2008年4月アーカイブ

 kikulogにコメントしようとふと思ったのだけれど、少し政治的な話になると思うので、自分のところに書いた方がいいかなと思って、ここ用に書きました。さすがにこれをkikulogにコメントしようとしたわけじゃありません。(^O^)

憲法9条と911陰謀論、または安斎先生はどう考えておられるのだろう
2008/4/29

別のエントリーで話題になったことですが、目立たせるために新しいエントリーにしました。
 
安斎育郎先生が代表をしておられる「憲法9条メッセージ・プロジェクト」が出しているブックレットの中に「9,11 マスターキーから何が見える?」というのがあります。これが実は2006/10に開かれた「9 ・11 真相究明国際会議 in 東京」の講演録なのです。成澤宗男・ベンジャミンフルフォード・きくちゆみといった陰謀論肯定派のみなさんが語った記録で、奥菜秀次が大略「結局、肯定派は誰も公式報告を読んでいないことが明らかになった」と書いたあの会議です。もちろん、記録が出版されること自体に問題はないし、資料的価値もあると思うのですが(後で自分の発言をごまかそうとしても証拠として残るわけですし)、問題は出版元です。これにはとても驚かされました。
 
気になるのは2点
(1)安斎先生はこの件をどう考えておられるのだろう
(2)憲法9条を守ることと911陰謀論はまったく別の話だが、世間ではどの程度リンクしているのだろう。「9条堅持・陰謀論否定」の人たちは声を上げているのだろうか

(略)

 この(2)の

「憲法9条を守ることと911陰謀論はまったく別の話だが、世間ではどの程度リンクしているのだろう。「9条堅持・陰謀論否定」の人たちは声を上げているのだろうか」

 という疑問について。

 恐らく望み薄だろうなと思う。

 現在、9条護憲派の内部では、「9条護憲」というスローガンさえ一致すればそれ以上はあえて問わないという、ちょいと困ったことになっている。

 一言に「9条護憲」といっても、昔と違い、今では様々なバリエーションがある。かつては社会党の「非武装中立」のような、9条と自衛隊は相容れないという判りやすい立場が多かったが、今では自衛隊容認はもちろん、9条のもとでの集団的自衛権の行使まで許容する「9条護憲」派すら存在する。
 だから今では同じ「9条護憲」を主張していても、その示す内容はお互いに相容れないものである可能性もかなり高く、社民党がいくら「アンケートでは○%の人が9条の改正に反対しています」と主張したところで、その「反対」の中のどれほどの割合が社民党のいう「護憲」の意見かというのはかなり疑わしくなっている。

 ところで、去年、憲法改正手続法(国民投票法)が(安倍晋三の妨害にもかかわらず)成立した。
 日本国憲法の改正には、衆参それぞれ2/3以上の議員の賛成によって発議、その後国民投票で過半数の賛成を得ることが必要になる。この法律はこの手続を定めている。
 国民投票法は3年間の凍結期間がおかれており、具体的な憲法改正案の審議は2010年から可能になる。その時に政治的にはどうなっているか判らないから、必ずしもすぐに発議されるかどうかは不透明だけども。

 で、憲法改正案論議になれば、最大のトピックはもちろん9条だ。
 おそらくは第2項(交戦権の否認)を改正し、第3項に自衛権を明記して自衛隊の存在を規定するということになるんだろう。

 この案に対し、9条護憲派はもちろん反対することになるだろう。

 しかし、ですよ。その「反対」の意味について、ちゃんと考えないといけない。

 もし仮に9条改憲案が発議されたとしよう。

 「承認」された場合は自衛隊は晴れて「日本軍」となり、条文どおりの自衛権の範囲での行動が保障されることになる。(それが集団的自衛権まで踏み込むのかはちゃんと憲法に書けばいい)

 では「否認」された場合はどうなるか。

 本当は、その場合についてはっきりさせておかないといけない。
 9条の条文は変わりませんが、自衛隊も存続しますし、イラク派兵みたいなのも内閣の判断だけでやっちゃってオッケーです、集団的自衛権の行使もアリじゃないですか......という状況のまま続くなら、9条改憲派にとっては「○が出たらオレの勝ち、×が出たらお前の負け」みたいな、絶対に負けないジャイアン勝負になってしまう。

 これまで9条護憲派は、憲法を語ること自体をタブーとし、その次は国民投票法を作ること自体に反対して改憲派との「真っ向勝負」を避けてきた。
 しかしこれからの勝負はそういうわけにはいかない。

 ......にもかかわらず、相変わらず実戦準備ができていないのが今の9条護憲派の姿だ。

 今、9条護憲派がやるべきことは、いずれ(必ず)発議される9条改憲案に対して、「もしも護憲派が勝ったら(改憲案が否認されたら)、現在ある9条と現実とのギャップを埋めるために、安全保障政策はこういう形にしなければいけない」という、公平な勝負のルールを改憲派に突きつけることのはずだ。でないとジャイアン勝負になってしまうから。
(本来、「改憲」の発議はそこまで重いものだという覚悟を改憲派に迫るということはそれだけで改憲発議の抑止力になり得るわけで、護憲派の戦略としてはこれは不可欠の手段だ)

 その上で発議されれば正々堂々と国民投票で勝てばいい。本当に国民の半数以上が9条改正に反対なんだったら、勝てるだろう。そしてその勝利は現在の「解釈改憲」を是正する、有意義なものになるはずだ。

 つまり、9条護憲派は、発議のずっと前から、国民投票をジャイアン勝負にしないために、ちゃんとした意思統一を図っておかないといけない(勝てない)ってこと。

 ところが9条護憲派の方々はあまりそういうところには頭をめぐらせていないため、「9条護憲」で一致さえしていれば「仲間」だから、とりあえずその中身は問わない......というバカバカしいスタンスを採っているのだ。

 条文さえ残せれば集団的自衛権もおっけー、という人ばかりならそれでもいいけども、そうでないなら9条護憲派はお互いが本当は何を「護」ろうとしているのかをちゃんと知り、互いの主張を理性的に批判しあって整理しておくべきなのだが......。

 私はこの人たちは本当は「勝つ」気がないんだと思うよ。

 インナーサークルで、「平和って大事だよねー」「改憲派は戦争したくてたまんないんだよねー」と言い合って満足しているだけ、という感じに見えてしまう。

 ほんとは9条改憲の国民投票は9条護憲派にとっても最大のチャンスのはずなのに、そういうふうに意識できてる人ってほとんどいない。

突然食いたくなったものリスト:

  • タンテ・アニーのチーズケーキ

本日のBGM:
Upside Down /ENERGY

ドイツのメロディック・パワーメタルバンド、ENERGY。3本ほどのデモテープを出していて、一部ファンジンでは高い評価を得た。私もテープを手に入れ、とても気に入っていた。ところが残念ながらすぐに解散。。+゚(ノД`)゚+。 ほんとに「幻」のバンドとなってしまった。
最近ふとこのバンドのことを思い出してググってみると、「Metal Archives」というサイトにデータが載ってた。
http://www.metal-archives.com/band.php?id=84101
なんて凄いサイトなんだろう。(^O^)
せっかく持ってたデモテープをなくしちゃってとても悲しいのだけれど、できればまた聴きたいな。
......しかしほんと、このサイト凄いなあ。試しに同時期のデモテープバンドでもう1つ気に入っていたBAROCKというバンドを検索してみたら、ちゃんと載ってましたよ。
http://www.metal-archives.com/band.php?id=76953
マジ凄すぎ。
このバンドも面白かった。HMマニアのみなさんはいつか何かの機会でこれらのバンドのデモテープを見つけたら、何も考えずに速攻ゲットですよ。

 というわけで、京都に行きましたよ。

 もちろん河鍋暁斎を見に。

 京都国立博物館での「没後120年記念 絵画の冒険者 暁斎 Kyosai-近代へ架ける橋-」と京都国際マンガミュージアムでの「明治日本のギャグマスター 暁斎漫画展」を両方ご堪能。\(^O^)/

 両方、素晴らしいものだった。
 特に京博の方は質、量共に圧倒的。
 肉筆に限ってこれだけの規模のものは空前にして絶後だという。
 うむ。
 これからもないだろう、と。

 確かにそう思わせるほどのものだった。

 国際マンガミュージアムは建物も面白かった。

 京都国立博物館がいかにもの近代建築であるのに対し、こちらは昔の小学校を改装・増築したもので、両者とも建築物を鑑賞するだけでも楽しい。

(京都国立博物館を設計した片山東熊[かたやまとうくま]は、実は暁斎の弟子となった建築家コンドルの一番弟子だったりする。因縁だといえば言えなくもない。(^O^))



京都国立博物館

 マンガミュージアムの方の写真は撮るの忘れた。

 1日1000円のパーキングに駐めて、市内はキックボードで移動。(^O^)

 ほんとはQ氏と行くはずだったのだが、前の日に高熱を出して断念。お前は小学生かと。(^O^)

 ま、1人だと小回りがきく。



キックボードは結構ガタが来てた。新しいのが欲しい。

 以下、備忘録。

  • 暁斎は歌川国芳に学んだ後、狩野派に学ぶ。
  • 狩野派では「洞郁(とういく)」という名前をもらっている。
  • 狩野派に入るには養子にならないといけない。しかし養父よりも絵がうますぎて離縁されたという説あり。
  • 狩野派は江戸時代の日本絵画界のメインストリーム。名門なりの縛りがあった。⇒浮世絵を描いてはいけない、など。
  • しかし時代が江戸から明治に変わり、狩野派に体制側御用達絵師の特権はなくなった。狩野派のみを学んできた兄弟弟子はみな生活に困窮するようになる。対して浮世絵を学び、狩野派での修業の合間に隠れて他の技法も修得していた暁斎(当時は狂斎)はその技術を生かして狩野派以外の絵画も描き、絵師として十分食べていけた。
  • もしも江戸がずっと続いていれば、おそらく暁斎も狩野派の技巧派として生きていったのではないか。
  • 現に晩年には師匠に狩野派を嗣いでくれと頼まれ、引き受けている。しかしすぐ死去。
  • 暁斎は狩野派ではない様々な絵画を描くことを「心ならずも鳥羽僧正の狂画にならひて」と表現している。鳥羽僧正といえば鳥獣戯画の作者で、暁斎もまさにこの流れの絵画を数多く残している。もちろん狩野派絵画ではない。(^O^)
  • 江戸末期から明治にかけて武士から商人へと社会の力関係が変わった。暁斎も商人などの求めに応じて様々な絵を描いた。
  • 暁斎は自らを「画工」「売画」などと表現しているが、これは卑下ではなく、まさにそれだけの技術を持っていることの自信の現れである。
  • それを象徴しているのは「狂斎」と、「狂」を名乗っているところ。中庸ではなく、一方に極端に偏る「狂」こそが芸術を作る、という意識は18世紀中国に生まれ、18世紀の半ばには京都に伝わった。それが19世紀に江戸の北斎に受け継がれ、暁斎へと続いている。
  • これと「売るために絵を描いて何が悪い」という意識はつながっているらしい。このあたり聞き逃した。しかし確かに北斎も「画狂老人」の号を用いている。
  • 暁斎の浮世絵の師匠・歌川国芳は歌川豊国の弟子であるが、彼は豊国よりも北斎を尊敬していた。それが暁斎にも影響を与えている。
  • 「待賈(たいか)」というのも同じような言葉で、「買い手を待つ」という意味。「待賈堂」とも号した池大雅もまたこのような意識を持っていた。
  • 池大雅の「大雅」の号そのものが、「待賈」から来ている。
  • 暁斎は豪放磊落というイメージがあるかもしれないが、非常に小心な人だった。
  • 暁斎が狩野派以外の絵を描くときは酒が入っているとき。しらふの時は狩野派に対して後ろめたさを感じ、ふざけた絵は描けなかった。
  • だから絵を見るとだいたい何合の酒が入っているか判る(河鍋楠美さん)
  • 酒が入るといろいろやってしまう。逮捕されるきっかけとなった絵も酒の席で興に任せて描いた絵。
  • この筆禍事件で1年間牢獄で過ごすことになるが、そのきっかけとなった絵はどういったものかわかっていない。
  • おそらく江戸時代にあっては同じことをやっても捕まることはなかっただろう。それは江戸時代には絵師は所詮「たかが絵師」であったから。しかし明治はそういう時代ではなくなっていた。
  • 新しい支配者となった薩長にとって「江戸」(東京以前)は過去の遺物でしかなく、文化としての興味は一切なかった。
  • 「酒を飲んで絵を描く」ことが(あるいは別のことであっても)悪いと感じるようになったのが近代。
  • 牢から出た狂斎は「暁斎」と改名する。明治4年のこと。落款で明治3年以前か以降かが判る。(牢に入っていたのは明治3年から4年にかけて)
  • 暁斎は本当に絵が好きで、牢にいたときですら紙と筆を借りて毎日絵を描いていた。
  • 暁斎は明治3年から死ぬまで、毎日絵日記を残している。
  • 狩野派の技術しか持っていない他の弟子に比べて暁斎はその高い技術を生かして様々な絵を描き、経済的には困ることはなかった。ある日人力車に揺られていると兄弟子がうらぶれて歩いている姿を見かける。「どうしたんですか?」と声をかけると、食うのも困るくらいになっているのだという。暁斎はその場で車を兄弟子に譲り、次の日から毎日弁当を届けさせたという。
  • 明治14年の第2回内国勧業博覧会に出品した作品がその博覧会での最高賞を授賞した。暁斎はこの絵に100円の値をつけた。会場の係員はそんなべらぼうなと非難したそうだが、榮太樓(和菓子屋)の主人が言い値で買ったのだそうな。(←これは京博の展示絵画の解説に書いてある) しかしほんとに売れてしまってびっくりしたのは暁斎らしい。いや、50円でいいのですので......と言ったらしい。すると榮太樓主人、「100円でないと買わない」と。(^O^) 結局もらった金は全部返してしまったのだそうだ。
  • 狩野派の絵師としてしらふの時に書いた絵は「謹画」などと書いたりしている。
  • しかし「謹画」は大抵面白くない。
  • 「家では書いてはいけないという家訓がある」(楠美さん)←どういうことだろう?
  • 「伊藤若冲の絵は茶席では絶対に掛けてはいけなかった」(狩野博幸さん)←なぜだろう?
  • 楠美さんはやっぱりチャキチャキの江戸っ子。批評家⇒ヒショウカ、作品⇒サクシン、是非⇒ゼシ。
     

