確かめに行こう」
これらの他に、この本の記事で目立ったのは「自家製チャーシュー」「自家製キムチ」「自家製メンマ」「自家製ニラ唐辛子」のような「自家製」のフレーズ。
特に「自家製チャーシュー」は多く見られる。
いずれにせよこの本には「自家製麺」「自家製チャーシュー」「自家製キムチ」「自家製メンマ」「自家製ニラ唐辛子」というフレーズはあるが「自家製スープ」という言葉は見られない。
これはこの時代のラーメンが、やはりスープ偏重であった証拠だろう。
スープに「自家製」という言葉が使われないのはそれが当たり前だから。ラーメン屋は麺を含めて他のものを外注することはあってもスープを外注することは有り得ない、それこそがラーメン屋の仕事だ……と認識されていたということだ。まあ実際にはこの時代も業タレはいくらでもあっただろうけど、それでもよほどの店でない限りスープを取る真似事くらいはしたはず。
突然食いたくなったものリスト:
- チーズバーガー
本日のBGM:
不条理なKissを忘れない /チャゲ&飛鳥
なので911公開討論会digital ひえたろうdigitalひえたろうiPhonePCtestTV「ラーメンと愛国」いろいろうどんうましかものおすすめお好み焼きお知らせかわいい物理つくるつけ麺つぶやきやってみたアンケートアートイベントオボレビトカセットテープカップ麺クルマケータイスイーツスパムソフトソーステレビデジモノトイレトンデモネットハンバーガーハードブログモノモフモフラーメン三ヶ条不思議中谷宇吉郎他人の空似備忘録化学/うま味調味料名言安心安全家電岡本太郎広告建築心理手作り鳥居政治文化映画本標識・マーク漫才熊言八言犬チェーンメール甘いもん看板・貼紙神社禁止科学/ニセ科学自転車落語街街角言葉記事警告買わず置き道路ブタ関西つけ麺史音楽食べ物食品サンプル餃子馬鹿PCカテゴリの別の記事は←の月別アーカイブからアクセスしてください。
« 2011年1月 | メインページ | アーカイブ | 2011年3月 »

暗黒の過去記事(ランダム)
過去記事をランダムに表示します