「上から目線」

 某所でこの言葉を見て、常々感じていたことを少し。

 最近(かな?)よく「上から目線」というフレーズを、ブログなどで見る。
 このフレーズが使われる文脈はたいていの場合、

「......その言い方は『上から目線』を感じる。不愉快」

 という、表現に関する非難であることが多い。

 つまり「見下されている」と感じるのだろう。

 まあ見下されるのがイヤだと感じる感覚自体は普通なのだと思うが。

 それにしてもみなさん、よっぽど上から話されるのがお嫌いなようで。

 しかし、例えば能力なり知識なりが上の者が下の者にその分野について語る時、「上から目線」になったところで何ら不思議ではなかろう。

 そりゃ何から何まで、つまり人格的に「上から目線」というのなら、それは単なるイヤな奴だって話なので不愉快でいいのだけれど、どうして能力のない者がある者からその分野での話を聞くのに「対等」の話し方を要求するのか。

 いや、別に「上から目線」に不快感を持っちゃうこと自体は仕方がない。思うっちゃうんだから。しかしそれを堂々と表明できてしまう神経がよくわからん。
 自分が「下」であることを自覚することって、非常に大切だと思うのだけれど。
 こういう人は特定分野の「上下」と、人格の上下を分けて考えられないんだな。
 助手席に乗ってシートベルトをすると、
「あれ? 俺の運転、信用できないの?」
とかいうタイプ。(違うか(^O^))
(↑これの場合は物理的な問題と精神論を混同する人)

 結局、教えてくれる相手が、

「教えたいんです。どうぞ勉強(練習)してくださいお願いしますお願いします」

 的な態度をとってくれれば問題ないんだろう。

 でも、こういう人はまず「上」の側には回れないだろうな、と思う。

(「上から目線をする人」側に回れないという意味ではなく、知識や能力を身につけることができないだろうという意味ね)

 根本的なところで「上から目線」は悪か、という話。

 単なる見解の違いなのか、絶対的な能力・知識の違いなのかで判断しなくちゃいけないんじゃないのかな。

突然食いたくなったものリスト:

  • 冷麺

本日のBGM:
Empire /QUEENSRYCHE



カテゴリ

トラックバック(1)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 「上から目線」

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://taizo3.net/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/5294

トラックバックいただく場合は、本文に記事へのリンクを入れてください。

» http://tanpopo2dandelion.blog21.fc2.com/blog-entry-198.html(蒲公英 〜癒しと生命力の花〜)~のトラックバック

5月の記事への反応で恐縮ですが……。 『digital ひえたろう』 編集長の日記★雑記★備忘録:「上から目線」を拝読しました。 最近、私もつ��... 続きを読む

コメント(6)

TAKESAN :

今日は。

一般に「上から目線」という言葉(これ、バラエティ番組なんかを通して普及したんじゃないかと見ています)に、「そんなのものわからんの? バカ?」とか、「教えてやるから心して聴き給へ」、という意味を読み取るのでしょうね。

なんか、知識の無さとかを指摘する事そのものが「上から目線」だと思う人が、ある程度いるような気がします。それがかなり客観的な指摘であっても。それは、無意識に自分自身が「無知な者を蔑む」認識を形成しているからではないか、なんて思う事も、たまにあるのですよね。

私なんかは、無知である事をどう評価するか、というのもコンテクスト(←最近よく見る。「コンテキスト」という表現ですけどね)に依存する、と思っているので、無知即愚か者、なんて単純な図式は描いていないんですよね。単に機会が無かっただけ、という場合もあるでしょうし、「知っていなければならない」事を知らないという時には、罵倒されてしかるべき場合もある、とも考えています。

管理人 :

>TAKESANさん

 こんにちは。

 他からの対応はどうあれ、「無知」の張本人は、「無知だから蔑まれて当然」という意識を、ほんの欠片くらいは持つべきだと思うんですよね。
 いや、卑屈になれというわけでもないし、そういう人を蔑め、という意味でもないのですが、少なくとも1人称で考える場合に、そういう、「自分の方が劣っている」を素直に認める感覚は隅っこの方でいいから存在してなきゃなあ、と。