    突然食いたくなったものリスト:

    • パインジュース

    本日のBGM:
    原宿キッス /田原俊彦



     凄い雑誌を発見。(正確には「もらった」)
     その名も月刊『マモル』。
     キャッチコピーは「国民とともに防衛を考える情報誌」。しかも「防衛省編集協力」。「マモル」は国防の「守る」ですね。

     今号の特集は、「目指せ!自衛官というお仕事」。

     いやあ、すごい。

     広告はほとんどなく、おそらくは防衛省が広報費の中からお金を出して作ってもらってるんじゃないのかな。
     内容は自衛隊内部の仕事や装備の紹介、あるいは防衛省のホットニュース、現役自衛官のインタビューや体験入隊のレポートなど。さすがに血なまぐさい話が出てこないのは、この号が「目指せ!自衛官というお仕事」というリクルーティングをテーマにした号だからなのか、それともこの雑誌がそういう空気なのかはこの1冊ではよく判らない。(まあそうだろうけど)

     もちろん若いモンの気を惹くために?柔らかい部分もあって。

     まず表紙。サイトを見ても判るが、この数号前からグラビアアイドルが自衛官の格好をして表紙を飾っている。最初の数ページは実際、グラビアに割かれていて、今号は川村ゆきえ。私はこのコにまったく興味がなかったのだが、これに載ってる写真はなかなかかわいくて、ちょっと萌えた。(^O^)
     制服フェチさんにはたまらん表紙ではないかと。





    コスプレじゃないか

     あと、「ミリキャラ占い」ってのがある。「ミリキャラ」ってのは「ミリタリーキャラクター」ってことだろうなあ。「海よりも山が好きだ」とか「涙もろい方だ」とか「人付き合いが苦手だ」とかいう問題に「YES/NO」で答えていくと自分の「ミリキャラ」が判る仕組みになっている。
     ちなみに私は「大砲」だそうです。(^^;
     他には「音楽隊」「ペトリオット」「イージス艦」「衛生」「救難機」「潜水艦」「哨戒ヘリ」「戦車」などなどがある。(^^;
     今月の「大砲」は、「金運も恋愛運も好調! 週末はデートや遊びで忙しくなりそう。ただし、あまり調子に乗ってハメを外しすぎないこと。異性からデートに誘われたときは、誠実な態度で対応すればいいことがありそう。ラッキーアイテム:ネコのキーホルダー」だそうだ。心してかからねば。ちゅど~ん。

     そして最後には「隊員御用達のお店」ということで、隊員が進める食べ物屋が紹介されている。

     実はこの本は私が東京に行ったときにもらった。四谷(防衛省がある)に用事があって、ある人に「四谷でうまいラーメン屋さん知らん?」と訊ねたら、「知らないけど......あ、ちょっと待って」と見せてくれたのが、この雑誌のこのページだった。「あ、この雑誌、持っていってください」といってもらい受けたのだね。(^O^)

     で、紹介されていたのが四谷の旭川らあめん こもり

     食ってみると、さすがに肉体を動かす人たちの好みと言うべきか、麺の歯応えがよく、塩味が濃いめのボリューム感のある味噌ラーメン。

     なるほど、判りやすいなあと感心しつつ食った。

     え? ああ、あんまりうまいと思わなかったな。(^^;;

     まあとにかく、こういう雑誌が出されていることに驚きでございました。ちゅど~ん。

    突然食いたくなったものリスト:

    • 餃子

    本日のBGM:
    Under Jolly Roger /RUNNING WILD



     いいタイミングでアップできなかったが、書いたので。

     聖火リレーは無事終わったそうで。

     走っていた欽ちゃんが突然立ち止まって、

    「あんなのダメだよ~。チベットの人たち、かわいそうじゃないか~」

     とか言って自ら聖火を消しちゃったら凄い衝撃だろうなあ、とか妄想してたんだけども、そりゃさすがに。(^O^)

    突然食いたくなったものリスト:

    • てりやきバーガー

    本日のBGM:
    Fly, Fly Away /MAD MAX



     この数日? ロリポップサーバーの問題かどうか、500エラーが出まくって、コメントも受け付けられないし、エントリも上げられません。

     どうなってるんだろう?

     咒いか?

     TAKESANさんのところ知った文章を、ちょっとパロってみました。
     あんまり出来が良くなくてアレだけども。(^^;


    別れ話を切り出すメールを書く皆さんにお願い。

    『結論を最初に』

     まず、タイトルと本文冒頭それぞれに、「別れたい」とはっきり、書いてください。
     

     今、お願いしたいことはただこの一点だけです。事実を受け入れることが苦手な人にはっきりと内容を伝えるために意識してみて欲しいという要望です。

     何よりまず最初に、別れたいという意志を明確に示してから内容に入ってください。できれば、強調表記を活用したり、デコメールにしたり、一行あけたり、手紙であればカミソリを同封するなどして、できるだけ目立つようにしてくださると助かります。さらに、読点で大事なフレーズを浮かび上がらせて頂ければ、言うことなしです。

     これまで身の回りで、いろんな方の別れ話を紹介させていただいているのですが、驚くほど連敗中です。皆さんの別れたいという思惑とは全く逆に、相手を傷つけないように書いたフォローの表現に感動して引き込まれ、皮肉なことにそちらの表現ばかりが記憶に刷り込まれてしまっています。もちろん後から別れたいという本心を入れていますが、もはやそれも聞き流されてしまいます。なぜなら、先に読んだ文章(いい人ぶってまず相手を褒めている部分)が流し読みでも分かるくらい(主張が)汲み取り易い余りに、後に続く別れ話部分がちょっとした「脅し」にしか見えなくなってしまうからです。

     「いい人だと思われていたいがために婉曲的にした非難の文章」=「それを直せばいいのね」=「やっぱり好きなんだ」

     相手の行動を否定するだけでは、それだけでは別れの意志を示すことになりません。なので、2人の交際に否定的な内容を受け付けない感情を抱くのも当然で、何より自分が不安な気持ちになるくらいならば、「まだ可能性はある」におもねるのです。

     「別れる」=「次に彼女ができるかどうか不安」

     ですから、可能であれば、批判や気に入らないところの指摘に加えて、安心感を与えるようなプラスαがあるだけでも、随分印象が変わります。

     拙いですが、例えばAさん。

    あんた、いっつも「君は美しい」とか恥ずかしげもなく言うけど、結局誰にだって言ってるんじゃない。バイトのBさんに言ってるの聞いてたのよ。それにEから聞いたんだけど、CにもDにも言ってたそうじゃん。信じらんない。サイテー。だいたい、なんでCとかDが美しいのよ? てことは私もあのコたちと同類ってこと? ったく、あんたの目は節穴なわけ? じゃああんたの言う「美しい」って何なのよ? どーゆー基準なわけ? ちょっとアタマ悪いんじゃない?

     というのではなく、

    「君は美しい」って、よくもまぁ平気で言ってくれちゃうけど、正直、あんたに言われても全然嬉しくないのよね。てかムシズが走るって。はっきり言って、その臭い息で言われてもキモいだけ。ちょっとその息、こっちに向けて吐かないでくれる? ......ま、でも世界って広いから、誰にでも言ってりゃそれで喜ぶバカもひょっとしたらいるかもね。

     というような導きのあるものが理想だろうと考えます。

    「別れたい」→「ここがイヤ」→「とてもイヤ」→「絶対にイヤ」

     最初に別れたいという意志を簡潔に指摘してから、別れ話を始めてください。

     別れ話の原因となった内容(批判する相手の態度)を先に置かないようにしてください。別れたいという意志の表明を後ろに持っていかないでください。自分の中だけで物語を作ってしまえる人というのは、決して別れ話のメールを最後まで読みません。タイトルも理解しません。そもそも文章を読解していません。文脈などまるっきり無視で、目に入る単語の中から自分が直感的に理解できる語句のみ拾っています。画数の多い漢字の連続はそれだけで流されます、数字の羅列も3桁以上になると見えなくなります。語感の良い言葉だけが頭に残り、さらに、それを自分にとって心地良くなるように組み替えて脳内に記録します。

    はっきりと言う

     婉曲な表現や皮肉、文末の省略などを避けてください。


    • 「二度と連絡してこないで」

    • 「消えろカス」

    • 「温暖化現象の原因になるから息するなよ」

    ここまではっきり書かないと、通じないのです。


    • 「これからもいいお友達でいられたら」

    • 「あなたには私はもったいないと思う」

    • 「しばらく会わない方がいいと思うの」」

    • 「自分を見つめ直す時間が欲しい」

    • 「仕事が忙しくて、しばらく会えそうにない」

     このような表現は無視されやすくなります。

     婉曲的な別れの言葉を受け入れられないのは、言い換えると、悪い意味でのポジティブ思考です。「はっきりと否定されていない」=「まだ可能性がある」という発想です。交際の継続を欲している人に、婉曲な言い回し、持って回った表現はほぼ通じません。

     「遠回しな言い方をしない」でなく「はっきりと言う」

     このくらい直接的な表現を意識してくださって、やっと、丁度良い塩梅です。

    リスト化する、箇条書きでまとめる

     ライフハック的な記事が受けているように、

     「こういう理由で、ここが嫌い」→「消えろバカ」

     といった形でリスト化されていると、活用のチャンスが増えて大変ありがたいです。

     箇条書きで要旨をまとめてくださるのでも十分です。しかし、「別れたい」という意志表示抜きにリストや箇条書きを読ませるだけでは、これも正しく読まれません。簡潔にまとめられたものは

     「なんだ、これだけ?」=「これは改善してほしいというメッセージだな」= 「まだ可能性はある」

     なのです。ですので、二度手間でも、敢えてもう一度メールの最後にまとめをおいてくださると効果的なようです。ただし、この箇条書きの中でも、別れる意志がトップにくるようにアレンジをお願いします。

    <まとめ>

     別れ話を切り出すメールを書く皆さんにお願い。

     『結論を最初に』

     タイトルと本文冒頭に、「別れましょう」とはっきり、書いてください。

     他、 


    • 最初に別れたいという気持ちを簡潔に表明してから、説明を始めてください。

    • 批判や非難で終わらずに、そこからもたらされる安心な状況も提示する。

    • 「遠回しな言い方をしない」でなく「はっきりと言う」

    • リスト化する、箇条書きでまとめる

     以上です。自らのショックな「理解の溝」体験から、このようなことを考えさせられてしまいました。ここまでお付き合い下さいました皆さんに御礼申し上げます。

    突然食いたくなったものリスト:

    • パインジュース

    本日のBGM:
    Fire Me Up /ROMAN HOLLIDAY







     

    突然食いたくなったものリスト:

    • 酢豚セット

    本日のBGM:
    私まいるわ /山本ゆかり



     決まりあるところ禁止マークあり。(^O^)

