ボヨヨンラーメン ウマインジャー閉店

 太平かつみ・さゆりの店「ボヨヨンラーメン ウマインジャー」に行ってきた。



ボヨヨンラーメン ウマインジャー@都島区

 2007/11/11の開店以来赤字が続いていたそうで、既報の通り、2008/06/30をもって閉店となった。

 公式サイトでは、こんな状況でも笑顔?のさゆりちゃんのメッセージが掲げられていて、涙を誘う。

http://www.k-marumie.com/katsusayu/umainja/

 店内の写真などは他の色んな人のサイトに紹介されているだろうから省略するとして、全体的な感想を。





 スープは澄んだスープの塩豚骨で、ちょっと甘さを感じるもの。
 麺は普通の麺かピンクの麺が選べて、私はピンクを選んだ。麺に梅干(?)を練り込んであるそうだが、これはあくまで色を出すためらしく、味も香りも感じない。
#店内の説明では「梅を練り込んだ」とあるけど、梅じゃ赤色は出ないよね? どゆこと?


写真じゃわかりにくいが、若干ピンク。

 チャーシューはちょっと「ホロホロ系」の、魚の缶詰を連想させるような味。悪い意味じゃなくね。こういうのはたまにある。

 麺の湯がき具合やコシは気に入ったのだが、あまりに残念だったのが、スープ。

 まずくはないけれど、これ、10年前......いや、15年前の味だよ......。_| ̄|○

 いちばん近いのは、昔のスーパーのフードコートにあった塩ラーメン。
 いや、いい材料使っているらしいし、それは感じるが、結果的にはフードコート味。

 昔のラーメン屋でこういうのを出している店はそこそこあった。特に「シメのラーメン」みたいな位置付けで。10年前は大阪もラーメンのレベルが低かったので、こういう味の店もたくさんあったように思う。

 そういう店がオールドウェイブになりながらも一定の固定客がついていて長年商売が出来ている......そうやって生き残っている店であれば、今でもこの味を出していても納得がいく。

 しかし今、新規開店でこの味を選ぶというのはかなり「???」だ。

 この「???」を解消するために、どうしてもいろいろ想像してしまう。
 私はこの店が出来た経緯を知らないので不正確かもしれないが、何というか、このスープがこの店の全てを物語っているような気がするのだ。

 一緒に行った友人は、この味について「ラーメンをナメている」「ここ数年来で一番まずい」と表現していた。
 私はそこまで厳しくは非難しないし、味もそこまでヒドイとは思わないけども、それでも

「太平かつみ、また掴まされたな」

 とは強烈に思う。

 この味から想像できるのは、


  • まず太平かつみ・さゆりがラーメンについてあまり知識や思い入れがないこと(あればこの味を選ぶとは思えない)、
  • きっとこれまでの100円ショップやスナックの延長線上に「ラーメン店」があっただけなんだろう(でないと一緒にメロンパンを売るという発想も出てこないだろう)、
  • ということはもちろん彼らは「素人」であるわけで、ラーメン店を始めるにあたっては彼らを「指導」した「プロ」がいるはず。しかしその人が現在の大阪のラーメン事情に通じていたかは大いに疑問、
  • にもかかわらずこれをやらせたその「プロ」って、どうなのよ? 結局のところその人だけが儲かったってことだよね? ああ、なるほど。

 みたいな、いやーな事情だ。

 結局、太平かつみ・さゆりはまともなビジネス・パートナーを選ぶところから始めなくちゃいけなかったんだと思う。

 店内にやたらたくさん貼られている有名タレントのサインは、この店に来たタレントではなく、「オールスター大感謝祭」でひっかき集めたものだそうだ。(^^;

