カレーライスと水
昨日紹介した中で一番面白い広告を出す阪急3番街に、「インデアンカレー」というカレー屋さんがある。
私はこれが好きで、エントリもすでに2つ上げている。
このカレーの旨さは、最初に甘さが口に広がり、その後にじわじわと辛さが追っかけてくるところ。これが何とも言えんのだ。
去年、NHKの『ためしてガッテン』で、カレーについてやっていた。
そこで東京カリー番長が出てきて、カレーをおいしくする「4種の神器」を紹介していた。
その4種とは、砂糖、バター、トウガラシ、ニンニク。
中でも一番のポイントは砂糖。人間にとって甘味は「重要な栄養源」なので、甘いものは「食べる価値のあるおいしい食べ物」と脳で判断されるのだそうだ。そう判断されるとそれ以降の審査が緩くなる......ということらしい。
だから非常に辛いカレーでも、最初に砂糖の甘さが入ってくるとその「うまい!」信号の影響で、その後に入ってくる辛さとか苦さとかも「うまい」と感じてしまうのだと。
そりゃインデアンカレーがうまいはずだ。(^O^)
......で、どうしてこういう話を書いたかというと、poohさんのところの「共感の陥穽」というエントリで引用されていたwebちくま連載「科学者にも怖いものはある」の第6回、納得力のある風景(承前)の文章を読んだから。
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繰り返しになるけど、妄想を抱いてしまう人がいること自体はしょうがないのだよね。その人に行動力があれば、自分の妄想を世間に知らせようとするかもしれない。問題は、それを聞いて納得しちゃうこと。 たとえば、言葉には人の心にはたらきかける力があるから、水にも影響を与えて不思議はないんだ、というたぐいの説明をされて、納得したり腑に落ちたりしてしまう人が少なからずいる。この説明の前半と後半には本当はなんの関係もないのだけど、こうやって繋がれてしまうと、うっかり納得力を発揮し過ぎてしまうのだろう。 それはたぶん、はじめに「いい話」だとか「心地よい話」だとか、共感しちゃったせいなのだ。共感してしまえば、あとはどんな説明でも納得しちゃえるのだと思う。よく考えてみると、この水の話は決して「いい話」どころじゃなくて、とんでもなくひどい話だとわかるはずなんだけどね。だって、人の心よりも水の言うことを信じようっていうんだから。 |
なんか、この話ってカレーの話と似てない?
で、これってかなり普遍的なことのような気がする。
最初のセキュリティを通過しちゃうと、あとの判断は甘甘になっちゃうというところ。
きっと、人間は四六時中セキュリティセンサーを働かせてはいられないんだな。疲れるから。
だから入口の判断のハードルを上げておいて、それを通過したらあとはキュリティセンサーは外しちゃうと。
例えば赤の他人の時に見たら嫌なことでも、一度好きになってから見るとそこも魅力に感じてしまうとかいうのも似ている。
そういう「判断」と「審査の休止」というのは誰もがいつもやっていることだと思う。適用範囲や度合いは違うにせよ。
つまり、こういうのって人間の「基本仕様」ってことですかねえ。(^O^)
#まあ大脳レベルでの話と生理レベルの話を混同しちゃいかんのだろうけども。
話広げすぎかな? (^^;
料理と甘さと言えば、そういえば最近コメント欄でぴっけさんに教えてもらった四ツ谷の「済南賓館」の話も思い浮かぶ。本格「山東料理」(現地では「北京料理」とは言わないそうで)を受け継ぐこの店は、化学調味料、砂糖、ラードを一切使わないのだそうだ。
それがどんな味になるか、恥ずかしながら想像がつかない。
一度是非行ってみたいと思ったんだけど、なんと今年の1月に閉店しんだと。残念。_| ̄|○
そういえば昔、日本人は中国人よりも甘さをうまいと感じる傾向が強く、中国料理も日本では甘めに作った方が喜ばれる、とどこかの料理人が言っていた。
突然食いたくなったものリスト:
- インデアンカレー玉子入り
本日のBGM:
She's A Lady /TOPS
カセットテープのmp3化をしていて、かなり久しぶりに聴いたTOPSの『Vehicle』。洋楽のカバーアルバム。いやあ、これが演奏、アレンジ共にひじょ~にかっちょよくてたまらん。
TOPSは結構早めに解散しちゃったので覚えている人もあまりいないが、ホーンセクションやらを抱えるビッグバンドで、同時期の米米クラブあたりと競合するイメージだった。「タイムマシンにお願い」をかなり早くカバーしてたのも印象に残ってる。
......しかしそれでもかなり長い間、記憶から消えていたんですよ。ところが久しぶりに聴いたらそれが後悔に変わりましたですよ。いやほんと。こんなにかっちょいいバンドが、こんなにあっさりと消えてしまってよろしいのでしょうかね。
日本はもうちょっとこういうバンドが活躍すべきだと思うのだが。
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結局、わりとですね、ぼくらはそう云うバイアスに引きずられる、と云うことなんだと思います。
ところで、福岡のちょっと山側に、「ころしのカレー」と云うキャッチコピーで有名だった「リトルインディアン」と云うカレー屋があって、ここのカレーもまさに「甘くて辛い」カレーだったのを思い出しました(わりと最近閉店してしまったみたいですけど)。
偶然でしょうが面白い。インデアンカレー、食べてみたいです。
>結局、わりとですね、ぼくらはそう云うバイアスに引きずられる、と云うことなんだと思います。
そういうことなんでしょうね。
それに何の抵抗もなく身を委ねてしまいたくなる欲求というのも、あるのだろうなあ。
インデアンカレーは丸の内にもあるようですから、東京か大阪に出向かれたときは是非一度、味わってみてください。
>それに何の抵抗もなく身を委ねてしまいたくなる欲求
安心の価値って、きっと時代をさかのぼるほど大きいでしょうからねえ。必ずや「種族の記憶」として遺伝子に刻み込まれて (。_・☆\ ベキバキ