     今回は「飲食禁止」など。

     まずはこれ。



    「飲みながらの歩行禁止」

     食いながらならいいのかいって気もするが、なぜか飲みながらに限定している東急ハンズ。(^O^)

     次はお花見の時期のある河川敷で捕獲。



    「遊歩道及び桜植込み内でのご飲食、タバコはご遠慮ください」

     いろいろ禁止されてますな。
     食事はナイフとフォークというのが、サービスエリアとかでは見慣れた記号だよね。

     しかし実はこういう「禁止マーク業界」(あるのか? (^^;)では食事のマークとしてはあまりナイフとフォークは使われない。おそらくナイフとフォークは飲食という「行為」よりもむしろ飲食の「場所」を示す方が強いからだろう。

     では飲食「行為」を示すマークは何かというと、これは案外固定している。

    こいつだけナナメ線が「И」
    これだけダブルバーガー(^O^) 「飲食禁止」
    とか
    「飲食物持ち込み禁止」

     こんな感じで、食事行為は「ハンバーガーとドリンク」で示される。これらはどこでも食べられるからだろう。そりゃ確かに洋服とかの売場でナイフとフォークを使う食事をするやつはおらんわけで。(^^;
     また「飲」「食」両方を示す必要から、どれもやっぱり「ハンバーガーとドリンク」のセットなんだよね。判りやすい。

     しかし、こういうのもある。



    「店内への飲食物の持ち込みはお断りします」

     ハンバーガーよりは判りにくいような気もする。

     しかしどうしてここにハンバーガーの絵が使われていないかの理由はハッキリしている。
     このマークがあるのはマクドナルドなのだ。(^O^)

     しかしまあ、だいたい「飲食禁止」「飲食物持ち込み禁止」マークといえば、「ハンバーガーとドリンク」と相場が決まっている。ひょっとしたら国際マークかもしれない。そのくらいポピュラーなマークだ。判りやすいし、いいんじゃないかと思う。

     しかし先日、こんなマークを見つけて思わず笑ってしまった。





     確かに日本には昔からポータブルな食事が存在したわね。(^O^)

    突然食いたくなったものリスト:

    • ビーフシチュー

    本日のBGM:
    情熱ゾーン /早見優



     私は2ちゃんウヨ的な世論は大嫌いだけども、やっぱり今回の中国はダメですよ。

     こういうことをすると、

    「日本はああいうことやっちゃったから、まあそういうヒステリックな反応をするのもある程度仕方がないのかな」

     みたいなのはすっ飛んで、「ああ、初めからの属性なのね」と思わざるを得ない。

     世界では所詮日本なんて国がどこにあるかさえも認識されておらず、下手をすれば中国の一部だと思ってる人たちもいるという話だ。
     だから、頼む、中国よ、あんまり恥ずかしいことをするなよ。

     ↑こういうバカはごく一部の人たちだと思いたいんだけども、2004年アジアカップ~2005年の反日デモの盛り上がりと、その後の急速な沈静化を見ると、どう考えても中国のデモ行動の裏には中国政府の意向があるようにしか思えないわけで。

    上海反日デモ2(Anti-Japan Protest2)

    アジアカップ2004決勝戦後のスタジアム

     中国人が不買運動をしているカルフールだけども。

     2005年3月にカルフールがイオンに国内8店舗を売却して日本からの撤退を決めたとき、カルフール日本法人の社長は「日本の消費者はレベルが高かった」と言った。それ以降は中国に経営資源を集中することを決めたわけだけども(^^;、まさかその時はこんなことになるなんて思ってもいなかっただろうなあ。

     一部の情報によると、中国のカルフールに置かれている商品の9割が made in China だそうだ。
     知ってるのかなあ?

     聖火リレーの出発点を辞退した善光寺の辞退理由が「同じ仏教徒として」というものだったことは、よかったと思う。

    突然食いたくなったものリスト:

    • 満腹花子の支那そば

    本日のBGM:
    Chinese Whispers /YELLOW MAGIC ORCHESTRA



     ふと立ち寄ったショッピングモールで見かけて、安かったので思わず買ってしまった......。





     あまりに久しぶりだ。10年ぶりどころじゃないよ。(^^;

     バッシュの紐を通す作業って、なんか儀式めいてて好きだったなあ。

     昔はオーバーラップだけじゃなく、パラレルとかアンダーラップとか(⇒参照)、挙げ句には自分で考えて紐でイニシャルを組んだりしちゃったりなんかして!!

     ......いや、さすがに今回はやりませんでしたが。はい。





     今回は普通にオーバーラップっす。

     ああ楽しい。\(^O^)/

     そういや箱が変わったんだね。
     前に買ったのは潰れる前だったからなあ。

    突然食いたくなったものリスト:

    • アルフォンソ・マンゴー

    本日のBGM:
    Wrong Lone Society /SCANNER



     SSFS大先生大活躍のYahoo!掲示板 - 「マイナスイオン」監視室は、大先生に加えてもう1人○○が登場し、エラいことになっている。

     のらりくらりと論点を示すことなくただひたすらイヤぁな印象操作だけを繰り返す手法(そして、にもかかわらず上から目線)は、類は友を呼ぶというか何というか。この人がここでこういうふうに登場して一体何がしたいかは全く不明。(^^;;

     SSFS大先生も、人の振り見て我が振り直してくれればいいのだけれど。

     ......やっぱり他人事なのかなぁ。

     コミュニケーションを取るつもりがないのなら、ヨソ様でやる理由がないだろうに。
     ま、大先生が自分のブログでやらないのは自信がないだけだろうけども。

    突然食いたくなったものリスト:

    • 味楽のテールスープ

    本日のBGM:
    PLATONIC STORY /プリンスプリンス



     確かに値段は張る(¥1200)。駄菓子菓子。

     これはたまには食っておかねばならんメニューである。

     特に、浸けている醤油ダレからちょうど上げたところ、なんて場面に遭遇したなら、騙されたと思って決心して食べてみるがよろしい。

     純情屋は麺もメンマもスープもウマいけども、それでもそれぞれ単体なら他にもいい勝負をする店はそこそこ見つかる。
     それがチャーシューとなると勝負ができる店の数はガクンと減り、さらにバラ肉チャーシューということになれば、これはもう孤高の存在。天上天下唯我独尊。撃墜王の孤独の境地ですよ。
     そのくらいウマい。\(^O^)/

     歯で肉の弾力を、舌で甘さを、鼻孔で香ばしさを感じろッ! (^O^)



    バラ肉チャーシューつけ麺(¥1200)@純情屋


    うしゃしゃしゃしゃ(^O^)屋

     

    突然食いたくなったものリスト:

    • くるみ栗

    本日のBGM:
    Shout /SCOOTERS



     いつも覗いているブログのコメント欄でとてもいいなあと思ったコメントが続いたので、メモ代わりにここに残させていただきます。m(_ _)m

    poohさん

    思うんですけど、「傷ついたら負け」なんですよ。少なくとも論者としては負けです。傷ついたことを表明する(と云うことは、それに対する周囲の配慮を要求する)時点で、そのひとの張っていた論陣はその程度のものでしかなかった、と云うことを公然と認めることに、逆になってしまう。

    ときおり身の程知らずにもアートに仮託して語ったりしていますが、表現は傷つけるものです。そしてそれ以前にまず、傷つくものでもあります。それでも行うのが表現であり、言説である以上、「傷ついた」と云うことの表明は無自覚さの表明でしかない。ましてや他者が「傷ついた」と表明した論者に味方するつもりで「傷つけた」人間を非難するような行動を取れば、それは擁護しているはずの論者の値札をわざわざ下げてあげているのと同じことになり得ます。

     
    技術開発者さん

     poohさんの所に色々書いていて思いあたったんですが、現代の日本で「嫌う」ということが社会秩序の維持の裏にあるという事が忘れられて、むしろ「嫌う」という事をしないのが道徳的だみたいな間違った感覚に陥っているのじゃないかという気がしてきました。

     なんていうか、例えば「いい加減な事を言いふらす」なんてのに対して、法律という重いペナルティを伴う規範が使いにくい時に、道徳という「いい加減なことを言いふらすなんて反道徳的な奴だな」と嫌うという働きが、止めさせる強制力であり、また自分がやらないようにする抑止力で有ったような気がする訳です。それが、ニセ科学批判に対する批判とかを見ていると「嫌うのは道徳的では無いから良くないよ」みたいな意識が見える訳です。道徳がとても観念論的になって、本来、社会が道徳を守らせるために使っていた「皆で嫌う」という作法が道徳的で無いことにされている感じですね。

    なんていうか「安全を守る」ために裏で活動している人が居るのが忘れられているのと同じように、自分たちが道徳的であることを守るために社会が編み出した「嫌う」という作法の価値も忘れられ、むしろそれを排斥しようとしている感じを受けるわけです。

     

    突然食いたくなったものリスト:

    • カレーライス

    本日のBGM:
    "Boys" In The City /KUWATA BAND

    久しぶりに聴いたKUWATA BAND。全曲英詞のこのアルバム(『NIPPON NO ROCK BAND』)は、それでも「所詮、日本人向けの歌謡ロックに過ぎない」と酷評された(らしい)のだけれど、私にとってはべぇつに国際的に通用しようがしまいが、このアルバムはまさに「日本のロックバンド」であって、良質のメロディが詰まった傑作アルバムだ。
    KUWATA BANDはハラ坊の産休のためサザンが休業している間に桑田佳祐が組んだユニットで、サザンの代替バンドとしての扱いを受けていたことも事実。例えばTDKのカセットテープのCMにはKUWATA BAND名義のカバー曲「Smoke On The Water」「神様お願い」をBGMにしながら、実際に出演していたのはKUWATA BANDではなくサザンの(ハラ坊以外の)メンバーだった。
    だからかどうか、KUWATA BANDはアルバムは全曲英詞ながらシングルは(カバー曲「Smoke On The Water」以外は)全て日本語で、これは残念ながらアルバムに収録されていない。日本語の曲もいい曲ばかりで、シングル用日本語詞曲とアルバム用英語詞曲を聞き比べるのも面白いと思う。
    と、褒めてはみたけれど、私、KUWATA BANDのライブで寝ちゃったんだよねー。(^^;

     たまたま同時期に重なったことがあって、それは単なる偶然とは思うのだけれど、まあそれはそれ、ちょっと書いておく。

     先日東京に行ったときに上野公園の美術館、博物館の充実ぶりをうらやましく思ったという話を書いたけれど、私がそれ以上にうらやましいと思ったのはその盛況ぶりだった。上野公園は平日の昼であったにもかかわらずまさに「盛況」と呼ぶにふさわしい賑わいぶりだった。「文化」というのはそれを支える人がいて初めて成り立つわけだし、それを読み違えるからこそ各地で「箱モノ」はできたけれど見に来る人がいなくて失敗、なんて事例は後を絶たないわけで。

     そういう意味で、東京は「キャパがある」というか、受け入れる土壌があるんだなあ、と思った。

     他にも先日の東京行で「へえ」と思ったのは、地下鉄で見かけた2つのポスター。1つはモディリアーニ展のもので、もう1つはボナールと誰かだったと思う。こういうのが同時に、普通に開催されているわけですよ。

     いやほんと、いいなあ、と。
     いや私自身はモディリアーニもボナールもさほど関心はないんだけれど、その環境がうらやましい。

     他にも東京で関心?したのは、東京がとても「明治」を大事にしているということ。明治神宮をはじめ、東京の人たちは明治の遺物を非常に大切にしてると思う(明治神宮自体は明治にできたものじゃないと思うけれど)。
     やっぱり東京の人にとって明治というのは忘れがたい時代だったのだろうなあ。
     山手線を揺られているときに、そういうことを感じた。

     一方、大阪。

     大阪市役所は堂島川、土佐堀川という2本の川に挟まれた「中之島」という場所にあり、西には日銀大阪支店、東には市立図書館、その東には中之島公会堂という「中之島の三大洋館」がひしめいている。



    日本銀行大阪支店


    大阪市立図書館


    中之島公会堂

     中之島公会堂は赤煉瓦が綺麗な集会施設で、現在はライトアップも行われている。さらに南側を東西に流れる土佐堀川沿いの通路は冬には木にクリスマスみたいな装飾豆電球がちりばめられデートスポットにもなるオシャレな雰囲気になっている。実は私の大学の入学式も卒業式もここで行なわれた。\(^O^)/