 店の外装は、悪く言えば風俗案内所っぽい空気も漂う。
 内装や調度も含めて、さゆりの趣味がキョーレツに反映されている模様。

 何というかな、客が何をしに店に来るのかという部分の認識が、やっぱりタレントのそれだったんだろうなあ、と思う。

 本来たいていの客は、タレントの店だからといって(よほど運が良くなければ)店でタレントに会えるなんて思っていないし、もちろん飾られているサインを見るだけのために来る人だって今時いないだろう。
 結局、タレントの店だろうが何だろうが、食べ物の店は「味がいい」ことを最優先にしないといけないはずなのに、どうもそれは二の次にされたように見える。

 実際に味がそう感じさせるし、開店当初にテレビで放送された店長(さゆりの兄)の修業物語にも、そういう感覚はにじみ出ていた。
 テレビではさゆり兄の開店までの努力を追うものになっていて、ちょっと感動してよ......みたいな構成になっていた。
 さゆり兄は全くの素人で、さらに超不器用。湯切りも満足に出来ないところから3ヶ月の修業で開店にまで漕ぎ着けるという努力物語だ。
 これはこれで、確かに人の努力&克己というのは見ていて気持ちいいものだけれど。
 でもさあ。
 やっぱり「たった3ヶ月の修業でなあ......」って思っちゃうよねえ、どうしても。

 ちゃんとした客(リピーターとなる客)に来てほしいのなら「たった3ヶ月の準備期間でよくこれだけ頑張った。感動した!」みたいな宣伝はあり得ないよ。どうしても「何だよ、素人が作ってるのかよ」と思うもの。
 つまりこれは「とにかくも店の宣伝」を優先したからこその放送だったわけだ。どんな客でもいいから来てほしいというタレントの発想。

 同じ芸人でも、たむらけんじの店が流行っているのは、

「1回ひやかしで行ったら、これがけっこうウマいねん。また行きたいなぁ」

 という評価を得たからだろう。一見さんばかりなら、こんなに保たない。
 つまりたむらけんじの店が流行っているのは、彼がタレントだからという理由以上に「ウマい店だから」ってことだ。これは食べ物の店として当たり前のことだと思う。

 これもまた勝手な想像だが、太平かつみは、自分のこれまでの商売の失敗を「運が悪かった」だけだと思っているんじゃなかろうか。だから同じことを続けていてもまた運が巡ってくれば大当たりもあり得る......みたいに捉えているような気がする。
 もちろんそういうこともあるだろう。
 でも、それってやっぱり運任せ。

 太平かつみには、一度でいいので、自分の商売の道具(100円ショップの商品だったり、ラーメンだったり)に真剣に向かい合ってみてほしいと思う。
 ラーメンが流行らなかったのは、「たまたま味が受け入れられなかった」のではなく、最初から無理な味だったのだ。
 そしてこれがもっと重要なことだけど、これはいつだって修正できたはずなんだ。もし商品に真剣に向き合っていたら。
 ちゃんとウマいもの出してたら勝手に流行るよ。有名なんだから。

 さゆりちゃん頑張ってるのがわかるから応援したいんだよ。

 だから、もうちょっと用心深くというか、カタギで頑張ってる人に真面目に教えを乞うところから始めたらどうだろう。ちゃんとどういう味のラーメン屋が流行ってるかとか、自分で調べようと思えばすぐに出来たはずなんだ。
 それでなくてもイヤというほどグルメレポートだってやってるわけだし。

 さゆりちゃん、元気出せ。
 かつみ、さゆりちゃんを泣かすな。
 さゆり兄、次も頑張れ。

 ......と、味の割に割高なラーメンを1回食べただけで書いてしまいました。

 いや、「透明スープの塩豚骨」自体はこれからまだブレイクする余地があると思っているのだけど、でも、それは使い古されたこういう味じゃないはず。

突然食いたくなったものリスト:

  • くるみ餅

本日のBGM:
らせん階段 /甲斐バンド



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コメント(2)

さゆりちゃんへの愛とラーメンへの愛が、拮抗しているっていうかなんていうか……。
板挟みの自覚があるんじゃないでしょうか(^◇^;)

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このページは、hietaroが2008年7月 1日 05:25に書いたブログ記事です。

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