十三の名店坦坦の2軒隣にできた新しい店舗。
坦坦よりも改札口に近く、改札を出たら右方向に客をそのまんま吸い込むような好立地だ。2009/07/21オープンだそうだから、ほぼ半年しか経ってない新規店。
はじめばっこ志に行こうとしていたのだけども、駅の向こう側に回り込む時間がなくて(^^;、初訪問のこちらに入ってみた。
つけそば大盛(¥850)を頼んだ。店内の表示によるとこの店ではつけそばが人気ナンバーワンだそうだ(1位つけそば、2位赤つけそば[特製辛味噌が入ってるそうだ]、3位中華そば)。そうですか。
しばらく待って、つけそば大盛(¥850)が登場。

つけそば大盛(¥850)@誉商店
具はメンマ、チャーシュー、水菜。麺の上にネギと味海苔。
麺は普通のやや太めのストレート。
スープは豚骨魚介。油多め。魚粉強め、酸味強め。

麺

つけ汁
他の豚骨魚介と違った個性を出そうとしているのはわかる。
例えばスープは他のと違って酸味がかなり前に出ている。正直、あまり旨いと感じなかったが、あるいは雑炊にする分にはいいのかもしれない。
#このあと頼めば残ったつけ汁にご飯を入れて雑炊にするサービスがある。その時に焼き石で温め直すのが面白そうなのだが、急いでいたので私はやらなかった。
あるいは麺も、他とは少し違うようだ。
店内のウンチク貼紙には、こんなことが書かれている。
| 誉商店 おすすめ 旨い!つけそばの食べ方~ その壱、まずはつけ汁を一口すすり、濃厚な魚介スープを味わうべし。 その弐、国産上級小麦粉とタピオカを配合したもちもちの特注麺をスープにからませ食感と旨味を楽しむべし。 その参、最後に知る人ぞ知る「スープ割り」残ったつけ汁にあつあつのスープ割りを入れ〆るべし。 ※麺もつけ汁もあたたかい「あつもり」も出来ます。スタッフにお申し付け下さい。 |
なるほど、「国産上級小麦粉とタピオカを配合したもちもちの特注麺」とな。

国産上級小麦粉とタピオカを配合したもちもちの特注麺
そもそも店名で「なにわ製麺」を名乗っているのに「特注麺」とはこれいかに。雑誌によるとこの店は埼玉にある店の姉妹店なのだそうだが、そこは自家製麺をしていてそこから仕入れている......あたりが最大限に好意的な解釈かな。としても「なにわ製麺」はないわな。
......それはまあおいといて。
最近、中華麺に国内産小麦(内麦)を使う店が増えてきたけど、これがよくわからない。
国内産小麦は外国産に比べてかなり品質は落ちると聞く。「確かめたのか?」と言われれば辛いが(^^;、内麦は外麦に比べて低タンパクというからにはつまりはグルテンも少ないわけで、麺への適性は劣ると考えるべきだろう。それに昔から国内産小麦の方が安いにも関わらずずーーーーーっと圧倒的に外国産小麦のシェアが高いことからもその評価は容易に推測できる。
いや内麦にも、品質以外の部分での優位性はあるとは思うんだよ。
例えば「安全性」。これは現実はどうなのかちょっと私にはわからないが、ポストハーベストなんちゃらとかが使われていないのは確かだと思うし、ほんとのところは別として、食い物というのは疑えば疑うほどマズくなるのは確かだから(^^;、その意味で「国産の安全性」のプレミアム感はあるだろう。
あるいは価格上のメリット。小麦は国策上、内麦の方が安くなるようになっている(そのために外国産小麦は一度すべて政府が買い取って、価格を調整して国内製粉会社に売る)。内麦は入札制になっていて、現在は讃岐うどん用のブランド小麦が輸入小麦よりも高くなることもあるようだが、それはごく一部の現象だ。
あとは食糧自給率アップ、か。
このあたりを目指しているのなら、内麦を使うメリットもありそうだ。
ただ、いずれにせよ、味とは関係のない部分の「メリット」ではある。
とすれば、別に誇らしげに内麦を使っていることを前面に出す必要があるのかなと思ったり。
#現在の麺野郎のつけ麺の麺は内麦を使っているそうだ。プライムハードとブレンドして使っているのだと思う。頑張れば内麦を使ってもこのくらいの麺は作れるという例ではあるが、それでも私にはまだ、あえて外国産ではなく内麦を使う目的がよくわからない。実際、私は一時麺野郎で出していた、アメリカのウェスタン・ホワイトという小麦で作った麺の方がおいしいと思った。
で、品質の劣る(タンパク分が少ない)内麦の食感になんとかもちもち感を出すためにタピオカが使われてると思うのだけども、どうなんだろう。(とはいえタピオカはでんぷん=炭水化物なのでタンパク分の代用にはならない。もしブレンドではなく内麦100%なんだとしたら、おそらく他にも卵白粉とか活性グルテン?とかいうやつみたいなタンパク分を補うものも使ってるだろうなあ)
以前、東京板橋区の大栄食品が作っているタピオカ麺を食べたことがある。食感が面白く、製麺会社の麺の中ではかなりよくできたおいしい麺だった。「もちもち」のカテゴリーに入る食感なのだが、これが普通の麺とは少し違う。言葉ではちょっと表現できない不思議な感触で、これはつけ麺の麺としても合格だと思った。
しかしその大栄食品のタピオカ麺は恐らく輸入小麦を使っていると思う(推測)。国内産小麦と一緒に使ってそのメリットは引き出せるんだろうか。
......とまあ、頭で考えたことはこういうことだけども、実際に食べてみてどう思ったかというと......、うーん。
正直、内麦だろうと外麦だろうとタピオカを使う意味なんて全然なさそう。(^^;
というのも、食感を味わうにはちょっとこのやり方はないと思うのよ。
まず、麺がちょっと細い。そしてそれをかなり冷たい水で締めている。
冷たい水で締めてるから随分固めの仕上がりになっていて、しかも細いから食感を味わうような麺にはなっていない。
この麺は最近のつけ麺の流れからいえば少し細い方で、おそらくはあえてこの太さを選んだのだと思うのだけども、それでもこれがもしもうちょっと太ければどうだったのだろうと思ってしまう。私自身はタピオカ麺が生きるのは太麺だと思っている。
水温はきっと季節柄もあってこうなんだと思うから、ひょっとしたら開店当初の夏にはこの「もちもちの特注麺」の食感を楽しめたのかもしれない。
こういう麺と、かなり酸っぱさが突出したつけ汁......少し足を伸ばしてよかにせに行くかどうか迷う時はあるかもしれないが、2軒隣の坦坦と迷う暇はなさそうな気がする(坦坦を選ぶ)。
というわけでこの店は(再訪するとしたら)春以降にもう一度かな、という感じ。
突然食いたくなったものリスト:
- モンブラン
- カプチーノ
本日のBGM:
Ragdoll /AEROSMITH
それはエアロスミスやないか。

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