     中之島公会堂は老朽化に伴う修理を2002年に終え、同年に国の重要文化財の指定を受けている。

     大阪は、おそらく大阪以外の人たちにとっては「コテコテ」というイメージばかりだろう。そんな大阪には似合わないくらいのオシャレさが、実は大阪の「中心」地にある。

     ところが先日、古本で買った『建築探偵東奔西走』(藤森輝信著・朝日新聞社)の中之島公会堂の記事を読んで驚いた。

     大阪市はこの建物を、老朽化を理由に建て替えようとしていたらしい、少なくともこの本の出版時の1988年ではそういうことになっている。

     ったく、何を考えているのか。

     Wikipedia - 大阪市中央公会堂を見てわかるように、この建物は岩本栄之助という相場師が寄附した金で作っている。そういうものを古くなったからといってあっさり潰していいものなのか......というより、そもそもそういう発想が出てくること自体が驚異だ。

     そして現在のワッハ髪型上方のお話。

     大阪ミナミの千日前という、上方演芸の中心地にある、上方演芸の資料館(大阪府が経営)を、コスト削減のために橋下徹知事は「場所を変えて存続」との方針をどうやら打ち出すようだ。こんなもん、ここにあるから意味があるってのは、ちょっと考えればわかるだろうに。橋下知事が移転することの前に考えるべきことは、この施設の貸し主である吉本興業に「何とか安くしてくれ」と頭を下げることだろう。しかし吉本もどこで育ててもらったのか。そんなとこからカネ取ってどうするんだ。

     というような話が、この1~2週間で私の中でどっと来たのですよ。

     こういうのを元にして考えると、正直、東京と大阪の文化度の違いはますます開いていくばかりじゃないのかと、ふと思ってしまう。

     いや判ってるよ。これは単にこの1~2週間で私が偶然に見聞したデータだけで判断している、かなり偏ったものであることは。
     中之島公会堂が立て替えではなく修理になったのだって、立て替えを阻止しようと動いた人たちがいたからだし、ワッハ上方だって、残してくれるように芸人が署名集めをしているのも知っている(松竹の人たちばかりだけどね)。

     しかしそういう話が出てくること自体が情けないわけで。

     あと、大阪で東京の上野公園に相当するのは天王寺公園だと思う(大阪市立美術館、天王寺動物園がある)けども、規模ではまったく勝負にならない。まずそれを支える人の数が違う。

     先日、河鍋暁斎の曾孫の河鍋楠美さんと話してて出た話題に、こういうのがあった。
     楠美さんはチャキチャキの江戸っ子で、「江戸っ子は本音をすぐ口走っちゃう。頭悪いから」(^O^)という一方、「京都の人は包んで包んで話すでしょ。あれができない」のだと。で、「大阪の人はすぐ『なんぼ?』って言う。何か一緒にやりましょうと話が決まったら、すぐに『それ、なんぼでできます?』って。一度やると決めたら赤字でも何でもやるのが江戸っ子なのよ。お金なんか関係ない」のだと。
     江戸っ子だねえ。(^O^)
     いや現実的にそれが可能かは別として、そういう気概があるってのはさすがだなあと思った。

     なんかねえ。この1~2週間で、大阪と東京の「格差」を見せつけられたような気がして、どうにもこう、暗澹たる気分になるわけですよ。

     まったく。

     
    ☆ 古い古いと自国を自慢するが常なる日本人ほど旧物を破壊する民なしとは、建国わずか百三十余年の米国人の口よりすら毎々嗤笑の態度をもって言わるるを聞くなり。

    ── 南方熊楠『神社合祀に関する意見』より。
     と、熊楠は言ったのだけれど、この「米国人」が東京人、「日本人」が大阪人に相当するように思える。

     きっと大阪(というか、関西)は東京都は比べものにならないくらいに歴史がある。
     江戸(あるいは東京)のような新興都市とは違う、「気づけば、あった」という状況がずっと続いているわけだ。

     そんな状況では、旧物の有り難みというのは認識しづらいのかもしれない。

     「明治を大事にする東京」というのは、そういうことなんだと思う。

     そういえば昔、こういうエントリを書いた。⇒「残してほしい?

     私はここで書いたことと、このエントリで書いたこととは矛盾してないと思うけど、どうだろうか。

    突然食いたくなったものリスト:

    • 中トロ、馬刺しの握り

    本日のBGM:
    御意見無用(いいじゃないか) /MOPS



     私は政治が停滞しないためには政権交代は必要だと思っている。

     だから恐らく、自民党が政権を取っているうちは民主党、民主党が政権を取れば自民党を応援することになると思う(とはいえ民主党がもし政権を取ったとすれば、どちらの政党も今の形で残ってはいないかもしれないけれど)。

     しかし民主党、いつの間に政局だけで行動する政党になったんだ。
     いやまあ、いつからかは想像つくけれど。(^^;

     結局、政党政治の中で野党の一番の目的は何はなくとも政権を取ることであり、政権を取るには何が何でも選挙に持ち込むことだ。だって、現在少数だからこそ野党であるわけで、議席を増やすには選挙(か政局)しかないんだから。

     その目的のためには少々は強引なやり方をしてでも将来のために、ということなんだろう。

     でも、こういうやり方をしてると、今度は政権が交代した後もその時の野党から同じことをやられても仕方がないということで、そんなことの繰り返しなら、やっぱりまともな政権運営ができるはずないように思える。

     ......というわけで民主党、もうちょっと何とかならんのかと思うが、じゃあ自民党はどうかというと、映画『靖国』への国会議員たちの態度をみると、「ああ、やっぱりこの人たちもダメだわ」と思ってしまう。

    野党は良識を、与党は度量を示せ

    と言ったのは中野寛成だけれど、いやほんと、両方とももうちょっとまともになってはくれないか。

    突然食いたくなったものリスト:

    • エッセルスーパーカップバニラ

    本日のBGM:
    Remission /REVEREND



     ここでいう「ガキ」は年齢というよりは心の成熟度かな。
     次回は思案中。

     当サイト内の<今号の名言>集より。

    ☆ 理論武装できている時だけイキがるのは、子どもじみたみっともない行為です。

    ── 石原壮一郎『大人養成講座』より。

    ☆  ちなみに、うちの掲示板のキーワードは「子供じゃないんだから」です。
     たいていの問題は、このひとことさえ思い出せば解決するはずですので、それもよろしく。

    ── 菊池誠。

    ☆ 誰も、好きで大人になるわけではない。凡人は現実的になるほかに生きる術を持たない、と、それだけの話だ。私とて、自分に世の中を変えるような才能があったら、大人になんかならなかったと思う。

    ── 小田嶋隆。Webサイト「小田嶋隆の岩窟党宣言」より。「ASAHIパソコンNEWS」所収。

    ☆ 自意識のポジションで大人か子供かが分かれると思うの。例えば全然関係ない話をしているのに、全部自分に結びつける人っているでしょう。「私はそのカニを食べたことがある」とか、「私はそこへ行ったことがある」とか、全部自分に結びつけないと気が済まない人ね。客観的な事実を事実として認識できない時に、あ、この人子供だなと思うのね。

    ── 阿木燿子『まぁーるく生きて』より。

    ☆ なんでも粗末にしている世の中で、生命だけ大切にしろって言っても無理だよ。それにさ、生命まで粗末にするガキは生きてたってしょうがないよ。言っちゃ悪いよ、言っちゃ悪いけどさ、いいんだよ、死んじゃったって。

    ── 永六輔『無名人名語録』より。

    ☆ 男なんてガキなんだから。「おお親友」とかいって肩叩き合って喜んでるとこあんだから。

    ── テレビドラマより。斉藤由貴が主演していた相撲ドラマ。

    ☆ 女子供と田舎もんは巨人が好き。

    ── 上岡龍太郎。

    ☆ 要するに好き嫌いと信じる信じないは別問題なのだ。この区別がつかないなら子供と同じである。

    ── 菊池誠。

    ☆ 坊や! ウチは鮨屋だよ、鮨屋ってのは大人の店なんだ。だからジュースなんか置いてないんだよ。坊やのお父さんは客だけど、君は客じゃないんだ。

    ── 永六輔『一般人名語録』より。
     

    突然食いたくなったものリスト:

    • サラダ巻

    本日のBGM:
    チャイニーズ・キッス /松本伊代



     いろいろラーメン屋に行ってると、「ダメなラーメン屋の目印」みたいなのがあるような気がしてきた。

     それを整理してみようかと。
     とりあえず今思い出せるものを書いておく。これからも追記していき、完成(^O^)を目指すッ。

     まああくまで個人的な経験則以上の価値はないけどね。

     一応、数字を入れてみた。上にあるほど「ヤバい」度合いが高い。

    ダメなラーメン屋フラグ Ver.1.00


    1. テレビを置いている。
      特に店員にも見えるようになっている場合は危ない。「店が汚い」というのは単体ではあからさまなフラグではないが、「テレビ」と組み合わされた時はかなり有力なフラグとなる。
    2. メニューがたくさんある。
      特に「しお・しょうゆ・みそ」が揃っており、しかも別々のスープを使う場合は要注意。ラーメン以外のメニュー(カレーライスや天丼など)があったりすれば待避警報レベル。
    3. キムチを無料で出す。
      キムチの味でスープの味がわからなくなっても平気でいられる時点で、店主の姿勢がわかる。
    4. 具にモヤシがある。
      低価格でボリュームが出せるのであまりこだわりのない店は入れたがる。しかし水っぽくなって味が落ちるので本当はそれなりの気遣いが必要。それができる店なら可。
    5. 実は中華料理屋や喫茶店だったりする。
      ラーメンだけにかけている時間がないので、たいていの場合、味の素味&製麺所から買った安物麺のラーメンを食わされる。

     何か思いついたのがあったらコメントしてみてね。

    突然食いたくなったものリスト:

    • マンデリン

    本日のBGM:
    ふざけるんじゃねえよ /頭脳警察



    各地で荒れる聖火リレー

     ってなぁ。(^^; アレか、成人式と同じレベルか。

     少し溜まってきたので、先日の「【禁止】似て非なるお犬様」に続くお犬様シリーズ第2弾。

     ところでこういう建物への「ペット持ち込み禁止」マークではほとんど犬が描かれるけど、だからといって「だったら猫ならいいの?」などというのはコドモの言うことだよね。高度な抽象化ができることはオトナの必須条件だ。(^O^)
     そう、マークというのはそういうもの。

     とはいえ、もうちょっとバリエーションがあれば楽しいかな、とも思ってしまうのは、本来の目的を忘れたゼータクにすぎんのだろうなあ。
    (猫とかワニとかを描いて、「ペット持ち込み禁止」を一目でわからせることのできる画力があれば、それはそれで素晴らしいと思うんだ)

     やっぱりこのあたりがスタンダードかな。

     目鼻がついて、ちょっとディテールが出てくる。

    こいつが一番楽しそう。

     だんだん「抽象化」から「具体化」に戻ってきた......のかな? それとも「抽象化」にたどり着いてないのか。(^O^)

     右下なんか......いやまあいいんだけど、なんか裏切られたような。(^O^)

     しかし禁止マークの犬君たちはみんなかわいいね。

    突然食いたくなったものリスト:

    • さくらもち

    本日のBGM:
    花暦 /チャゲ&飛鳥



     木・金と東京に行ってきた。
     時間を作って、東京国立博物館と河鍋暁斎記念美術館に行ってきた。

     東京国立博物館・平成館では現在、「国宝薬師寺展」が開催されている。

     薬師寺で薬師如来座像の脇士の日光菩薩・月光菩薩が展示されている(薬師如来像は来てない)。
     日光・月光菩薩は薬師寺にいるときは後ろは見られなくなっているので、背中から見ることができるのは今回が初めてだということで、どういうめぐり合わせかこの時期に東京に行ったので、これは是非見とかないかんでしょう。ま、背中を見るだけに1500円払ったわけですよ。(^O^)

     いやあ、よかった。

     展示に工夫がされていて、巨大な立像の、ちょうど目の高さくらいから見ることができるようになっているのも面白かった。こんな角度から見ることも普段はできない。

     背中から見たら、日光菩薩は凄くふくよかな腰をしているのがよくわかった。月光菩薩はちょっと細め。

     貴重な体験だ。








     現在、京都国立博物館では「絵画の冒険者 ── 暁斎」という題名の河鍋暁斎展が開催されている。没後120年記念の、これまでになかった大規模なもので、こりゃまた行かないけませんよ、という話は以前したことがある。

     そういうこともあって、京都に行く前の前哨戦として(^O^)、今回は久しぶりに河鍋暁斎記念美術館にまで足を伸ばしてみた。

     一度行ったことがあるのに、やっぱり迷いましたよ。┐(´~`)┌

     美術館といっても暁斎の曾孫である河鍋楠美さんの自宅だから、ほんとに住宅街の真ん中にあってなかなか見つけられない。何人かの人に聞いて、やっとたどり着けた。

     ここに来て初めて知ったことが2つ。

     1つは、4/27(日)09:00~10:00にNHK教育『新日曜美術館』でこの美術館についての番組が放映される(再放送20:00~)こと。

     もう1つは、京都国立博物館で開かれている暁斎展と同じ期間に、同じ京都の京都国際マンガミュージアムで「暁斎漫画展」が開かれているということ。
     暁斎は浮世絵師であり、かつ狩野派の絵師でもあるという硬軟どっちでも来いの両面待ちの人物だったのだが、その硬軟の作品が、ちょうど同時期に京都に終結するのだと。

     凄いね。

     今月の京都はまさに暁斎月間ですよ。\(^O^)/

     ハシゴすべし。

     ここで館長の楠美さん(蕨眼科の院長さん)とお話しできた。

     4代続いたチャキチャキの江戸っ子で、なかなか話していて気持ちいい人だった。

     明日(日付としては今日の土曜日)、京都国立博物館で講演するそうで、講演の内容についてどうしようかと考えていらっしゃった。
     普通に喋ったら3時間くらいはかかるという内容を、1時間半にしろと言われてどうしたもんかと。

     ほんと、私が想像する江戸っ子にぴったりの人で(^^;、きっと暁斎もこういう人だったんじゃないかという錯覚すら覚えた。

     あるいは暁斎の一番の作品は楠美さんだったりして。(^O^)

     明日の講演は用事があって見られないけども、27日にはマンガミュージアムの方でも講演されるそうだから、これは見に行こうと思ってる。

     彼女が言うには、27日の『新日曜美術館』が放映されるとお客さんが増えるだろうからそれまでに行っとかないといけないよ、と。

     2回行きますかね。(^O^)








     京都に行ったら東京ラーメン(←ややこしい名前だな(^O^))に行きたいな。まだやってるかな?

