カレーつけめん@純情屋

 ちょっと前にテレビ番組の『リンカーン』で、「第2回芸人ラーメン王決定戦」というのをやっていた。
 そこで勝俣州和が「ラーメンは旨い、カレーも旨い、それが一緒になったらどれだけ旨いことか」みたいなことを言ってカレーラーメンを作っていた。他の芸人に「小学生の発想だ」とツッコまれてたけど。(^O^)

 いや実際、安易な発想だと思うのよ。

 そして「安易な発想」である分、カレーラーメンというのは世の中に案外たくさん存在する。
 しかしこれまた案外?、旨いカレーラーメンはあまり多くない。

 1つの大きなパターンは、カレーうどんの麺を中華麺に変えただけになっているもの。
 和風ダシを利かせて、玉ネギ、青ネギを多めに入れて片栗粉でとろみをつける、といった具合。

 こうなると安易の上に安易を重ねて、いくら何でも工夫がなさすぎる。で、そうなるとだいたいカレーうどんの方が旨いのだ。中華麺を使う必然性が、味による必然性ではなく「うちはラーメン屋だから」というもの以外にない。
 だったら旨いカレーうどんを出す店に行った方がいい。

 かといって単純にカレーライスのドロリとしたルーをそのまんま丼につっこんでいいかといえば、もちろんそういうわけにもいかない。
 カレーうどんにカレーライスそのままのカレーを使うわけにはいかなかったのは、ライスではなく麺で食べるという違いがあるからだろう。カレーライスはライスとカレーを一緒に口に運べばいいが、カレーうどんはうどんを一度カレーから引き離してから口に入れなくちゃいけない。単純に考えてもルーの絡み具合は工夫しなくちゃいけない。スープ+麺という構成であるうどんにあって、あまりドロドロのルーを使ってしまうと、麺が水分を吸収するのに伴っていっそう絡みが強くなってしまい、1回で持ち上がるルーの量がハンパなく(^O^)多くなってしまう。すると麺をすするという楽しみが失われ、さらに食べ終わったときには丼に何も残ってない、なんてことになりかねない。(^O^) まあそれはそれで好みの問題ではあるのだけども、麺をすすり上げるという麺類独特の楽しみが失われるなら、別に麺類である必要性はなく、普通に旨いカレーライスを食べればいいじゃないかと。変な言い方をすれば、こういうやり方をしたカレーうどんは「麺っぽい形に加工したご飯とカレールーを口に入れた」という感じになる。これはうどんだけではなくラーメンでも同じこと。
 かといって普通のうどんダシやラーメンスープのような液状にすると、それはカレー的観点からすればかなり「シャバい」状態であって、これまたあまりおいしくない(好みだけどねえ)。
 結局、汁麺の汁の部分にカレーを持ってこようとすると、絡み具合の調整はかなり難しい問題なのだ。それをカレーうどんは「ダシでのばしてアンでとろみをつける」というやり方で解決したわけだけども、それをそのまんまカレーラーメンでやってもそれは単なるカレーうどんの代用品に過ぎない。

 だからカレーラーメンというのはなかなか難しい。実際、旨いカレーラーメンというのに私はあまり出会ったことがない。

 話が少しそれるが、大阪のミナミには自由軒という洋食屋さんがある。
 そこの名物はそのまんま「名物カレー」という名前のカレーライスで、その特徴は「初めから混ぜてある」こと。(⇒こういうの

#なお自由軒の公式サイトにもあるように、本家の自由軒せんば自由軒(フランチャイズ展開やレトルト商品を販売している)はまったく別の店。

 名物カレーはおいしいのだけども、普通のカレーライスとはやっぱり別物だ。別の食べ物だと考えた方がいい。

 名物カレーは最初から混ぜてあるので、米とルーが接触している時間がかなり長く、米は水分を吸ってしんなりしてしまっている。そして均一に混じっているので、カレーが少し薄く感じる。例えば5のルーと5のご飯があるとして、(1のルー+1のご飯)×5よりも(5のルー+5のご飯)がカタマリで舌に当たる方がメリハリの利いた味に感じられるだろう。
 普通のカレーライスはそうなっている。
 普通のカレーライスにおいてライスとカレーは、まあ一部は接触しているにしても完全に混じっているわけではなく、両者が出会うのは口に入ってからだ。そこでそれぞれカタマリとして舌に当たる。そして混ざる。ご飯は口に入るまで余計な水分を吸収することなく単独でご飯としてのアイデンィティを保持している。そこにカレーが加わることで両者の旨さが引き立つのだ。

