力横綱@堺
堺では老舗の部類に入るラーメン店で(1985年創業)、おそらく私もこの店に来たのは10年ぶりくらいだと思う。
彩華、神座のような天理系の、白菜とニンニクをいっぱい使った醤油ベースのラーメンを出す店。

店の前には観葉植物がたくさん
夜中に友人と通りがかり、誘われて入ったが正直乗り気ではなかった。
10年前の味を覚えているわけではないが(さっぱり忘れてた)、少し前に彩華に行ってやっぱりダメだとがっくり来ていたところだったので、印象はあまりよくなかった。
だいたい、その前に1杯食べてたし。(^^;
というわけでその友人がスタミナラーメンの大盛を頼み、私が普通のスタミナラーメン(¥630)を頼んだ。

スタミナラーメン(¥630)@力横綱
具は白菜、ニラ唐辛子、ニンジン、豚バラ肉(チャーシューではなく、生のバラ肉をその場で炒める)。
スープは豚骨、鶏ガラ、醤油。
麺は半透明の細ストレート。

湯気が...。
とにかく熱々。
白菜など野菜と肉を野菜炒めのように豆板醤で炒めて、そこにスープを投入し一煮立ちさせたのをあらかじめ麺を入れておいた丼にドバッと注ぎ込む(一応、バラ肉が入ってるがのだが、私のに入ってたのは「1粒」みたいな量だった)。
普通のラーメンのスープはぐらぐらとは煮えていないし、「かえし」は冷えてるものだし、ここまで熱々じゃないと思う。この熱帯夜に湯気を見るだけでつらい。(^^;
ニンニクは大量に入っているはずだが、炒めている時にニンニクの匂いがさほど立っていないように思うのでこちらはスープ投入後に入れている(炒めてない)のかもしれない。
熱い。
暑い。
しかも豆板醤とニラ唐辛子がデフォルトで入ってるので辛い。
汗だくだ。
食べ始めの印象は、熱くて辛くて塩辛いというもの。
熱い辛いはいいけれど、塩辛いってのはダメだろうと思った。こりゃやっぱり外れだろうなと。
ところが。
食べ始めはかなり侮っていたのだが、食べ進むうちに驚きだ。
やっぱりベーシックなというか、長く愛されてるなりの理由がある......と思うほどによくなっていった。
こんなバランスのいいラーメンはそうない。
麺は半透明の細めストレート。
昔っぽい、保存が利きそうな安っぽい麺だ。
この麺は単独でというか、他のスープで食べると全然うまくないと思う。
しかしこのスープの中にあると、抜群にうまい。
この前に1杯食べていてさほどおなかが空いていないのに、「麺が足りないっ」と思ったくらい。まあ実際1玉100gだから少ないと感じても不思議じゃないけど、そういうのは関係なく「うまいのでまだ食いたい」という気持ちになった。
辛さだけではなく、スープのほんのりした甘さ、塩加減、うまみといった懐かしい味と醤油&脂が、チープながらこの麺にはベストマッチング。
私はこの麺を好んで食べようとは思わないけれど、このスープで食べるなら是非この麺で食べたいと思う。
おそらくこれ以上高級な麺や高級なスープを使えば、全然ダメなラーメンになってしまうはずだ(バランスについてわかる素晴らしいエントリ⇒「美味しんぼを検証してみるその2 パンか肉かそれとも調和か」)。
おそらく作り方は彩華と大して違わないと思う。
しかし麺とスープのバランス、つまり「ラーメン」というメニューの完成度を考えると、圧倒的に力横綱に軍配が上がる。
できればもう少し肉が入っていてほしいけど。(^O^)
白菜の量は結構多く、白菜を麺と一緒に毎回運んでも足りる。これは素晴らしい。
いやはや。
参った。
全く期待していなかったのが、食べ進んでいくうちに
「......え、え? うーん......いやその、へえええ、そうか。......うーん。......あらら、いやいや、これ、いいじゃない......」
と自分の先入観が覆っていく感覚はなかなか快感だった。
これを目指して遠路はるばる来る必要はないが、通り道にあるならたまには顔を出したい店。
ニンニクは食べている時にあまり気にならないくせに、匂いはかなり残る。これが天理系スタミナラーメンの醍醐味だ。\(^O^)/
この店には武蔵がよく訪れるようだ。他にも正道会館や堺ブレイザーズのポスターなどが貼られていて、店の歴史と常連との信頼関係が伺える。
こういうのもラーメン屋の理想の形の1つなんだろうなあ。
突然食いたくなったものリスト:
- シシカバブ
本日のBGM:
スーダラ節 /植木等
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