     東京国立博物館と同じ上野公園にある東京芸術大学大学美術館では、4/26~7/21に「バウハウス・デッサウ展」をやるそうですよ。

     上野公園には他にも国立科学博物館、国立西洋美術館、東京都美術館など密集している。

     ......東京はいいなあ、と初めて本気で思った。

     不満があるとしたら、高いことくらいか。

     おそらくロンドンだったら、これ全部回っても1000円くらいじゃなかろうか。

    突然食いたくなったものリスト:

    • あべ川餅

    本日のBGM:
    花咲く乙女よ穴を掘れ /ムーンライダーズ


     先日の「ネットで見かけたクイズを友人に出してみた」というエントリに入れたテーブルがsafariだと変な表示になるというご指摘をいただいたので、この機会にsafari3.1をインストールしてみた。

     以前、safari3.0.4をインストールしてたのだが、「テキストエリアへの日本語入力ができない」という欠点は致命的で、結局全然使わないままだった。

     ところが今回入れた3.1はそのあたりはバッチリ。素晴らしい。

     safari3.1&Windows2000の組み合わせは、どうやらJava Scriptを無効にしないと落ちてしまうらしい。

     ただ、ブックマークがどうにも使いにくいように思えるのと、文字コード判別がダメダメなのはちょっと厳しい。
     なかなか難しいねえ。

     ......しかしWindows2000+safari3.1という環境では、↑のエントリのテーブルはちゃんと表示されるなあ。

     てことは、マック+safariだけで起こる現象だろうか。

     難しい。

     しかしたまに別のブラウザを使うと、自分が思ってたのと微妙に違う表示になってて驚くね。

    こういうテーブルを私はよく使うんだけど、これがIEだと真ん中に来て(align="center")て、safariだと左に寄る。これはスタイルシートに指定せんといかんか。

     そういえば先日、Mac Book Airを持ってる人がいて、見せてもらった。

     凄いね。薄い。軽い。かっこいい。

     ちょっと驚いたというか感心したのは、実際以上に薄く見せるデザインになってるところ。

    突然食いたくなったものリスト:

    • 崎陽軒のシウマイ弁当

    本日のBGM:
    ジンギスカン Vol.2 /イノウエ



     あるブログに書かれてあったことで、別にこの人だけじゃなくよく聞く話なので、ちょっと一般化した話として書いておこう。

     水伝をはじめとした「ニセ科学」への批判に対して、騙される(あるいは「信じる」)のは自己責任なんだから外野はほっとけ(=批判なんかしなくていい/批判なんて無駄)といった批判をたまに見かける。

     この論理がよくわからない。私は、↓なんて言葉に説得力を感じていて、自己責任の世の中だからこそ、いろんな情報が出てくるべきだと思うのだ。

    ☆ 「自己責任」という言葉は、透明性が確保されていない所で絶対に使われてはならない。

    ── オークション統計ページ掲示板より。

     こういう前提で考えると、「騙されるのは自己責任」⇒「批判しても無駄」という論理がよくわからないんだよなあ。自己責任なんだから判断のための材料が1つでも増えればそれはいいことだろうし、もちろんその判断がその情報の反対になろうと、やっぱりその情報は判断の役には立ったと考えるべきじゃないのかな。とすれば、むしろ「自己責任だからこそ、批判は必要」となるのが、論理の自然な流れだと思うのだけれど。もし「自己責任」なんてのを根拠に使うならね。

     何というか、「自己責任」という言葉を、結局のところ「他人事なんだからほっとけ」という言葉の言い換え語として使っているだけで、その意味をちゃんと考えて発言していないことが多いような気がするんですよ、「自己責任だ」論の人って。

    突然食いたくなったものリスト:

    • モナ王

    本日のBGM:
    Bad City /SHOGUN



     月曜日にフジテレビ系列で放映された「W-1超魔術世界一決定戦」(←リンクはマリック公式サイトでの告知)を録画で見た。

     私はマジックはそこそこ好きなんですよ。できないけど。

    Mr.マリックが「W-1」を主宰...世界中から参戦者を募集
    http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/television/127629/

    Mr.マリックが主宰、世界初の魔術合戦「W-1超魔術世界一決定戦」。
    http://www.narinari.com/Nd/2008038972.html

     コンセプトはとても面白いと思う。

     ただ、私が勝手に想像して「うわぁ♪」と思っている展開は、きっと(ギャラを含めて)コストがかかりすぎて無理だろうなあ、とか思ったり。

     でもまあ、出演メンバーのクオリティは将来的にどうにでもなること。
     最初はこぢんまりしていても、ちゃんとした土俵を作ることができればそれなりの評価もできるだろうし、そうなればメンバー含めてクオリティも上がって面白い展開になるんじゃないか。まさにM-1のように。

     なんてことを考えてたんですよ。実際そうなってたら素敵じゃないの。

     だから、ちょっとした期待があったのだ。
     でも、実際の番組見てガッカリした。

     マリックがどういう志でこの企画を立てたか別として、少なくとも制作したフジテレビ側にはそんな気負いは微塵もなかったようだ。

     審査方法(審査員にマジックのプロおらず)にしろ、放送時間の割り振りにしろ(あまりに女性マジシャン寄り)、演出にしろ、どれをとってもこの大会を「世界一決定戦」とするべき気概がなかった。

     つまり土俵が全く作れていなかったと。そのこと以上に、作る気すら感じられなかったのがもっと残念。

     なんかね、もう、あまりにユルすぎて、これを見てる若手マジシャンが、

    「よし、腕を磨いてここで優勝するぞ」

     とは絶対に思わんような気がする。

     第1回なんて、そういうこと思わせるためだけに存在するといってもいいくらいなのに。

     見てる側としても、

    「ああ、普通のマジック番組だと平坦だから、ちょっと順位をつけるような演出で色づけしたのね」

     くらいに考えるしかない。

     結局、大仰な前振り記者会見も、単発番組の単なる番宣でしかなかったってことなんでしょか。

     もったいないなあ。

     ......しかし審査方法なんだけど、

    「審査方法は携帯電話による投票。超魔術を披露した後、最も素晴らしかった1名に投票する」

     という説明で何がわかるのだろう? (^^;
     携帯電話での投票と言ったって生放送じゃないんだから視聴者じゃないし。

     結局、スタジオに見に来た人たちとタレントが審査員で、その投票をケータイを使ってやるということらしい。携帯電話で投票する意味すらわからん。

    突然食いたくなったものリスト:

    • イチゴのショートケーキ

    本日のBGM:
    オーリブの首飾り /リチャード・クレイダーマン



     押し入れに眠っていたコンポ(おそらく誰かからもらったものだが、どういう由来だったのかは全く覚えてない)を引っ張り出してきて、久しぶりに通電してみた。カセットテープ&レコードを再生したかったのだ。

     ビクターの creation Z71 というやつ。⇒こういうの

     かなり久しぶりに通電したので大丈夫かなと思ってたんだけど、やっぱりダメだった。_| ̄|○

     音が小さい。

     ボリュームつまみを半分まで回してやっと聞こえるくらい。つまみを回しきっても普通に聴いているより小さい音にしかならない。(ボリュームつまみを回しきるって勇気が要るね(^^))

     これはカセットデッキだから、ひょっとしたらCDプレイヤなら違うんじゃないかとこれもつないでみたが、全然変わらない。

     ところが、CDプレイヤとアンプを光ケーブル?でつないで「DAC DIRECT」にしてみると、ちゃんと音が鳴る。

     え?

     どういうこと??

     どなたか、原因が推測できる人はいないだろうか。

     リレーを交換したら何とかなる問題なのだろうか?

     もともと安物なので修理に出す気にもなれず、できたら自分で修理したいんだけどなあ。

    突然食いたくなったものリスト:

    • ハイレモン

    本日のBGM:
    Private Motion /John Warren



    PSJ渋谷研究所Xさんの「サバとか給食とか」というエントリのコメント欄で教えていただいたオイルサーディンがおいしくて、ちょっとハマり気味。

    実は、缶詰が極上というものがほかにもあるんです。シュールストレミングとかのレアものじゃなくて、そこら辺で手に入るもの。

    オイルサーディン。キング・オスカーのがベスト。ラベルは黄色でも赤でもオッケーです。

    ペキキとふたを開けたら、油をよく切って、缶ごとコンロにかけるんです。で、ぐつぐつになったらそこにレモン絞って、醤油少々と七味を振るんですよ。

     うまそー! \(^O^)/



    これが黄ラベルのパッケージ。マンダイで298円

     しかも先日、どくた氏からアサヒの「クリアアサヒ」の試供品が届いた。例の浅尾美和と浜ちゃんがCMしてるやつ。

     リキュールだから「第3のビール」というやつになるのかな。

     こりゃ今晩はこの2つでいただきましょうと。



    油を切って火にかける。
    五徳に乗り切らないので網を使った。



    これは先日の夜桜見物で調理した時のもの。
    缶詰を直接火にかけるという行為は、なぜか心がときめく。(^O^)
    写真はフラッシュ&湯気効果で、少しエクトプラズムが映っている。


     私は説明に反して(^^;火にかける時に既に醤油を入れてるけど、全然少なくて結局火から下ろした後に再び入れることになる。(^^;

     レモンも大量にかけた方がウマいと思う。
     あ、七味忘れたなぁ。(^^;



    クリアアサヒと。こぼしちゃイヤなので新聞の上。(^O^)

     クリアアサヒが、これまたリキュールなのにかなりいける。もらったからというひいき目を差し引いても、こりゃいけるよ。いやほんと。
     泡の立ち方がちょっとビールと違うのかな? でも味はよくがんばったなあ。

     てことで、本日たいへんご満悦。♪

    突然食いたくなったものリスト:

    • キング・オスカーとクリアアサヒ

    本日のBGM:
    初めてしゃべった /グレイトリッチーズ



     ネットでこういうネタを見つけた。

    Q.どうやってキリンを冷蔵庫に入れますか?

    A.正解は「冷蔵庫の扉を開け、キリンをいれ、扉を閉じる」です。   この質問ではあなたが単純なことを複雑な方法でしていないかどうかをテストしました。

    では次に
    Q.どうやって象を冷蔵庫に入れますか?

    A.間違った答は「冷蔵庫の扉を開け、象を入れ、扉を閉じる」です。
      正解は「冷蔵庫の扉を開け、キリンを取り出し、象を入れ、扉を閉じる」です。
      この質問はあなたの記憶力を試しました。

    では次に
    Q.ライオン王が動物たちの集会を開きました。
      ただ一頭を除いて動物たちはすべて集まりました。 参加しなかったのは、どの動物ですか?

    A.正解は象です。 象は冷蔵庫の中ですから!
      これによってあなたが総合的に考えることができるかどうかを試しました。

    ここまでの三問に正解できなかったのなら、
    次の問題はあなたがプロフェッショナルであるかどうかをみる最後のチャンスです。

    Q.狂暴な人食いワニがいることで知られている川があります。どうやって渡りますか?