 客観的な指摘なら、もし主観的に

「教えてやるから心して聴き給へ」

 と聞こえたとしても、

「これはかたじけない。教えてくれてありがとう」

 ですむ話なんですよね。

>無意識に自分自身が「無知な者を蔑む」認識を形成しているからではないか

 私はむしろ、「無知な者を蔑んで、何が悪いの?」ということについて、みなさんあまりに無自覚ではないかな、と思ったり。

 いや、一見過激に見える意見を言っているという自覚はありますが、これはかなり適用範囲が狭い話ですので、そのあたりはご了承いただきたいのですが。
それでも、単に知らない者と知っている者との関係では、それは別にあってもいいのではないか、少なくとも無条件に「『上から目線』はダメ」という価値観が成り立つのは変だと思うんですよね。(きっとこれはTAKESANさんの「コンテクストに依存する」を言い換えているだけだと思いますが)

 ですから、

「それは『上から目線』だ」

 という人に対して、

「いや、これは『上から目線』ではなくて……」

 と反応する人が多いのも、ちょっと気になります。
 状況によっては、

「どうして『上から目線』がダメなの?」

 と問い返した方がいいんじゃないかと思うことも多いんですよね。『上から目線』が出てくれば脊髄反射的に

「不快です」(=「無知で悪いか」)

 と表明しちゃうのは、かなり醜いと思います。


 もちろんこの適用範囲はかなり狭くて。例えばkikulogにたまに出現する(最近も来ましたね)9.11陰謀論ビリーバーの「上から目線」あたりになると、話はまったく別になる。

#でもこの場合は、まず話の内容自体がアレなので、『上から目線』のような語り口は二の次になってしまってあえてその部分に「不快」と表明することもないような気がしますが。

 まあ、どのあたりが適用範囲内で、どのあたりが適用範囲外であるのかなんて、個々の状況で判断すればすぐにわかると思うんですよね。

apj :

 現実には、上から目線の人が語る内容が、見当外れであったり間違いであったりすることがあるわけで。

 思い上がるなヴォケとしか言いようがなかったり。

管理人 :

>apjさん

 あ、もちろんたいていの場合、そういうことなんだと思います。
 ↑で「適用範囲が狭い」と書いたのはまさにそういうことで。

 多くの場合は、「上から」という立場そのものを強調しようとすることで、自分の論を安全地帯に置こうという意図が見え見えですから、見ていて痛々しかったりします。

 ただ、そういう論の中身自体に問題がある人の場合は、周りの反応として、

「……ですよ。
 ところで、ちゃんと議論したいのならもうちょっと話を聞いてもらえる口調にしたらどうですか?」

 といった、口調の問題はあくまでも付け足しになるわけですね。

 内容に文句が言えない場合に

「上から目線で不快」

 がメインに出てくるわけで。(^O^)

うめっち :

上から目線はこちらの業界ではほぼネタにされます

エラい人とエラそうな人は全然ちがうしねw

管理人 :

そりゃそうだね。

逆に、普通に「いや、そうじゃないでしょ」という人に対して

「なんで上から目線なんだよッ!」と言っちゃう「上から目線」が一番恥ずかしいってことで。(^O^)

コメントする

2008年11月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

ランダム名言

勤勉はバカの埋め合わせにはならない。勤勉なバカほどはた迷惑なものはない。

ホルスト・ガイヤー『馬鹿について』より。


『digitalひえたろう』ニュース

<今号の名言>集を更新しました。(2008/06/18)
<ま、ラーメンでも一杯。>を更新しました。(2008/06/13)
HIETARO Tumblr始めました。(2008/02/28)

このブログ記事について

このページは、hietaroが2008年5月27日 14:22に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「「これでよろしいですか?」」です。

次のブログ記事は「書こうと思って放ったらかしのネタ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.0