#ドロリとしたルーのカレーライスが好きな人は、そのあたりが好きなんだろうと思う。まぁ私がそうだってだけだけども。:-p

 きっとカレーラーメンとカレーつけ麺の違いはこの、名物カレーと普通のカレーライスとの違いに似ている。

 ラーメンとつけ麺の大きな違いは、麺が液体に接している時間にある。
 ラーメンは最初から麺がスープにずっと浸かっていて、つけ麺はつけ汁と麺は別々に供され、食べるごとにいちいちつけ汁に麺をつけて口に運ぶ。だからつけ麺の麺が「のびる」ということは原理的にあり得ないし、ということは麺がスープを吸ってしまうこともない。

 で、まあもちろんこれは好みの問題に過ぎないのだけども、やっぱりカレーライスの旨い食べ方は普通のカレーライス(事前に混ぜない)だと思う。

 そして、もしもカレーを中華麺と合わせるのなら断然ラーメンよりもつけ麺ではないかと。

 ラーメンでやってしまうと麺が絡みすぎてしまうのでルーをあまり濃くすることはできないけども、つけ麺ならかなり濃くしても大丈夫だし、そうすると味のメリハリもつくし麺の食感も維持できる。カレーが存在感の大きいものである分、麺がそれに見合った存在感を維持できるのはバランスを取る上で非常に重要だ。

#これは確信もない印象論に過ぎないけども、カレーうどんが讃岐うどんではなく比較的コシが弱い大阪うどんを使ってこそ成功しているのは、(カレーライスに比べて)薄めのスープにコシの強い讃岐うどんを合わせてはバランスが取れないからだと思う。つまり、汁麺にカレーを合わせるならあまり濃いめのカレーを使うわけにはいかない⇒それに見合った麺が必要 となるわけで、例えば得正あたりがカレーうどん専門店として成功しているのは偶然ではないと思う。

 ......とまあ、こういう長い前振りをしておいて、今回は純情屋カレーつけめんの紹介。評価ではなく紹介ね。

 言うまでもなく(か?)純情屋は大阪でのつけめんのパイオニアで(since 1999)、メインである醤油つけ麺の他にも従来から坦々つけ麺黒ごま坦々つけ麺味噌つけ麺がラインナップされている。

 それが2009/03から平日営業が26:00まで延長したのを期に、新メニュー(塩つけめんカレーつけめん)が加わった。

 そのうちの、カレーつけめん(¥900)。



カレーつけめん(¥900)@純情屋

 Y君渾身の一杯。

 トロミもいい具合で、コクというか、深みもちゃんとある。
 初期バージョンに比べて現在は甘味と辛味を増しており、これがまたよろし。

 濃さでいえばほぼカレーライスと同じ。これがラーメンだと濃すぎるが、つけ麺だとちょうどいい。そして純情屋独特の極太麺だからこそこの濃さを受け止められる。細麺だと麺がボロ負けしてしまうだろう。

 そして温泉玉子も入ってて、全然飽きさせない。
 そして極めつけは、純情屋の、あの大阪一うまいチャーシューの端っこ部分がゴロゴロと入っているのだ。これはかなり嬉しい。

#上記自由軒のサイトによると、カレーに玉子というのは自由軒から発祥していて、主に関西中心に広まっているのだと。......え? 関東だとやらないの?

 そして私の場合、シメはライス(¥200)。(^O^)



カレーらい~す

 そのまんまカレーライスとして食べる。

 テーブルに置かれている漬け物を入れて食べるとこれまたイイ!

 ま、一度食べてみてよ。

突然食いたくなったものリスト:

  • グラタンコロッケバーガー

本日のBGM:
Rage Of The Winter /RHAPSODY






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このページは、hietaroが2009年6月 6日 22:38に書いたブログ記事です。

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