    A.正解は「ただ泳ぐ」です。ワニはみんな動物の集まりに出ていますからね!
      この質問はあなたが論理的に考えることができるかどうかを試しました。

     最初の2問は映画『陽気なギャングが世界を回す』で出てきたので知ってたんだけど、その続きがあるとは知らなんだ。

     まあクイズ自体は他にいろいろ考えようもあるだろうし完成度としてアレだとは思うんだけども、ノリとして面白いなあと思って。

    ※ちなみに私は全然正解できませんでした。

     というわけで、友人にケータイで出題してみたらそれぞれ個性があって面白かったので、御紹介しようかな、と。紹介された人も、いいよね? 名前も出ないし。

     背景が赤色のセルが「正解」の答え。



    Q.どうやってキリンを冷蔵庫に入れますか? Q.どうやって象を冷蔵庫に入れますか? Q.ライオン王が動物たちの集会を開きました。
    ただ一頭を除いて動物たちはすべて集まりました。参加しなかったのは、どの動物ですか?
    Q.狂暴な人食いワニがいることで知られている川があります。どうやって渡りますか? 感想?
    「キリン」ビールを入れる 冷蔵庫の扉を開け、象をいれ、扉を閉じる 単純に「象」 橋を渡る なるほどね~
    缶のまま 漢字をカタカナに変える
    (レイゾウコ)
    ライオン王。ただ待ってればよかった 転覆しない船に乗って渡る... 最後のは読めたけど、トラップとおもた。なんかなにいうても違う言われそうやなあ
    冷蔵庫会社に頼んで巨大冷蔵庫を作ってもらう 象を冷蔵庫にいれ扉を閉める 象は冷蔵庫の中に閉じ込められているから 答えは 象 ワニより凶暴になる
    凶暴なワニなんか気にしない
    おやすみ いい夢見ろよ
    ほんとはエビス派だがしょうがない。キリンラガーを冷やします 冷「象」庫 参加できなかった象は冷蔵庫の中でみんなの保存食となりました。 冷蔵庫から象を助け出し、背中に乗って行く。
    もし保存食として食べられてしまっていたら、先程助けだしたキリンに乗って行く。
    そうかなるほど。ノリきれんかった
    beer きりんが象になっただけで一緒ちがうの? 象? 最後オチがよくわからんです ひねくれてるなあ、いまいち意図がわからん
    キリンより大きな冷蔵庫なら無問題。 象より大きなry...扉開けて象入れて...と違うの? キリンまだおったんかよ!はよ出したらなこの時期辛いぞ(笑)ってことは答えは象かな?でも象なんていくらでも生息してるしなぁ 象の背中に乗って渡る。 あ~、なるほどなあ。頭かたいのぉ まあ、いますぐ象を解放してやってくれ(笑)
    キリンビールを入れる 象印の、じゃなくてキリンが入るなら象も同じ方法で。 冷蔵庫に入ってる象 橋か船で渡る なるほど。でもワニいなくても、泳ぐより船がいいなぁ。
    ビール瓶冷やします 雑巾で落書き消します 答:ライオン ワニが集会に行ってる間に渡る! やっとパターンつかめてきたのに~ ひと足遅かった!!
    巨大な冷蔵庫をつくる。 象が入る冷蔵庫をつくる。 ん~これは難しい。でもライオン王本人でしょう。帝王学からいって。 えっ!危ないやんそんな川。渡らない。むやみに立ち向かうのが勇気ではなく、避けて各方面と調整するのも勇気だ。まず相談させてくれ。
    (がんがれ。冷静に状況を判断し、行動せよ!)
    ん~橋または大型船、もしくは象以外の大型動物に乗って渡る。だって象はまだ凍ってるからな~。
    ブラマヨみたいに杞憂なこといっぱい考えてしまう

     ある程度傾向があって興味深い。

     みなさん、また楽しみましょう。

    突然食いたくなったものリスト:

    • 吉四六の焼飯

    本日のBGM:
    花暦 /チャゲ&飛鳥



    ☆私はあなたの意見には反対だが、あなたがそれを言う自由は命をかけて守る。

    ── ヴォルテール。

     映画『靖国』の上映中止映画館続出のニュースを見て、思い出した言葉。

     次回は「オトナ/ガキ」でやると思います。

     当サイト内の<今号の名言>集より。

    ☆ 思想はそれ自体では支配に抗する力となりえない。人々の心をつかんだとき、思想ははじめて物質力に転換する。

    ── 呉智英。

    ☆ 思想の値段は勇気の量で決まる。

    ── ウィトゲンシュタイン。永井均『ウィトゲンシュタイン入門』より。

    ☆ 己の感情は己の感情である。己の思想も己の思想である。天下に一人のそれを理解してくれる人がなくたって、己はそれに安んじなくてはならない。それに安んじて恬然としていなくてはならない。

    ── 森鴎外。

    ☆ ベートーベンの「第五」冒頭のあの2小節の「音」をいかに響かせるかが、指揮者の技量と思想のすべてを問うように、『モナ・リザ』の画面をいかに眺め得るかという課題は、あらゆる美術評論家と画家にとって、その全哲学、全思想を問うものとなり得る。

    ── 西岡文彦『絵画の読み方』より。

    ☆ 「死より死におもむく際限のない人生」を思索し戦慄する前に、わたしどもには、端的にこの「今生」がわたしどもの問題であり、そして苦しみである。輪廻の思想によって、この「いまの生」の無限のかなたにまで延長せられた苦観は、わたしどもにとっては、いわば思索の贅沢でしかないのである。

    ── 増谷文雄『仏陀 -その生涯と思想-』より。

    ☆ 平和や正義などという思想は、しょせん、同じ利益をわかちあうもの同士の内輪の理屈でしかない。

    ── と学会『トンデモ本1999』より。

    ☆ 加齢臭は体臭だけじゃなく感性からも噴出する。

    ── 2ちゃんねるより。

    ☆ 現代は科学の時代で、物事を究明せずにはおかないという精神が主流です。それはそれで大事ですが、究明を急ぐあまり大切なものを壊しかねない。『あらわにしない』という感性も忘れないでいたいと思います。

    ── 河合隼雄。

    ☆ 物理学は理性でなく、感性。分析力でなく、直観的に考える。

    ── 発言者不明。雑誌『AERA』より。

    ☆  ヨーロッパ絵画に風景画というジャンルが誕生したのは、この時期であった。意外なことに、近世以前のヨーロッパ絵画では、風景というものは神話や聖書の一場面の背景に過ぎず、それ自体が独立して絵画の主題になることは、あまりなかったのである。
     じつは、人々の大半が、自分の生地を離れることなく暮らし、自らの領主の勢力内のみで移動している時代には、旅は「世界の外」へ出かけることを意味していた。自然の景観を、田園風景として観賞し得るような感受性は、その「世界の外」が、自らの生活圏に取り込まれてこそ成立するものなのである。

    ── 西岡文彦『デザインの読み方』より。
     

    突然食いたくなったものリスト:

    • パイナップル

    本日のBGM:
    ジンギスカン /LENINGRAD COWBOYS



     先日(「「血統書つきで、無料」と「神の手」のチェーンメール」)の「神の手」チェーンメールを未だに信じる......というか、「真実」はどうでもいいじゃん感動したんだからという人たちと、水伝を信じる人たちのメンタリティが似ているという話なんだけども。

     こういう言葉がある。

    ☆ だが、泣く人の気持ちはわかるような気がした。別に泣いたっていいじゃないか、とも思った。問題はその先だ。多くの人が「ああ、自分は泣いてしまった。不覚ではあるが事実は事実だ。ここは厳粛にこの事実を受け入れ、この作品を評価せねばなるまい」と思い込んでいるようなのだ。これが私にはよくわからない。皆あまりに自分の生理現象を信頼しすぎているのではないか。人は梅干しの写真を見れば唾液が出てきてしまうのだ。

    ── とり・みき『とり・みきの大雑貨事典』より。

    ☆ 涙ばかり貴きは無しとかや。されど欠びしたる時にも出づるものなり。

    ── 斎藤緑雨『わすれ貝』より。

     とり・みきの言葉は、「一杯のかけそば」騒動(⇒Wilipedia「一杯のかけそば」)についてのもの。

     「実話」として喧伝された感動的な話が、実は創作であった(更に作者が寸借詐欺で捕まった)ことで、作者への大きな非難が上がった、あれですね。

     この騒動にしろ、「水伝」「神の手」にしろ、まず受け手が「いいなあ」とか「感動☆」といった感情を抱いてしまい、実はそれの前提条件が間違ってたことが後でわかった、という点で一致している。

     ところがわかった後の行動が、それぞれ違う。「かけそば」の場合は、作者への非難に向かい、「神の手」は「真実なんて大きな問題じゃない」となり、水伝は「本当にそんなことが起きるかもしれない(今の科学ではまだわかってないだけ)」あるいは「物理現象の真偽なんて大きな問題じゃない」といった反応になった。

     ただ、いずれにせよ、とり・みきの言うように、「皆あまりに自分の生理現象を信頼しすぎている」ことは共通しているようだ。そしてこれは「感情」とか「感性」(^O^)と言い換えてもいい。吟味をしなくていいのなら生理現象と変わりはない。
     ↑のような反応のバラツキは、自分の感性の吟味は不問に付した上で、しかし現実を前に落としどころに困っている、というように思える。自分の感性の方を鉄壁に守りたいが故に、「あららそうだったの~。まいったな」という反応ができないのだ。

     私はこれら三様の反応は、単に「わかってしまった『真実』がどの程度決定的なのか」だけの違いだと思っている。

     ......。

     ......ダメだ。これもまとめきれない。_| ̄|○

     でもどうせこれ以上考えないだろうから、みっともないけど上げてしまおう。
     誰かこの続きを考えて下さい。m(_ _)m

     そうそう。ここにもアホがTB打ってきましたよ。
     あっさりMTにブロックされてましたが。

    突然食いたくなったものリスト:

    • 村雨

    本日のBGM:
    ジンギスカン /イノウエ



     poohさんのところの「「思想」、「感性」、水」というエントリを読んで、何かとても悲しくなった。

     ここで紹介されている文章を書いている人(ロッタさん)の気持ちはわからないでもないが、それ故に悲しい。

     ......。

     まあしかしそれはともかく、この人(に限らんだろうけど)の文章の中で、、「思想」だの「感性」だのといった言葉がかなりスポイルして使われているなあと思う。
     自分の感情の正当化(というか単に「いいじゃんよー、そう思ったんだから」てことなんだけども)として使うなら、もうちょっと言葉の意味を考えて使わないと、これじゃ単なるウンコ玉じゃないか。いや、それはそれで非常に強力なのですが。(^O^)

     というわけで、それを記念して(←何が?)「思想」「感性」で2回やります。「オトナ/ガキ」は次々回以降に持ち越し。

    ☆ どんな食べ物、どんな異性、どんな車、どんなファッションに欲望を抱くかはすべて他人によって決められている。感性も同様。マスコミの操作以前に、欲望や感性は他人との比較、模倣、競争の中で形成されるのだから。そして「自分」というものが確固としてあるというのもまた創られた考え方のパターン(フィクション、物語)にすぎない。

    ── 出所不明。

    ☆ 歴史に残るような思想は、多分どれも、他になすすべがなかった人によって、苦しまぎれに、どうしようもなく作られてしまったもの、という一面をもつはずである。

    ── 永井均『ウィトゲンシュタイン入門』より。

    ☆ 思想とは、真理に対する王手である。

    ── オルテガ『大衆の反逆』より。

    ☆ 徹底の果てに出現する疑問から目をそむけることでリベラリズムが成立するなら、それは思想の頽廃である。

    ── 呉智英『知の収穫』より。

    ☆ 視点は、絵画においては、思想そのものなのである。

    ── 西岡文彦『絵画の読み方』より。

    ☆  70年安保が非常に象徴的だと思うのは、設計者は思想ではなく技術をPRするだけだったのと、設計者が前面に出てきて1つの社会運動をやった最後だったと。プロデューサー丹下健三というのはこれ以後消え、電通やゼネコンにとって代わるんです。
     設計者たちが理念というものをつなぎながら技術をと訴えたが、技術の時代になるとそれは設計者の手を越えた大きなモノになって離れてしまい、ゼネコン、広告代理店とかに移ってしまった。設計者が先頭に立ってリードしていく時代は終わってしまったというのが、70年代というのでなかったかと思います。

    ── 宮脇檀。『建築ジャーナル』対談「建築運動の可能性」より。

    ☆ 思想のない科学は脆弱だ。

    ── 菊池誠「フィジカル・グラフィティ」より。雑誌『SFマガジン』所収。

    ☆ 俺はそういう合理的な目的のために乗るのではない、効率一途の有りように背を向けて生きるのだ、そういう痩せ我慢的思想をこねあげて、4個の車輪をくっつけて、エンジンをブイブイ言わせれば、それがオープンカーという形になるじゃないか。

    ── 林望。雑誌『Goods Press』より。

    ☆  人々は1500円のお茶を高級だということにしている。
     それはそれでかまわない。
     が、1500円のお茶を好む人間の好みが高級なわけではない。
     彼はおそらく
    「1500円のお茶をよしとする感性が上品ということだ」
     というふうに無批判に価格序列を受け入れているだけのつまらない男だ。

    ── 小田嶋隆。Web日記「偉愚庵亭日乗」より。
     

    突然食いたくなったものリスト:

    • 牛乳プリン

    本日のBGM:
    Week End /YELLOW MAGIC ORCHESTRA



     思えば2004年9月にこのブログを開設して以来3年半、放ったらかしにしていた(ということは使うこともなかった)ツールがある。それがmimetex。

     mimetexはweb上で、TeXの書式で書いた数式を画像に変換してくれるCGI。
     ソースを埋め込んでおけば勝手に画像に変換して表示してくれるので、いちいちその画像を自分で作らなくていいところがとても便利だ。

     このブログ(ロリポップサーバー&MovableType)に移行する以前は私はinfoseek(というか、Lycos)にいたんだけども、その時代にはレンタルスペースのトクトク(tok2)ってところにmimetexを設置して使ってたんですよ。どうしてinfoseek(Lycos)のサーバーに置かなかったのかは記憶にないけど、きっとcgiの設置が制限されてたんだと思う。サーバーが用意したcgiしかダメとか、かな? 掲示板はcgiのやつではなく、teacupのレンタル掲示板を使ってた。
     で、tok2にcgi用に場所を借りて、そこにmimetexを置いていた。でもさすがにそういう(cgiを動かすだけという)使用方法は禁止されてたわけで。(^^;

     いや私も、ほんとはそういう使い方をするのではなくちゃんとページを作って運用しようと思ってたんだよ。でも、いかんせんtok2はあまりに重すぎる。_| ̄|○
     広告が入りまくるのはまあ何とか我慢できるにしても、重いのはどうしようない。

     というわけでしばらくそういう使い方をさせてもらってたんですよ。悪いとは思いつつ。でも、私がやる分にはtok2も見逃してくれるかな、とか思ってたんだわ。

     というのも以前、tok2とうちのサイトにはちょっとした悶着があって。
     tok2は昔、会員への無料サービスとして日刊のメールマガジンをいくつか発行していた。ところがその中の名言のメルマガのネタのかなり多くがうちの<今号の名言>集よりの流用だったのだ。(最後あたりになると全て) まあこの問題自体は社長の百田氏と話して落着したからそれ以上蒸し返すつもりはない。
     ただ、そういうことがあったのでちょっとは大目に見てくれるかな?(^O^)とか、思ってたんだよねえ。(^^;;;

    ※念のため補足しておくと、流用されていたのは百田氏がトクトクを買収する前の話。だから彼としては「何それ?」っていう感じだったみたい。前社長に問い合わせて確認できたとか。

     ところがそれはどうやら甘かったらしく(^^;、ある時気づいたらtok2内の私のスペースは削除されてしまっていた。。+゚(ノД`)゚+。
     時期としては私がブログに移行して数ヶ月目くらい。これは仕方ない。

     だからそれまで書いていた記事の中にあったmimetexを使った部分は↓みたいになって、表示されないようになってしまった。



    IEだとこういう感じ

     まあ昔の記事だし、いいか。実際、そんなに数式なんて使ってなかったし。
     てなわけで数年間ずっと放置してきた。というか、すっかり忘れていた。

     ところが最近、ちょっと掲示板(まあ最近はブログのコメント欄があるから使われてないけども)のcgiにスパム用のアクセス解析をつけるために少しいじったのをきっかけに思い出してしまった。

     思い出したからには仕方がない。できたらやってみようかなあ。
     というわけで、昔使っていたmimetex.cgiのバイナリを現在のロリポップサーバーの方にアップロードしてみたいんだけど、あら、ダメですね。
     ちゅうかまあ、サーバーのOSも知らんでどうするんだというところだけども(^^;、そのまま使えたらラッキーじゃん。

     結局、Linux (i386)用バイナリが正解。古いのを持ってたけど、このダウンロードサイトで最新のLinux (i386)用バイナリを落としてきた。パーミッションはロリポップ推奨の700。


     というわけで、過去記事のリンクも一括変更しておこう。

     復活記念に、昔書いたやつを。

     『パズル百科』という本に、こういう都々逸が載っていた。

     これで都々逸。読み方はこう。↓

    「五分と五分とで掛けた上は、引くに引かれぬ事情2乗

     「引くに引かれぬ」って部分がどうして「1-」なのか、どうも理解できない。


     

    突然食いたくなったものリスト:

    • 唐揚げ弁当

    本日のBGM:
    Yes or No /ピストルバルブ
    Enough? /ピストルバルブ

    彼女たちにはとても期待してるんだけど、デビューアルバムにはあまり面白い曲がなくてかなり残念。まあしかし、曲はソングライターが頑張れば(orいいソングライターに頼めば)何とかなるだろう。しかしそれよりも、あの歌のヘタさは何とかならんものだろうか。あれだけいるんだから1人くらいウマい奴がいてもいいのに。ライブで歌ってる部分の映像はとても痛々しい。(ToT) どうでしょう、ヴォーカル専任でもう1人加入させるってのは。HELLOWEENだってヴォーカル専任を入れてブレイクしたわけだし。(^O^)

     小林旭の「自動車ショー歌」って曲がある。

    ♪あの娘をペットにしたくって ニッサンするのはパッカード
     骨のずいまで シボレーで あとでひじてつ クラウンさ
     ジャガジャガ飲むのもフォドフォドに ここらでやめてもいいコロナ♪

     っていう、あれ。この曲を聴いててふと思った。

     Wikipedia「自動車ショー歌」によると、この曲を小林旭が歌ったのは1964(昭和39)年。

     登場する主な車種・会社は、

    1番
    トヨペット・ニッサン・パッカード・シボレー・クラウン・ジャガー・フォード・コロナ
     
    2番
    ビュイック・タウナス・デボネア・マーキュリー・ルノー・オペル・コルト
     
    3番
    ブルーバード・ミンクス・キャロル・ダットサン・コンテッサ・マツダ・オースチン
     
    4番
    ベンツ・グロリア・ベレット・ヒルマン・クライスラー・リンカーン・ワーゲン・セドリック

     になってる(Wikipediaより)。これを国別で考えると、

    1番
    日・日・米・米・日・英・米・日
     
    2番
    米・米・日・米・仏・独・日
     
    3番
    日・日・日・日・日・日・英
     
    4番
    独・日・日・英・米・米・独・日

    となり、集計すると、

    日 15
    米 08
    英 03
    独 03
    仏 01

     となる。日本を除くとアメリカが圧倒的に多い。
     この曲が出た当時(1964年)、「ガイシャ」といえば即「アメ車」を指していたことがよくわかる。

    ☆  いまの日本で、アメリカ車に乗っている人間に、その選択の理由を訊ねてみても、返ってくる答えは千差万別だろうと思う。
     四輪駆動車に乗っている者なら「やっぱり四駆の本家はアメリカだよ。ジープ以来の伝統と、本場のアウトドア・ライフが生み出した車なんだから」とでも答えるだろうし、60年代、70年代のフルサイズ・コンバーティプルあたりをレストアして乗り回している連中であれば「だって、いまの日本車とかヨーロッバ車には、このベンチシートのムードは絶対にないじゃん」といった返事が予想される。
     フォード・トーラスやビュイック・スカイラークといったステーション・ワゴン派にもそれなりの見解があるだろうし、いまだにフルサイズのキャデラック・ブロアム以外には乗らないと言っている70歳を過ぎた会社経営者の例も俺は知っている。とにかく、外車、という言葉がそのままアメリカ車を意味していた30年前の日本と違って、現在ではアメ車を選ぶ理由は、その力強さや性能の優秀さよりも、ずっと趣味的な部分に傾いているといえるだろう。

    ── 景山民夫『トラブルバスター4 九月の雨』より。

    ☆  フランスのシトロエンが作っている2CVというモデルがある。屋根はカンバスで張り、エンジンの排気量は425ccという小さいもので(国産のプリンス・グロリア、トヨペット・クラウンなどが、だいたい1900ないし2000cc)、シートのクッションはハンモックの原理を応用した簡潔なもの。スピード・メーターのケーブルワイヤを利用して、雨が降ったときのワイパーを動かすなど、斬新奇抜な工夫を随所にこらした、きわめて実用性に富んだ小型車だ。サスペンションも関連懸架機構(前後の車輪がそれぞれ関連を持ち、1つが持ちあがると、他方が平衡を保つように働くもの)といって、ほかに例のない構造をもっているが、直進しているときの乗りごこちのよさは、ベンツ級で、安定性もまた格別だ。
     「まったく、ここまで徹底した経済的な実用車は、ちょっと類がない。」とほめあげると、「それでは、自動車としては満点ではないか。」と言われるかもしれない。しかし、格好は、はなはなだよろしくない。愛嬌があるといえばいえるが、ともかく、従来の自動車らしい外観とは、相当かけ離れたものだ。
     このシトロエン・2CVが、フランス本国では、相当な売れ行きを見せているのに、日本では、ごく一部の熱烈なマニアをのぞいては、あまり評判はよくない。経済性や実用性、その性能は、いずれの角度からみても、りっぱな自動車だのに、売れない、という理由はかんたん。日本では、自動車らしい格好をしたものに乗っていなければ、いわゆるオーナーになった、というエリート意識が満足されないからだ。
     つまりここに、フランスでは5.2人に1台、日本では48人に1台という普及率の差、換言すれば、モータリゼーションの程度の差があるわけだ。極端にいえば、キャデラックに乗っているから上流階級の人にちがいない、と想像し、スバルに乗っているから中程度のサラリーマンだろう、と判断するところに、日本のモータリゼーションの"青さ"がある。

    ── 高岸清『世界の自動車』より。

     高岸清『世界の自動車』は1964年、景山民夫『トラブルバスター4 九月の雨』は1995年に出版されているから、その30年前と言えば1965年。どちらも同じ時代の話をしているわけだ。

     「外車、という言葉がそのままアメリカ車を意味していた」か......。
     そんな時代もあったんだなあ。

     ちなみに2006年のシェアはこのサイトにあるとおり。

     ここに登場する15位までの合計台数を分母にしたアメ車のシェアは5.4%。

     感慨深いなあ。

    ♪回る回るよ時代は回る
     走る走る東芝~♪

    突然食いたくなったものリスト:

    • オールドファッション

    本日のBGM:
    Small Town /John Mellencamp



     次回は「オトナ/ガキ」で連載を予定。

     当サイト内の<今号の名言>集より。

    ☆ どっちでもいい、金持ちか貧乏でありさえしたら、今のどっちつかずの楽な暮らし向きではやることが不可能な多くのことが出来るのに。

    ── ドン・ヘロルド。

    ☆ 貧乏が恥でないことはわかっていますが、大した名誉でもありませんな。

    ── 「屋根の上のバイオリン弾き」より。

    ☆ ゴージャスへの中途半端な幻想、というかゴージャスの呪縛によってとんでもないことになってしまっているものは多い。結婚式などはその典型だろう。ゴージャスの対義語は、「貧乏臭い」である。「地味」ではない。このへんの意味をないがしろにしたせいで、「派手(でも本人はゴージャスのつもり)で貧乏臭い」という最悪の現実を招く結果となったりするのだ。

    ── ナンシー関『テレビ消灯時間』より。

    ☆ 貧乏ってのはするもんじゃねえ。たしなむもんです。

    ── 古今亭志ん生。

    ☆ ホリエモンとかの金持ちはお金を稼がない人を見るのが好きなんだよね。

    ── リリー・フランキー。Webサイト『テレビ・ラジオ・芸能1000ネタ大行進』より。

    ☆ 貧乏に味があるのは、それが思い出になった時だけだ。

    ── 小田嶋隆『パソコンゲーマーは眠らない』より。

    ☆  この医療費削減が、弱者にしわよせする形で行われないようにするためにも、「科学を使え、医学を使え」と言い続けるしかないのです。
     アメリカでは、代替医療を容認する方向に向かっています。金持ちは先端の医療が受けられるのですが、貧乏人は安く済む代替医療で我慢せよということを、あからさまにではなく進めているんです。はっきりこんなことを言うと反発が起きますけど、自分で選ぶ場合は問題無しですよね。
     もちろん、医療費削減の目的があります。
     テレビや雑誌に出てくる、健康食品・健康器具会社の宣伝する怪しげ療法を信じてしまう情報弱者は、「自分の選んだこの方法は効果がある」と信じ、自ら進んで裏付けのない療法を選ぶ(そして、実は選ばされていることに最後まで気づかない)ことが起こりえます。

    ── 天羽優子。『水商売ウォッチング』より。

    ☆ 貧乏は死んだようなもの ── だが、金があってもまだ、生きてるとはいえない。

    ── ユダヤの格言。

    ☆ 富める友の家には招かれた時に行き、貧しき友の家には招かれなくても行け。

    ── ポルトガルの諺。

    ☆ 賢い金持ちであることは、賢い貧乏人であることよりずっと難しい、と、誰かが言ってなかったか? オレか? ただのひがみか?

    ── 小田嶋隆。Webサイト「小田嶋隆の岩窟党宣言」より。「ASAHIパソコンNEWS」所収。


     

    突然食いたくなったものリスト:

    • 大吾郎商店のこってりつけめん

    本日のBGM:
    ジンギスカン /LENINGRAD COWBOYS



     かねて噂の絶えなかった「マサカリ兆治」こと元ロッテ・オリオンズの村田兆治投手(58)の現役復帰が現実のものとなった。
     しかも、その契約先はロサンゼルス・ドジャース。
     背番号はロッテ時代と同じ29番。開幕登録2時間前という駆け込みの選手登録となった。
     村田投手の現役復帰は、同球団名誉顧問のトミー・ラソーダ氏の熱いラブコールに応えたものだという。

     ドジャースといえば、ラソーダ監督の下、メジャーでの日本人投手の先駆けとなる元近鉄の野茂英雄(39/現ロイヤルズ)といち早く契約し、成功を収めた。現在でも斎藤隆投手(38)、黒田博樹投手(33)を抱える。
     きっかけは4年前(2004年)の4月に行われたドジャース-ロッキーズ戦で村田が始球式の投手を務めたことだった。前年、日本マスターズリーグで54歳にして141キロをマークしていた村田を、ドジャースが招待したのだ。ドジャースは村田に最大限の敬意を示し、現役時代と同じ背番号「29」に「T・MURATA」の名前が入ったドジャースモデルのユニホームも用意した。
     ここでベンチから村田の投球を熱い視線で見守っていたのが当時ドジャースの監督だったラソーダ氏(80)だった。
     ラソーダ氏はその時から、「ワンポイントならまだまだやれる。この男を再びスタジアムに呼び戻さなくてはいけない。そしてそれは栄光のドジャー・ブルーのユニフォームでなくてはならない」と考えていたという。
     実はラソーダ氏は2年前にWBC親善大使として来日したときも村田との面会を希望していた。しかしこの時は村田側から丁重に断られている。村田は「投手は先発完投」との信念を持つ投手だった。たとえメジャーであってもリリーフ要員の話は、考えられなかったのだ。
     しかしラソーダ氏は諦めなかった。現在ドジャースの名誉顧問を務めるラソーダ氏は、今年から球団の指揮を執ることになったトーリ監督を説得し、再び村田の獲得に乗り出した。
     今年1月30日に行われたマスターズリーグの表彰式の席上、同リーグで場内進行も務めるフリーアナウンサーの石川顕氏が、こんな告白をして話題になった。
    「実は、ある球団から、兆治さんに現役復帰してユニフォームを着て欲しい、との誘いがありまして、その仲介役を私が頼まれました。それを兆治さんに話し、促しました。すると、村田さんの答えは、いや現役選手の活躍の場を奪うようなことは出来ない。やはり断ろう、と決断されたんです」
     実はこの球団こそ、ドジャースだったのだ。では村田がこの決断を覆したのはなぜか。
     それが、ラソーダ氏のこの言葉だった。
    「活動の場は実力で勝ち取るものでしょう。あなたはずっとそうやって来たのではないですか? 現役に復帰すれば、あなたにも特等席はありません。彼らから実力でその場を奪わなくてはならないのですよ」
     実力で奪い取る ── この言葉が村田兆治という男に再び火をつけた。普通の選手は現役を引退してしまうと「真剣勝負」をやめてしまう。村田はそれを一番嫌った。だからこそ自らに磨きをかけ、研ぎ澄ましてきた。その結果が今でも140キロを投げられる強靱な身体である。しかしこの真剣勝負はあくまでも自分自身に対してのものだった。相手のある真剣勝負をしなくなってどれだけが経ったことだろう。
    「まだやれる」「やりたい」
     説得を続けるラソーダ氏を前に、そんな言葉が頭に浮かんでは消えた。
    「わかりました。やりましょう」
     ラソーダ氏の話を遮って、答えた。
     こうして3月30日(日本時間31日)、選手登録がなされ、村田兆治投手の「開幕メジャー」が実現した。登録締切の2時間前のことだった。
     村田はラソーダ氏に現役復帰の意志を伝えた時、こう続けたという。

    「わかりました。やりましょう......でもね、やるんなら俺、先発を奪いますよ」

     サチェル・ペイジのもつメジャー最高齢登板記録は59歳。先発で3回を投げている。村田兆治は現在58歳。新たな目標を見据えた男は、ますますその「マサカリ」を鍛え上げている。

     なあんてことが、あればいいのに。野球のことあまり知らないから、まともな記事じゃないけど、私の願望です。

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    • チョコバナナ

    本日のBGM:
    Tanger /APRYL FOOL



     「印象派」という言葉はモネの「印象、日の出」から採られたもので、批評家がこの作品を未完成だと批判する中で生まれた、一種の「蔑称」だった。
     ただ「蔑称」として生まれた言葉が侮蔑の意味合いをなくして純粋に名称として流通するのはよくあることで、京極夏彦好きなら禅宗の「看話禅」(臨済宗)「黙照禅」(曹洞宗)なんていう例が浮かぶだろうし、ロック好きなら「産業ロック」(JOURNEY、ASIAなど)という言葉が出てくるだろう。(「ヘビメタ」は今でも蔑称なので、そのへんくれぐれもよろしく(^O^))

     「印象派」(Impressionnisme)絵画は19世紀後半に生まれ、後にヨーロッパ絵画の主流とも呼べるほど隆盛する。
     そして20世紀前半には印象派の絵画を発展させ、あるいは否定し、印象派を超えようという画家が登場した。彼らは「後期印象派」と呼ばれる。

     「後期印象派」の代表的な画家はゴッホやゴーギャンだが、しかし彼らの絵は印象派とは似ても似つかない。「後期」も何も、全然違うやないの。

     実はこの「後期印象派」という翻訳は、誤訳だったのだ。

     もともとの原語「Post-impressionnisme」の「Post」には「後期」という意味はなく、訳すのであれば「ポスト印象派」「印象派後」などとになる、らしい。現在一番使われているのは「ポスト印象派」だそうだ。

     これを知るまで、私はずっと「後期印象派」も蔑称起源の名称だと思っていた。「印象派もここまで来たらもう終わりですな」みたいな皮肉を込めて批評家がつけた言葉が流通するようになったのかな、と。いや実際、中学校の美術の先生はそう教えていたような気がする。

     まあとにかく、「後期印象派」という言葉だけを見れば、その奧にそういった「意図」を読み取ることはそれほど不自然なことではないと思う
     日本人は1世紀もの間、この言葉に惑わされてきたんじゃないだろうか。
     わからんが。

     さて、それで「後期高齢者」ですよ。(^^; (⇒Wikipedia「後期高齢者医療制度」

     すごいよなあ、この名称。
     一体誰が考えたんだろう? 厚生労働省の役人であることは間違いないだろうけど、個人名まで特定できるんだろうか。

     私が「後期印象派」という言葉から受けた印象をそのまま当てはめれば、

    印象派高齢者もここまで来たらもう終わりですな」

     となりますよ。
     そういう意図を読み取るなという方が無理だ。

     こうなったら高齢者はうんと長生きして、

    「ああ、あの時代は75歳以上を『後期』高齢者と呼んでたんだよ。ちょっと今じゃ考えられん感覚だが」

     という感じで、今の私たちが「人生50年」という言葉を語るのと同じように語る時代を作ってしまえ。

     そうすれば、きっとこの言葉から侮蔑の意味を汲み取る人はいなくなるはず。(^O^)

     以下余談。

     そういえば「印象」という言葉は「impression」の音訳だそうですね。

     「印象派」の登場は、テクノロジーの進歩と強く結びついている。

     素敵な話だ。
     


    ☆ 19世紀、チューブ入り絵の具の発明が画家たちの屋外での制作を容易にし、外光の瞬間的な状態を即興的な筆致で描く印象派絵画を生みだしたように、絵画は常に時代の先端技術を反映して発展していく。

    ── 西岡文彦『絵画の読み方』より。
     

     同じように、訳語が日本人の認識を狂わせた?例として、「新教」(プロテスタント)「旧教」(カトリック)があるね。

    ※新しいもの(宗教改革)の罠
     古いもの(旧教)は悪いものだという考えを植え付ける。
     特に日本人は「新」とか「改革」とか、言葉として弱い。
     和英辞典を見ても「new religion」、「old religion」と書いてあるものなど一つもない。
     日本はイギリス・ドイツの影響を強く受けた。
     フランス・イタリーはモード、絵画など。
     戦後日本の学者はプロテスタントと資本主義に飛びついた。
     「ボージョレー・ヌーボー」が日本で流行らなくなったのは「新しく」なくなったから。「新」への執着。
     日本人の「新しさ」に対する異常なまでの熱心さ。

    ── 堀井敏夫先生の講義ノートより。
     

    突然食いたくなったものリスト:

    • 長城のエビチリ

    本日のBGM:
    Bolero /Ravel



     2008/03/31、「ジム・クローフォード」「グローバル・エスクロー・サービシズ」の検索からのアクセスが劇的に増えた。

     先日「私は無茶苦茶ツイてるらしいのですが」というエントリで御紹介した、216万円当選通知が、この数日で大量に届いているらしい。

     どんだけ当選者が出ておるのか。(^O^)

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    • インデアンカレー

    本日のBGM:
    Hard Luck Woman /KISS



     たった今、CMを見た。
     パチンコのマルハンの企業イメージCM。(⇒マルハンTVCM「プルタブ」編
     びっくらこいた。

     マルハンの社員が「店で出るプルタブを集めて車椅子を贈る運動をしてる」という。プルタブってのは、アルミ缶の頭にくっついてるリング上の部分ね。

     都市伝説に近いこの活動がここまで大きくメディアに載るのはあまりなかったのではないだろうか。

     この運動自体は「ある」「ない」レベルで議論されることもあるが、一応、そういう団体はあるようだ。

     しかし問題は、「なんでプルタブ?」って話。

     ナウなヤングは知らんだろうが、アルミ缶にしろスチール缶にしろ、昔、缶のフタは缶から外れるようになっていて、それがゴミとなってかなり問題になっていたのだ。だから自動販売機の周りはプルタブのコミだらけというのが普通の風景だった。

     それでそのプルタブの使い道があればゴミにならないし、第一資源なんだし......といった考えから出たのが「飲料缶のプルタブを集めると車椅子に換えることができる」という話。(Wikipedia「プルトップ」

    「プルタブを集めて車椅子を贈ろう」

    というわけ。

     今でもそれを贈ろうという善意の方々は後を絶たないものの、今はプルタブは缶から外れないようになったんだから、わざわざ外さずにそのままアルミ缶を集めた方がウン十倍も効果があるってことと、ほんとに車椅子って足りないの?ってことをもうちょっと考えた方がいい。

     ということで、この活動は善意の浪費ってことで既に話はついていることだと思っていたわけですよ。
     根強く信じちゃう情報不足の人が確かに存在するにしても、少なくともメジャーなメディアで今時そんなことが語られるとは思いもよらなんだ。

     いやほんと、マルハンがアホなのか、広告代理店がアホなのか。

     広告代理店だろうなあ。

     マルマンさん、最近お金が有り余ってるからといって、そういう代理店と付き合ってるのはどうかと思いますですよ。

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    • ロッテマイルドチョコレート

    本日のBGM:
    夏をあきらめて /研ナオコ



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    物理法則に証明されたものなんかない。そもそも物理法則というのは経験の集大成なのであって、証明されるようなものではないのだから。法則とは実験の積み重ねの中から「発見」されて、実験で「検証」されてゆくものだ。じゃあ、物理学というのは砂上の楼閣なのか、と思うのはとんでもない早とちり。むしろ、経験則の集大成だからこそ、机上の空論ではない強固なものなのだ。

    菊池誠。


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